まるごと図解シリーズ最新 ADSLがわかる
2001年1月15日紙版発売
日本銅線活用研究会 著
A5判/216ページ
定価1,958円(本体1,780円+税10%)
ISBN 4-7741-1143-0
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書籍の概要
この本の概要
高くて遅い日本の通信事情一変させる,より安く高速なインターネットへの接続を実現するのがADSL。本書では,ADSLとはなにか,どこが優れているのかを,既存の通信サービスとの比較もまじえながら,図解でわかりやすく解説しています。
こんな方におすすめ
- ADSLとは何か知りたい方
- ADSLを利用してインターネットに繋ぎたい方
目次
- はじめに
1章 ADSLとは何か?
- 1-1. ADSLとは?
- ・なにが「スーパー」なのか?
- ・インターネットと抜群に相性がよい
- 1-2. ADSLの仲間たち
- ・大きく分けると非対称と対称
- ・速度のばらつく理由
- コラム「ADSLの誕生」
2章 安くて高速のサービスを
- 2-1. 日本の通信サービスは高価?
- ・時間課金の制約
- ・苦しまぎれの擬似常時接続
- 2-2. 遅い通信速度(もっと速さを!)
- ・大きなファイルのダウンロード
- ・ストリーミング・コンテンツの増加
- 2-3. 海外の様子は?(北米)
- ・北米2000年第3四半期のDSL加入者数
- ・アメリカは日本と反対の動き
- 2-4. 海外の様子は?(アジア近隣諸国)
- ・韓国での爆発的な高速インターネットの普及
- ・その他の国での動き
- 2-5. 常時接続を安く,身近にしよう
- ・インターネットは常時接続が前提のしくみ
- ・常時接続でみんなが使えるインターネットを
- 2-6. 高速アクセス技術にはなにがあるか?
- ・すでに導入されている技術
- ・今後の展開されるだろう技術
- 2-7. CATVインターネット
- ・一般家庭には理想的なメディア
- ・狭いエリアの問題は残る
- 2-8. フレッツISDN(ISDN技術を使った常時接続)
- ・Flet's ISDNという名称が与えられた
- ・そうはいっても64kbpsどまり
- 2-9. 光ファイバー(FTTH)
- ・本物のファイバー・トゥ・ザ・ホームとは?
- ・さまざまな実験のアプローチ
- 2-10. 無線による方式
- ・固定地点を結ぶ無線ネットワーク
- ・周波数によっていくつかに分類される
- 2-11. そしてDSL
- ・一極集中を変えるDSL技術
- ・コミュニティを変えるDSL技術
- 2-12. どこにでもある「電話線」
- ・電話線は全国津々浦々どこにでもある
- ・ADSLは「超」現実的なアプローチ
- 2-13. アクセス技術は適材適所で使い分け
- ・画一的な方法だけでは無理
- ・技術の選択肢は多いほうがよい
- コラム 「地域からのネットワークを指向すること」
3章 ADSLのしくみ
- 3-1. なぜメタリックケーブルを使うのか?
- ・メタリックケーブルと電気の関係
- ・メタリックケーブルの材料
- 3-2. さまざまなメタリックケーブル
- ・メタリックケーブルの構造
- ・電話線の構造
- 3-3. メタリックケーブルの基本特性(1)
- ・抵抗と静電容量
- ・電気信号の伝わり方
- 3-4. メタリックケーブルの基本特性(2)
- ・雑音の重要さ
- ・基本的な雑音
- 3-5. メタリックケーブルの基本特性(3)
- ・さまざまな雑音
- ・漏話
- 3-6. ADSLは電話回線を利用する
- ・電話線で伝えられる電気信号
- ・電話との共存のために
- 3-7. 双方向化の方法
- ・通信は双方向
- ・ADSLは非対称の双方向
- ・漏話対策としての双方向化
- 3-8. 信号の変調
- ・「情報」を電気信号に変える変調
- ・デジタル化された「情報」の場合
- 3-9. ADSLとその仲間で使われる変調方式
- ・より多くの情報を
- ・各種のデジタル変調
- 3-10. CAP方式
- ・CAP方式とは?
- ・CAP方式ADSL
- 3-11. DMT方式
- ・DMT方式
- ・DMT方式ADSL
- 3-12. ADSL上の通信
- ・IP(インターネットプロトコル)
- ・PPPとATM
- 3-13. ADSLの国際標準
- ・ITU-T標準
- ・G.dmtとG.lite
- 3-14. ADSLとモデムの違い
- ・モデムとは?
- ・周波数の違い
- 3-15. ADSLの性能
- ・カタログ性能は得られない
- ・実際の性能
- 3-16. その他のDSL方式
- ・種々のxDSL
- ・SDSL
- ・VDSL
- 3-17. ブリッジタップとローディングコイル
- ・ブリッジタップ
- ・ローディングコイル
- 3-18. まとめ−DSLってなんだろう?
- ・デジタルとアナログ
- ・アバウトさ
- コラム 「ベストエフォート」
4章 ISDNとADSLの微妙な関係
- 4-1. ISDNとは?
- ・ISDNの普及動向
- ・今後の見通しは?
- 4-2. 欧米のISDN
- ・ISDNの規格
- ・海外のISDN
- 4-3. 日本のISDN
- ・変調方式
- ・双方向化に時分割多重を使用
- 4-4. ISDNとの干渉
- ・干渉(クロストーク)はどの程度問題になったか?
- ・実際の試験サービスでのデータ
- 4-5. Annex-Cという日本独自方式
- ・ISDNにあわせてデータ量を「調整」する方式
- ・Annex-Cという名称をもらう
- 4-6. ISDN over DSL
- ・ISDNにDSLは追加できない
- ・DSL技術の上にISDNはのせられる
- ・インターフェイスはどうなるか?
- 4-7. ISDNとADSLは共存できるか?
- ・日本方式は必須なのか?
- ・世界標準を使えるメリットを忘れるな
- コラム 「さらばISDN!?」
5章 ADSL接続
- 5-1. 電話局
- ・交換機
- ・MDF
- 5-2. 電話線(アクセス網)
- ・電話線のひき方
- ・電話線の距離
- 5-3. スプリッタ
- ・帯域の分離
- ・スプリッタ
- 5-4. ADSL装置
- ・局側装置
- ・加入者側装置
- 5-5. ADSLとATM
- ・ADSLの上の通信
- ・ATMとインターネット
- 5-6. インターネットへの接続
- ・IPアドレス
- ・セキュリティ
- 5-7. ADSLネットワーク
- ・ADSLネットワークの特徴
- 5-8. アナログ専用線
- ・アナログ専用線とは?
- ・アナログ専用線の利用
- 5-9. SDSLの場合
- ・SDSL
- コラム 「日本でのADSL利用の歴史」
6章 ADSLサービス
- 6-1. 通信事業者とは
- ・ちょっと歴史を(第1次通信情報改革)
- ・電気通信分野の規制緩和の動き
- 6-2. 第一種通信事業者
- ・大きな特徴
- ・おおまかな分類
- 6-3. 第二種通信事業者
- ・第一種と第二種の区別
- ・特別第二種
- ・一般第二種
- 6-4. CLECとは?
- ・米国でのCLEC誕生の経緯
- ・2種類のCLEC
- 6-5. ADSLサービスプロバイダー
- ・さまざまな事業者が参入可能
- ・ホールセール(DSL回線の卸売り)
- 6-6. 東京めたりっく通信
- ・創立のきっかけ
- ・1年に及ぶ「巨人NTT」との接続交渉
- 6-7. その他の事業者(新興)
- ・なんとなく外資系!?
- ・地域密着型
- 6-8. その他の事業者(旧)
- ・長距離・国際系事業者
- ・電力会社系の地域NCC
- ・そしてNTT東西(唯一の日本のILEC)
- 6-9. 有線放送電話での動き
- ・有線放送電話とADSL
- ・有線放送電話でのADSLサービスのしくみ
- 6-10. 一般家庭向けサービス
- ・一般家庭へのADSL
- ・ADSLは一般家庭にとって暫定的な技術ではない
- ・一般家庭にはプライベートアドレスが提供される
- ・ローカルルータとは
- ・一般家庭でサーバーをたてる
- 6-11. SOHO向けサービス
- ・SOHOとADSL
- ・VPNサービス
- 6-12. 企業向けの各種サービス
- ・企業向けのADSL
- ・ADSLはベストエフォートサービス
- 6-13. 事業者のサービス開始まで
- ・サービス開始までの準備内容
- ・エリア進出の条件など
- コラム 「有線放送電話網」
7章 ADSLの申し込みから開通まで
- 7-1. ADSLを申し込む前に
- ・サービス提供しているのは?
- ・既存の電話線の有無
- ・通信速度の選択
- ・DSLモデムを選ぼう
- 7-2. インターネットの基礎知識
- ・だれもが知っている?インターネット
- ・インターネットのIPアドレスとは
- 7-3. サービスを利用できる場所
- ・ADSLを使える条件
- ・あなたの地域はサービスを受けられる?
- 7-4. いまISDN回線を利用している場合
- ・ADSLにしたら電話番号が変わってしまう?
- ・ADSL用に新しく電話線をひく場合
- 7-5. ユーザーの用意するもの
- ・ADSLとパソコンはLANで接続
- ・ADSLモデムの種類にも注意
- ・将来ユーザーがモデム設置を行えるようになったら
- 7-6. 申し込みから開通までのフロー
- ・まずは調査
- ・NTT電話局内の工事
- ・ユーザー宅にモデムを設置
- 7-7. どこに時間がかかる?
- ・開局前の事業者に申し込んだ場合
- ・開通まで時間がかかるの?
- ・最低1ヶ月余裕をみよう
- 7-8. さまざまな障害
- ・ISDNとの干渉による障害
- ・AMラジオ放送の干渉による障害
- 7-9. 開通
- ・DSLモデムの設置
- ・ブリッジタイプのPPPoEソフト
- 7-10. ユーザー配線工事の注意
- ・家庭内配線に注意
- ・短いテレホンケーブルを使う
- ・ノーリンギング,ACRアダプタを利用している場合
- 7-11. スループットのモニター
- ・DSLの速度ってどのくらい?
- ・「tracert」コマンドで測定
- 7-12. 常時接続万歳!高速万歳!
- ・常時接続でなにができる?
- ・高速になってできること
- 7-13. 常時接続で注意すること
- ・常時接続の魅力と罠
- ・セキュリティ
- 7-14. クラッキングの脅威
- ・クラッキングの実態
- ・ADSL常時接続での脅威
- ・どうしたらよい?
- 7-15. サーバー乗っ取り(踏台)
- ・クラッカーの攻撃パターン
- ・SPAMやPROXYの踏台
- ・踏台になった場合のリスク
- 7-16. データ改ざん
- ・ホームページ
- ・プログラム
- ・重要データ
- ・どうしたらよい?
- 7-17. パソコン内の情報流出
- ・他人のパソコンのディスクも自分のもの?
- ・家庭内パソコンクラッキング
- コラム 「Annex−H」
8章 ADSLの将来
- 8-1. ADSLは「過渡期の技術」か?
- ・光化を妨げるDSL?
- ・過渡期の技術ではない「技術」はない
- 8-2. あちこちで使えるDSL
- ・電話線があるところなら,どこでも使える
- ・方式で使い勝手が変わる
- 8-3. マンションへの応用
- ・共用部分の変更は大変
- ・希望者が多ければ「直収」方式も可能
- 8-4. 広い構内での利用
- ・日本のADSLは構内からはじまった
- ・数キロまで大丈夫
- 8-5. 光ファイバーと共存するDSL
- ・途中まで光ファイバーでつなぐ方式
- ・できればより高速のサービスを
- 8-6. 進化するDSL
- ・企業向けDSLサービスの「本命」?
- ・Voice over DSLとは?
- 8-7. ユーザーが装置を選べるようになるか?
- ・端末を選べるメリットは?
- ・日本の独自仕様だけではもったいない
- 8-8. VDSL
- ・「超高速」のDSL
- ・海外での考え方
- 8-9. 次世代通信網のなかで
- ・これからは事業者を選べる時代に
- ・We can not wait!
付録 Q and A
- DSLの素朴な疑問に答える
- 索引
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