レポート

2013年最初のチューニンガソンはMySQL!――第5弾! いろいろチューニングしてパフォーマンスを競うバトルイベント「チューニンガソン」レポート

この記事を読むのに必要な時間:およそ 2 分

2013年1月19日,今回で5回目となるチューニンガソンがVOYAGE GROUPオフィス内の「パンゲア」ミーティングルームにて開催されました。

第5弾! いろいろチューニングしてパフォーマンスを競うバトルイベント「チューニンガソン」
http://www.zusaar.com/event/467012

司会進行を務めた,企画者でもある株式会社ゼロスタート代表取締役社長 山崎徳之氏

司会進行を務めた,企画者でもある株式会社ゼロスタート代表取締役社長 山崎徳之氏

パフォーマンスを高めるチューニングを競うチューニンガソン

チューニンガソン(Tuningathon)とは,システムのチューニングとマラソンをかけ合わせた造語で,たとえばハッカソン(Hackathon)といえば,プログラマが一ヵ所に集まり期間を限って集中的にハックするイベントですが,そのシステムチューニング版と言えます。

チューニンガソンでは,Webアプリケーションのパフォーマンスを向上させることを目的とします。ただし,アプリケーションプログラムそのものには手を入れることなく,下回りとなるWebサーバやDBサーバをチューニングしたり,その他システム構成に手を加えることでどれだけ性能を発揮できるかを競うものとなっています。

今回も全6会場にて,70名を超えるエントリからアツいチューニングバトルが行われました。

今回のテーマはMySQL

過去4回,Webアプリケーションをテーマに開催されていましたが,今回はミドルウェアのMySQLがお題として取り上げられました。今回の判定は次のとおり。

  • Wikipediaデータを入れたMySQLの各種クエリ秒数
  • クエリ秒数合計の少ない人が勝ち

用意された環境/条件は下表のとおりです。

環境AWS ap-northeast-1
m1.xlarge instance
Amazon Linux x86_64 ebs
チューニング条件DBの内容は/home/ec-2user/data/*.txtをロードしたもの
DBはPythonのMySQLdbライブラリで接続できること
DBの名前はwikipediaであること
wikipedia@'%'のGRANTがあること
MySQLの入れ替えはOK

これらを5時間のチューニングを行った後,次のように計測しました。

  • /home/ec2-user/tgbench_mysql.pyで計測
  • python tgbench_mysql.py 127.0.0.1
  • 本番計測は計測専用サーバから計測
  • 各サーバの3306/tcpにwikipediaアカウントでアクセス
  • 終了までの間に高いスコア(少ない秒数)を出した人が優勝

バトルスタート!

バトルスタート!

日本各地でアツいバトルが

開始直後1時間ほどで20秒を切るスコアが出始め,ライバルのスコアを確認しては,各地でチューニングテクニックを武器にしのぎを削り合いました。

各々の持っている知識と経験を元に,真剣にチューニング

各々の持っている知識と経験を元に,真剣にチューニング 各々の持っている知識と経験を元に,真剣にチューニング

東京会場ではドーナツとレッドブルの差し入れも

東京会場ではドーナツとレッドブルの差し入れも 東京会場ではドーナツとレッドブルの差し入れも

優勝は札幌会場のTeruiMasahi氏

5時間のチューニングを終え,結果は下表のとおり。

順位ID スコア会場
1位TeruiMasashi6.22454404831札幌
2位tomo2neco6.71409201622名古屋
3位MurahamaKazuki7.32306790352沖縄
4位YusukeYamauchi7.59911322594名古屋
5位penero97.6049220562沖縄
6位y0t47.65958690643沖縄
7位cloneko8.68525099754沖縄
8位TsugumiAkamatsu8.8932890892東京
9位SeiroOgasawara8.92075705528東京
10位fujisaki_hb9.81314706802東京

札幌のTeruiMasashi氏が堂々の優勝です!

TeruiMasashi氏

TeruiMasashi氏

優勝にあたり次のようなメッセージをいただきました。

TeruiMasashi氏からのコメント

よく実年齢より上に見られますが,こう見えてもIT業界2年目26歳の下っ端エンジニアです。幸運にも他の方が気が付かなかった部分に気が付くことができ,優勝してしまいました。

今回はサーバのスペックが非常に高かったので,全体のパフォーマンスチューニングはそこそこにして,個々のクエリを如何に速くするかに注力したことが良い結果に繋がったと思います。札幌のサテライト参加が始まった第4回から2度参加していますが,非常にワクワクする楽しいイベントで,勉強にもなるので,また参加したいと思います。

ちなみに,前回大会の優勝者の方のチューニングから学んだことがそのまま業務に生かされたことがあったりもします。私のチューニングも誰かの役に立てたりしたら非常に嬉しいです。

最後に,運営の皆様,スポンサーの皆様ありがとうございました! またよろしくお願いします! 目指せ2連覇!(笑)⁠

2連覇宣言が出るなど,次回にもまた期待したいですね。

さて,毎回,どんなお題が出て,その場でどのようにチューニングするか,取材をする立場からも非常にワクワクします。次回にも期待しましょう。

バトルのあとは,懇親会で交流を深めた

バトルのあとは,懇親会で交流を深めた

著者プロフィール

馮富久(ふぉんとみひさ)

株式会社技術評論社クロスメディア事業室室長。

1975年生まれ。横浜市出身。1999年4月株式会社技術評論社に入社。入社後から『Software Design』編集部に配属され,2004年1月に編集長へ就任。同2004年9月に『Web Site Expert』を立ち上げ,同誌編集長に就任,現在に至る。その後,2008年9月に設立したクロスメディア事業部(現クロスメディア事業室)に配属。現在,社外活動として電子書籍を考える出版社の会の代表幹事やWebSig 24/7のモデレーター,TechLIONプロデューサーなども務める。過去にIPAオープンソースデータベースワーキンググループ委員やアックゼロヨン・アワード他各賞審査員などの経験を持つ。

Twitte ID:tomihisa(http://twitter.com/tomihisa/

コメント

コメントの記入