レポート

WordCamp Tokyo 2013 速報レポート[随時更新]

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2013年9月14日,大田区産業プラザPio(東京・蒲田)にてWordCamp Tokyo 2013が開催されました。ここでは,その模様をお届けします。

受付。PHP Conference 2013との共催で朝早くからたくさんの来場者が

受付。PHP Conference 2013との共催で朝早くからたくさんの来場者が

最初はみんな初心者だった~初心者向けセッション

WordCampステージに最初に行われたのは,初心者向けセッション。名前のとおり,WordPressの初心者に向けて,西川伸一氏,中畑隆拓氏の両名が,自身の経験をふまえてトークセッションを行いました。

西川氏(左)と中畑氏(右)

西川氏(左)と中畑氏(右)

西川氏が初めて触ったのはWordPress 2.7だったそうで,当時の標準テーマkubrickのソースコードを見ながら勉強したとのこと。それをもとにはてなダイアリーに情報をまとめたことが今につながっていると語りました。

一方の中畑氏は,株式会社コミュニティコム・コワーキングスペース7Fの星野邦敏氏について回ることから始めたとのこと。星野氏が参加するイベントに何か良い情報があるので,ということでそこにいることが大切だと思ったそうです。

このようにお二人とも当初はまったくの初心者だったのが,あるターニングポイントをきっかけに次のステージに上がれたと感じていて,その体験談について話されました。西川氏は「イベントスタッフを経験したこと」,中畑氏は「自分で勉強会を開いたこと」です。共通しているのは,いずれも参加者から運営者に立場が変わった点でしょう。それがきっかけに,人のつながりが増え,知識も溜まっていったとコメントしました。

中畑氏からスキルアップに向けた3つのポイントが紹介されました。それは,

  • 理解しなくて良い(とにかく使ってみる)
  • 浮気しまくれ!(気になったものは触る)
  • 環境をつくろう(自分で動いてプレッシャーを感じる)

です。

最後に,両名から「今回のWordCampで相談できそうな人を見つけることが(WordPressを理解する)一番大事なことです」とコメントがあり,セッションが締めくくられました。

受付。午前中最初のセッションから,立ち見が出るほどの盛り上がりとなった

受付。午前中最初のセッションから,立ち見が出るほどの盛り上がりとなった

注目されるコンテンツってなんだ?~コンテンツセッション

続いて同じくWordCampステージにて行われたのが「コンテンツセッション」。ここでは,「コンテンツ」にフォーカスを当て,注目ブログの運営・運用に関わっている4名をパネリストに迎えたディスカッションが行われました。

右手前がモデレーターの染谷昌利氏。奥から竹内紳也氏,田村啓氏,白坂翔氏,三浦卓馬氏

右手前がモデレーターの染谷昌利氏。奥から竹内紳也氏,田村啓氏,白坂翔氏,三浦卓馬氏

今回のパネリストは,竹内紳也氏(株式会社LIG),田村啓氏(しくみラボ),白坂翔氏(しらかさブログ),三浦卓馬氏(教育教職サークルwith us)の4名,モデレーターを努めたのは染谷昌利氏(Soemya Masatoshi.jp)。

トークのテーマは多岐にわたり,それぞれユニークなブログに関わっている立場からのコメントが多く聞かれた。

たとえば「有益な情報は?」という質問に対しては,「日常に活かせるもの。いつも使えるもの」(三浦氏)や,「(本質以外の要素として)いかにバズらせるか。注目されることは大事」(白坂氏)」といった回答や,そもそもとして「(ブログを)読みに来る読者が誰なのか。その具体的なイメージをはっきりさせれば(それが)有益な情報になる」(田村氏)など,各者各様の回答が聞けました。

また「ステマについてどう思うか?」という,ちょっとセンシティブな質問については「とにかく隠そうとすることがダメ。うちでは(宣伝に該当する記事は)ステマタグを付けています」と答えた竹内氏のように,宣伝であれば宣伝と明言すれば問題無いとする見解が示された一方で,「女性誌では,(極論を言えば)全記事がステマのようなもの。すべてが宣伝ではあるが,読者がそれを欲しているかどうか,編集者なりライターなりがきちんと取捨選択して記事を掲載することが大事」とする田村氏のように,書き手の心構えが大切という見解も聞くことができました。

「成功事例や失敗事例は?」という質問に対しては,JELLY JELLY CAFEというコワーキングスペースを運営している白坂氏が「店内を禁煙にする際,ブログを使って禁煙か喫煙かのアンケートを取って,自由にコメントできるページを用意したんです。結果,当初の予定通り禁煙派が多い結果にはなりましたが,ただ禁煙を決めたのではなく,決める過程をオープンにしてコンテンツにした結果,自然に受け入れられた他,その出来事が1つの盛り上がりにつながって,リアルとブログ連動の成功事例になったのではと感じています」と,店舗とブログの関係の事例を紹介しました。 一方で,失敗事例で聞かれたのが「投稿型サイトの難しさ」。たとえ,誰もが自由に投稿できる場を用意しても,それはあくまで作り手側が考える投稿の場であって,実際に投稿してもらうユーザに響くかどうかは別問題というもの。田村氏は,投稿型サイトをオープンしたもののほとんど書き込みがなく,失敗してしまったと,その難しさを振り返りました。 最後に,竹内氏は「うちは成功事例というか,ブログを開いたことが大きなメリットになりました。それは,ブログのコンテンツが企業ブランディングにつながり,それが大幅に営業効果につながり,数字の上では営業コストが大幅に下がりました」と,こちらはブログコンテンツの重要性,それがもたらすメリットについて実体験をふまえてコメントしました。

このように4者4様のブログ・コンテンツに対するアプローチを,本音とともに語り,最後は時間が足りなくなるぐらいの盛り上がりでセッションの幕を閉じました。

著者プロフィール

馮富久(ふぉんとみひさ)

株式会社技術評論社クロスメディア事業部電子出版推進室室長。

1975年生まれ。横浜市出身。1999年4月株式会社技術評論社に入社。入社後から『Software Design』編集部に配属され,2004年1月に編集長へ就任。同2004年9月に『Web Site Expert』を立ち上げ,同誌編集長に就任,現在に至る。その後,2008年9月に設立したクロスメディア事業部に配属。現在,電子書籍を考える出版社の会の事務局長やWebSig 24/7のモデレーターを務める。過去にIPAオープンソースデータベースワーキンググループ委員やアックゼロヨン・アワード他各賞審査員などの経験を持つ。

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