レポート

「WACATE2013 冬」参加レポート ─それにしても,WACATEは広大だわ

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リスクベースドテストを活用しよう

井芹洋輝さんのセッションは,知識や勉強量の凄さを感じたセッションでした。

私は「リスクベースド」という考え方を暗黙的に使用していたと思いますが,本セッションを通じて,頭の中を少し整理することができました。ワークではスマートフォンゲームアプリを例に,以下の手順でリスクの識別を行いました。

  • ① 危害の重大度,発生確率のリストを作成
  • ② 危害をリストアップ
  • ③ 危害シナリオを作成
  • ④ ③の危害シナリオからリスク管理表を作成
  • ⑤ リスクに重大度・発生確率を割り当て

①の後,リスクマトリックスを使ってリスクレベルを記述します。リスク管理表にリスクレベルが記述できるようになるそうです。私には難しかったのですが,井芹さんがヒントを徐々に提示してくださったので,書くことができました。

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私が実際に業務で使いこなすには,もっと勉強が必要だと思いました。あらためてじっくり聞きたいと感じるボリュームのあるセッションでした。

休憩/ディナーセッション

夕食まで2時間程度休憩になります。この時間で参加者同士,各部屋に移動したり,温泉に入ったりとチームと別に部屋班に分かれての行動をします。施設には温泉もあり,裸の付き合いをすることで仲を深めることも可能です。

ディナーセッションでは名前の通り,お料理を堪能しながらのセッションがあります。セッションの内容は,WACATE参加申し込み時に記入したメッセージを読み上げたりクイズ大会があったりと盛り上がります(クイズの景品はあのソフトウェア技術書など!⁠⁠。

寝るのはまだ早い!夜の分科会~皆で語ってみませんか?

テーマに沿ったグループに分かれての話し合い(分科会)が行われます。今回は飛び入り分科会も含め,4つの分科会が立ち上げられました。私はWACATE2013夏の時に1つの分科会のみに参加したので,今回は少しずつ全部の分科会に参加してみました。その結果,各分科会の雰囲気を感じることはできましたが,自分が発言することがほとんどどできず勿体なかったです。次回はやはり少数に絞って参加しようと思いました。

夜の分科会

夜の分科会

どの分科会も参加者全員が真剣に自身の問題や悩みに向き合い,世代やジャンルを問わず話し合っていました。おそらく,この時間が一番,普段の自分の悩みなどをみんなと共有したり,意見し合える時間ではないかと思います。

その気にさせる!~おーい,磯野ー! 論文書こうぜー!

2日目最初のセッションは,1日目にもセッションをされた朱峰さんによる論文についてのセッションでした。⁠論文」という私には思ってもみなかった遠い世界のことでしたが,凄く身近に感じさせていただきました。

一言で論文と言っても,権威ある学術誌に投稿するだけではなく,シンポジウムの発表などさまざまな種類があることがわかりました。改めて考えると,やはり論文を書くというのは難しいことだと思うのですが,それを「あれ?もしかして自分でも書けるの?」と思わせていただけた素晴らしいセッションだったと思います。

2日目の朝

2日目の朝

ラルフチャートを身近に感じる!~探してみようテスト条件~

近江久美子さんのテスト条件についてのセッションです。本セッションでは,テスト条件のインプットやアウトプットについてラルフチャートを用いて探す方法を説明していただきました。ラルフチャートは以前私も勉強したことがあったのですが,その場限りで活かしきれていませんでした。

私は,先に単語を聞いてしまうと「何だか難しそう」と身構えてしまっていましたが,近江さんは「ラルフチャート」という単語を使わずにラルフチャートの説明をしてくださり,とても素晴らしいと思いました。身近なことを例に説明されていたので「そういうことだったのか!」と理解が深まりました。

本セッションでのワークは「ある架空会社における出張管理システムの機能テストのテスト条件を考える」という問題を個人ワーク,グループワークの順で行いました。業務でもすぐに取り入れられる手法であることがあらためてわかりましたので,今後少しずつ取り入れていこうと思います。

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著者プロフィール

フクダリナ

JaSST九州実行委員/九州ソフトウェアテスト勉強会(仮)運営

WACATEはWACATE2013夏に続き2回目の参加。ITベンチャー企業で主にWebシステムのソフトウェアテストを行う。契約社員,一児の母,地方在住などの事情のため,ソフトウェアテストの勉強をする仲間に出会う機会がなかったが,TEFの勉強会をキッカケにJaSST,WACATEの存在を知る。初めてのWACATE参加後,Facebookで『九州ソフトウェアテスト勉強会(仮)』というグループを運営,現在の登録者は100名を超える。同グループより『SoftwareTesting "ManiaX" vol.8』へ寄稿。