レポート

12回目を迎えたLLイベント~LL Diver,昼も夜も大盛り上がりのうちに閉幕

この記事を読むのに必要な時間:およそ 4 分

2014年8月23日,東京お台場・日本科学未来館および東京カルチャーカルチャーにて,Lightweight Languageの総合カンファレンス,⁠LL Diver」が開催されました。

今回,9年ぶりとなるは昼と夜の二部構成での開催。昼の部は日本科学未来館内の三会場での発表,夜の部は東京カルチャーカルチャーでのトークイベントとなりました。12年目の今年も活気にあふれた同イベントの模様をレポートします。なお本レポートはイベントのうち一部を時間順に紹介するものです。

昼の部

開会宣言@未来館ホール

LL Diverのイベント名にふさわしい,美しい水族館映像で始まったオープニング。LLイベントといえばこの人,日本UNIXユーザ会法林浩之氏の開会宣言で今日1日にわたるイベントが始まりました。

日本UNIXユーザ会法林浩之氏の開会宣言でスタート

日本UNIXユーザ会法林浩之氏の開会宣言でスタート

プレゼンテーション@イノベーションホール

イノベーションホールではプレゼンテーションが各種行われました。

Angular.jsで構築したnoteに関して

発表の口火を切ったのは,noteやcakesなどのサービスで知られる株式会社ピースオブケイクの高丸翔英氏@takamario)⁠自社サービス,そこに導入したAngular.jsについて発表が行われました。

プレゼンテーションへの注目度は非常に高く,イノベーションホールは超満員。至急増席対応がなされたほど。SPA(Single Page Application)のUIの魅力,API層を結局作ること,そしてなにより使ってみたかったという理由から導入したAngular.js。他フレームワークとの比較,実際にAngular.jsを導入したことによる2way data binding(双方向データバインディング)やdirectiveなどの「便利さ」への気づき,SEO対策やパフォーマンスなどの気になる実運用での課題についてなどAngular.jsの導入から運用までを知ることのできるプレゼンテーションでした。

それでもNode.jsをやる

近年,次世代言語の登場で立ち位置が曖昧になりつつあるNode.js。Node.jsをオワコンとする意見も見られます。そんな状況に対し,Node.js日本ユーザーグループ代表の古川陽介氏@yosuke_furukawaが,今再びNode.jsの位置付けを明らかにすべく,発表を行いました。

満席の会場からも,Angular.jsの現在の注目度の高さがうかがえた

満席の会場からも,Angular.jsの現在の注目度の高さがうかがえた

c10k問題という課題とそれが現実のものとなりうる現代のWeb,そこにはイベントループモデルや非同期ioの必要性が生じます。その課題から,高速な非同期ioを可能とするlibuv,非同期ioを強制可能なJavaScript,そのJavaScriptを高速に処理するV8をあわせてNode.jsが生まれました。その後Node.jsはSocket.ioやExpressで脚光を浴びます。Node.jsの誕生と注目と現在というこれまでの流れを知ることで,コネクションを貼り続ける場面などNode.jsが本来得意な分野とそうでない場面が浮かび上がり,オワコンではない,Node.jsの本当の姿が明らかになりました。

GMOペパボ株式会社のエンジニア新人研修

GMOペパボ株式会社,技術責任者のあんちぽこと栗林健太郎氏@kentaroが,現在同社で取り組んでいる新人エンジニア研修について内情を明かしました。⁠研修の意義は,企業のビジョン到達のために,ヒトを育てることである」とはじめに語った栗林氏。同時に新卒採用をする企業側の社会的責任についても触れ,しっかりした体制のもとでの新人研修の必要性を説きました。

新卒採用に広く求められる視座から,それを踏まえてGMOペパボが新人研修をどう実践しているかを紹介しました。研修においてどうすれば知識スキルと行動スキルの双方を適切に開発できるのか,基礎の学習や現場での実践をより効果的にする優れた視点が披露されるなど,新人エンジニアを受け入れるWeb企業が参考にできる内容となりました。

著者プロフィール

野田大貴(のだだいき)

株式会社技術評論社、書籍編集部に所属。趣味は半身浴。

バックナンバー

2014年

バックナンバー一覧