レポート

「Plone Conference 2012」参加レポート(前編)

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KEYNOTE: THE STATE OF PLONE

続けて行われた基調講演のスピーカーは,Plone Foundation代表のMatt HamiltonさんとPloneのリリースマネージャーEric Steeleさんです。このセッションは,現在のPloneの活動や開発状況,今後の展望について紹介がありました。

Eric Steeleさん(左)⁠Matt Hamiltonさん(右)

Eric Steeleさん(左),Matt Hamiltonさん(右)

まず,この12ヶ月の間に行われたPloneの活動について報告がありました。昨年11月に開催されたPlone Conference 2011(サンフランシスコ)以来4つの大型カンファレンス,12回のスプリントが開催されました。Plone Foundationには14人の新しいメンバーが追加されました。そして,世界各国で同じ日に開催されるPloneの教育とプロモーションのためのイベントWorld Plone Dayはヨーロッパやアメリカをはじめブラジル,南アフリカ,オーストラリア,香港にも広がっています。日本でも2012年4月25日に東京の株式会社gumiのセミナールームにて開催されました。また,今回のイベントには世界27カ国の参加者が集まりました。私は今回のPlone Conferenceが初参加になりますが,イベント自体は今回が10回目でそれを記念するケーキが振る舞われました。

Plone Conferenceの開催10回を祝うケーキ

Plone Conferenceの開催10回を祝うケーキ

次にPloneの開発状況についての報告がありました。ここ12ヶ月の間に208人のコミッターから合計5,597のコミットがあり,この数字に会場からは大きな拍手が巻き起こりました。208人をたとえるなら1つの中小企業がPloneというオープンソースの活動の中に存在することになります。それも先月に限定すれば13人が新人だったようです。コミット数も2005年~2008年のピーク以降は低調でしたが,ブラジルなど新興国での活躍もあり現在はまた回復傾向にあるため将来的にもまだまだ期待できると言ってよいと思います。

また,Ploneのシステム開発は次のロードマップを元に活動しています。

ロードマップ
  1. 将来を見据えた次期バージョンのリリース
  2. Ploneコミュニティーの目標と活動
  3. 6ヶ月ごとにシステムを見直す
ロードマップの目標
  1. 継続的に活動する
  2. リリース頻度の向上
  3. 標準ができる前に新しい技術を開発する
  4. 健全なアップグレード

その他にもPloneのコアとcollectiveのレポジトリをGitHubに移行したこと,Windowsのインストーラを他のOSと同様にbuildout形式にすることが発表されました。最後に,これからPloneが発展するために注目すべき3点は次の通りだそうです。

  1. Approachbillity

Ploneの利用者に対してUIを再検討しアクセシビリティーの向上に努め,開発の中心となる技術者に対してはドキュメントの翻訳を行います。

  1. Integration

『3Ds』要するにPlone4.2にDiazo,4.3にDexterity,4.4にDeco/TilesをPloneの標準機能とする予定です。

DiazoWebフレームワークから独立したHTMLデザインをPloneのスキンに適用する仕組みです。
Dexterity現在使用されているArchetypesより軽量なPloneのコンテンツタイプで,プログラミングの知識を必要とせず独自のコンテンツタイプを作成することができます。
Deco/Tiles編集エリア内でドラッグアンドドロップなどのマウス操作でオブジェクトを配置,変換できる機能です。
  1. Involvement

UIの改造とQAチームの強化でPloneの利用と開発に関する負担を減らし,新規開発者のための承認プロセスを見直し指導する。

Plone Conferenceに初参加の私には聞き慣れない言葉も多かったですが,これからリリースされるPloneは魅力的な機能が多いことを知りました。

ランチ

基調講演が終了すると参加者はMusis Sacrum内にあるHang outルームに流れていきます。この部屋では朝はコーヒーとクッキー,昼はランチを提供しておりイベント参加者達の出会いや交流の場になっていました。お昼代はチケット代に含まれているので食べ放題です。メニューはパンにハムにチーズに野菜スープ,そして私のお気に入りはDeRuijterというパンに振りかけて食べるチョコレートです。3日間ずっと同じものが出されたので少し飽きましたが,おいしくいただくことができました。

ランチタイム

ランチタイム

次回予告

次回はPlone Conferenceのその他のセッションやパーティーについてお届けします。

著者プロフィール

間中宏修(まなかひろのぶ)

1985年生まれ。理系大学院を卒業後,Web業界に進みPloneを使ったWebサイトの構築にあたる。個人では,オフィシャルからプライベートまで音楽系のWebプロジェクトを企画している。趣味は音楽の鑑賞とピアノの演奏,またライブ遠征が転じて旅行にも興味を持つ。プロフィールの写真はお気に入りの場所サンフランシスコのハイドストリート。

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