理系なおねえさんはアリですか?―内田麻理香が聞いた理系な女性の理系な人生―

第4回 ロジカルシンキング・ロジカルコミュニケーション 日本科学未来館 岡野麻衣子さん

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コミュニケーション現場における理系女性とは?

――ところで本企画の大テーマなのですが…岡野さんの考える⁠理系女性⁠とは?

岡野「…考えてみると,理系女性と文系女性の違いってほとんどないのかな。むしろ,サイエンスコミュニケーションの現場って文系に近いですし」

――確かに近いですね,というか両方の要素が必要とされている気がします。

岡野「どれだけ相手の話を引きだせるかというのは,文系理系問わず,何系だから得意!ということはないですよね。

でも,⁠理系女子⁠というイメージは確かにありますよね。ついでに⁠理系男子⁠も」

――あえて⁠理系女子⁠イメージというと?

岡野「うーん,文系の友だちと話している内容を思い返してみると,彼女たちの悩みの多くは人間関係,でも私は仕事。そこが違うのかな。

文系方の悩みは,人間関係をどうスムーズにするか,そしてその人達とどう⁠平均的に⁠なれるのか。気にならなくはならないけれど,理系の人ってそういうことにあまり気遣わないかもしれないですね。個性が強い人のほうが多い気はしますよね」

――理系を選択した時点で,平均的ではない志向,個性の強さがあるのかもしれないですね。

岡野「理系は,もともと何かなりたいものがあって選択する人が多いですからね。文系でも,そういう人達はまたちょっと違うのかもしれないですよね」

――あえてマイノリティの道を進んでいるわけですから。今よりも数の少なかった⁠理系女子⁠という枠組に入っていく,ということは自分を振り返っても⁠やりたい何かがある⁠じゃないとわざわざ選択しないのかもしれませんね。

(2009年7月対談収録)

対談を終えて

サイエンスコミュニケーターとしての大先輩である岡野さん。インタビュー中の応対も,論理的で説明がわかりやすい! これは研究室で⁠ロジック⁠の大事さに気づかれたことと,日本科学未来館でインタープリターとして鍛えられた経験の双方から来るものなのでしょう。非常に熱心にお仕事に取り組まれていることがわかる一方で,肩肘を張った感じがない。同性でも憧れてしまう素敵な女性でした。

インタビュー後は,共通の「趣味」の話題で盛り上がったのですが……内緒にさせていただきます!

(イラスト 高世えりこ)
※ 記載画像の無断転載・改変等はご遠慮下さい。

プロフィール

岡野麻衣子(おかのまいこ⁠

学生時代の専攻:生命科学。

北里大学大学院医療系研究科博士課程終了。医学博士。博士課程在学中より,日本科学未来館にてインタープリターとして勤務。フロア解説員を経て学校への訪問講義や学校を中心とした地域連携活動等のイベントを行う。現在は,館の運営業務を担当。

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著者プロフィール

内田麻理香(うちだまりか)

サイエンスコミュニケーター。東京大学工学部広報室特任研究員/東京大学大学院情報学環・学際情報学府博士課程1年。身近な科学を伝えるために各種媒体で活動中。

URLhttp://www.kasoken.com/