レポート

4回目を迎えた「カラーミーショップ大賞2017」,栄えある大賞を受賞したのはファッションネットショップ「BALANCE STYLE」――前回あと一歩届かなかった栄光を掴む

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2017年5月23日,セルリアンタワー東急ホテル(東京・渋谷)にて,⁠カラーミーショップ大賞2017」授賞式が行われた。同賞は,GMOペパボ株式会社が運営するネットショップ運営サービス「カラーミーショップ」主催のコンテストで,今回で4回目を迎えた。

第4回目となる「カラーミーショップ大賞2017」の各賞発表および授賞式開催にあたり,挨拶を述べるGMOペパボ株式会社代表取締役社長 佐藤健太郎氏

第4回目となる「カラーミーショップ大賞2017」の各賞発表および授賞式開催にあたり,挨拶を述べるGMOペパボ株式会社代表取締役社長 佐藤健太郎氏

「今年もたくさんのネットショップオーナーの方たちにエントリしていただいたことを大変嬉しく思います。毎年大変ユニークですばらしいネットショップを表彰できることを光栄に思うとともに,ネットショップオーナーの皆さんを支える企業として,皆さんの価値をより高められるよう,これからも取り組んでいきたいです」と挨拶し,式がスタートした。

大賞はサッカーをテーマにしたファッション雑貨を扱う「BALANCE STYLE」

今回も多数のネットショップがエントリーした。その中から一次審査を通過したノミネート店舗843店を対象に一般投票,さらに,一般投票の得票数に加えて,デザイン・接客・プロモーション・スマホ対応・売上成長率の基準で最終審査が行われた。

まず,⁠優秀賞(10店舗)⁠特別賞(10店舗)⁠にっぽん文化奨励賞(2店舗)⁠地域賞(10店舗)⁠ジャンル賞(10店舗)⁠の全42店舗が選ばれ,優秀賞10店舗の中から大賞が選ばれることになった。

栄えある大賞を受賞したのは,サッカーをテーマにしたファッション雑貨を扱う「BALANCE STYLE」⁠

BALANCE STYLE
http://balance-style.jp/

BALANCE STYLEは2年連続の優秀賞受賞,そして,今年は念願の大賞の受賞となった。受賞にあたっては「独自のスマホアプリを開発している他,運営歴6年を迎え,堅調な売上規模の拡大,そのための積極的かつ地道な日々のプロモーション,その結果として,一般投票では得票数4万2,989票と圧倒的No.1の票を集めたこと」などが評価されたそう。

GMOペパボ佐藤氏から大賞の盾を授与されると,同ショップ店長の高畠侑加さんは体全体で喜びを表現し,大賞への想いを爆発させた。実は,同ショップは昨年は惜しくも優秀賞で大賞には届かず,高畠さんは昨年の(優秀賞)受賞時に,恥じることなく悔し涙を流していた。だからこそ,今年の大賞受賞ではより一層の喜びの感情が押さえきれず,この万歳が自然に出てきたのだろう。

今年は喜びの表情でステージに上ったBALANCE STYLE店長 高畠侑加さん。そして,今年もまた目元には涙が溢れた。今度は嬉し涙だった

今年は喜びの表情でステージに上ったBALANCE STYLE店長 高畠侑加さん。そして,今年もまた目元には涙が溢れた。今度は嬉し涙だった 今年は喜びの表情でステージに上ったBALANCE STYLE店長 高畠侑加さん。そして,今年もまた目元には涙が溢れた。今度は嬉し涙だった

受賞のコメント

「昨年は大賞を獲れなかったのがすごく悔しくて。毎日毎日一生懸命やってきたことが,今日,こうして大賞に結びついて本当に嬉しく思います。私がバランススタイルを始めたのは19歳だったのですが,そこから日に日にお客さんが増えて,3年前には東京にお店を出すことができました。そして今年は,大阪・名古屋・福岡への出店を控えています。ネットショップは年齢に関係なく誰でもすぐに始められて,たくさんの可能性を与えてくれるものだと,今実感しています。これからもたくさんのお客さんに喜んでもらえるショップを作っていきます!」

新設のAmazon Pay賞や地域賞ではユニークなネットショップが選ばれる

今年から創設された賞もあり,初代の受賞ショップも生まれた。今年から創設されたのは「Amazon Pay賞」「地域賞」だ。

利用者に購買手段の選択肢を提供するAmazon Pay

Amazon Pay賞は2015年から日本でもローンチされたAmazonの決済サービス「Amazon Pay」を実装したネットショップに贈られる賞。カラーミーショップでは2017年2月から利用可能となったそうで,今回,お米と雑穀の専門店 石川商店CLASKA ONLINE SHOPの2つの店舗が受賞した。

1つ目の石川商店は,Amazon Pay導入直後から利用方法や利便性を解説し,導入後の売上向上が評価され,受賞となった。2つ目のCLASK ONLINE SHOPは,Amazon Pay導入後の売上増はもちろん,同ショップ内での利用率の高さに目を見張るものがあり,受賞となったそう。

授賞式中,Amazon Pay担当者に話を伺ったところ,⁠既存のAmazonサイトとはまた異なる利用者層が,カラーミーショップ上のネットショップを経由して購買を行うことで,日本のECにおける販売市場の拡大を感じている」とのこと。これからの動きにも注目したい。

日本という国ならではの特色をECと通じて世界へ発信

もう1つの新設賞,⁠地域賞」は,⁠日本各地の特産を扱う店舗」を対象に,あらかじめ設定された6つの審査基準(デザイン・接客・プロモーション・スマホ対応・売上成長率・一般投票得票数)を元に表彰されるもの。今回,以下10店舗が表彰された。

地域店舗名主な取り扱い商品
福島県奈良屋そば
新潟県つもりプロジェクトニット製品
新潟県庖丁工房タダフサ包丁
石川県加賀水引 津田水引雑貨
静岡県富士箱根湧水 おふや
香川県tet.手袋とハンドケアグッズ
徳島県半田そうめんの白滝製麺そうめん
福岡県下川織物久留米絣
長崎県五島がごちそう。浜口水産練り物
宮崎県宮崎上水園お茶

ご存知のとおり,日本は南北に広がる国土を持ち,また,それぞれの地域ごとに,多様な文化,歴史的背景,繁栄,変化を持つ。その土地々々に根付く特産品にフォーカスを当て,それをインターネットという技術がつなぎ合わせられる,伝統と技術の融合という観点からも,非常に有意義な賞ではないだろうか。

これからもぜひまだ表に出てきていない各地の特産品を扱うネットショップが登場し,地域外にいる多くの利用者に届けてもらえることを期待したい。

その他,各章の受賞については,公式サイトにて掲載されている。

カラーミーショップ大賞2017
https://award.shop-pro.jp/2017

より良いネットショップを支えていくために

以上,カラーミーショップ大賞2017の模様と各賞受賞ショップを紹介した。

閉幕にあたってはGMOペパボ株式会社常務取締役 星隼人氏が登壇し「このようにすばらしいネットショップの皆さんに使っていただけていることを光栄に思うとともに,ますます私たちの重要性を実感し,身の引き締まる思いです。これからも,皆さんをサポートしていきたいです」と総括した。

ちなみにこの挨拶のときには,胸元にBALANCE STYLEのステッカーを付け「タキシードの下に,大賞を受賞したBALANCE STYLEさんで購入したボクサーパンツを着用しています」とコメントし,大賞への敬意を表するとともに,会場を和やかな雰囲気にして式を締めくくった。

閉幕にあたり,クロージングの挨拶と総括を述べるGMOペパボ株式会社常務取締役 星隼人氏

閉幕にあたり,クロージングの挨拶と総括を述べるGMOペパボ株式会社常務取締役 星隼人氏

いまやあたりまえとなったインターネットは,日々,私たちの生活に近づいており,それは単なる情報流通だけではなく,こうした物流にも多大な影響を与えている。

賞を支えるカラーミーショップは2005年にサービスインし,その当時はiPhoneをはじめとしたスマートフォンもなければ,TwitterやFacebookもなくシンプルなPR手段しかなかった。それから12年が経ち,カラーミーショップユーザにはその当時からネットショップを立ち上げ,今も運営し続けているショップが多数ある。

インフラとして支えているカラーミーショップが健全に成長し,継続していることが,このような多様なネットショップが運営されている理由の1つだろう。

これからも多くのネットショップが継続すること,また,新しいネットショップが誕生することで,日本のEC業界が成長し,さらなる市場形成につながっていくことに期待したい。

受賞ショップオーナーおよび主催社,関係者による集合写真

受賞ショップオーナーおよび主催社,関係者による集合写真

著者プロフィール

馮富久(ふぉんとみひさ)

株式会社技術評論社クロスメディア事業室室長。

1975年生まれ。横浜市出身。1999年4月株式会社技術評論社に入社。入社後から『Software Design』編集部に配属され,2004年1月に編集長へ就任。同2004年9月に『Web Site Expert』を立ち上げ,同誌編集長に就任,現在に至る。その後,2008年9月に設立したクロスメディア事業部(現クロスメディア事業室)に配属。現在,社外活動として電子書籍を考える出版社の会の代表幹事やWebSig 24/7のモデレーター,TechLIONプロデューサーなども務める。過去にIPAオープンソースデータベースワーキンググループ委員やアックゼロヨン・アワード他各賞審査員などの経験を持つ。

Twitte ID:tomihisa(http://twitter.com/tomihisa/

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