ITコーチング入門 SE・ITエンジニアのための問題解決とスキルアップ
- 樋口節夫,樋口研究室 監修
- 定価
- 1,848円(本体1,680円+税10%)
- 発売日
- 2006.3.10[在庫なし]
- 判型
- 四六
- 頁数
- 240ページ
- ISBN
- 4-7741-2685-3
サポート情報
概要
ITコーチングとは、従来のビジネスコーチングに、執筆者の長年にわたるシステム開発経験を組み合わせ、ITエンジニア・SEむけにカスタマイズしたものです。
変化が激しいIT業界を生き抜く力をコーチングにより得ることができます。
こんな方にオススメ
- コーチングに興味がある、システムエンジニア、IT関係者
目次
第1章 なぜ技術者にITプロフェッショナル・コーチングが有効なのか
- ITコーチングとは何か?――あなたの思いを整理して、本当の目的を達成させる方法
- 「気持ち系」と「頭脳系」とは――ITコーチングの特殊アプローチ
- エンジニアに特化させたコーチング手法――ITコーチングとスポーツコーチングの違い
- 仕事をするには基礎体力が必要――なぜプロジェクトは失敗するのか?
- 基礎体力は短期間では習得できない――IT業界の流れに対応するには
- エンジニアのモチベーションが向上する瞬間とは――四段階のステップ
- ITコーチングのスキル全体像――スキルの三角形
第2章 ITコーチングを知るための前提知識
- そもそもコーチングとは一体何か?――教えたり、指示をしない?
- コーチングとそのほかの手法の違いを知る――ティーチング、メンタリング、カウンセリング、コンサルティング
- コーチングの狙い――対象者の思いこみの排除と達成の促進
- ITコーチングの実施方法――四つのスタイル
- コーチの仕事は考えさせること――ファシリテーションから一歩先へ
- バーバル・リフレクションとは何か?――自分の言葉から生まれる反応
- ITコーチングの重要な道具――聞き取ること、質問すること
- ITコーチングをITのどの仕事に活用するか――自分に、リーダーに、ほかの人に
第3章 ITコーチングの道具を身につける
- 聞き取りの基本的な道具――センテンスキャッチの極意
- 質問を作る――「聞き取る」から「質問する」作業に移る
- 質問作成の手順を知る――質問を作るプロセス
- 質問作成の注意点――パーツ分けのコツ
- 相手が答えたくなるような質問とは――効果を知るテクニック
- 複雑な会話の内容で質問を作る――パーツの置き換え
第4章 ITコーチングの道具の使い方
- 自分のリソースを活用する道具――すばやくコーチングを進めるには
- リソースのファインディング――相手の資源を探る
- リソースを活用して行動アップにつなげる手順――次の展開へのスライド
- 自分の制御権を奪回する方法――マイナスパワーをとりのぞく
- 技術者の感情の動きは変化する――感情のコントロール
第5章 ITコーチングの実行プロセス
- ITコーチングを成功させるには――成功のプロセスとパターン
- 実行プロセスの全体像――イニシエート・リマインド・チェックポイント・チャレンジ
- イニシエート・プロセスで何をするのか――テーマの具体化
- リマインド・プロセスで何をするのか――ワンツーワン形式コーチングの事例
- チェックポイント・プロセスで何をするのか――プチ目標の決定
- チャレンジ・プロセスで何をするのか――後押しの効果的なやり方
第6章 ITエンジニアの頭の整理と発見を促す実行事例
- オンシナリオ形式コーチング――気づきと成功のパターン
- 気づきを促すシナリオの作り方――リアルシミュレーション
- 効果的なコンテンツの作成方法――トラップ・ポイントが決め手
- シナリオの戦略を立てる――システム開発、セールスへのコーチング・シナリオの応用
第7章 ITコーチングの効果を判断する
- 成功事例を分析する――さまざまな応用事例
- 技術者の気づきの原点はどこにあるのか――変わらないものを探す力
- ITコーチングの成果が出にくい事例――職業による目的意識の違い
- 上司やリーダーがコーチするときの注意点――コーチングはマネジメントにあらず
- 成功した技術者はITコーチングを継続する――満足度のグッドサイクル
- ITコーチングのスキルを身につけるためには――技術定着のステップを応用する
- コーチになること――成功のコアコンピタンスの獲得
著者の一言
本書を読んで、これは使える!、と感じましたら、ぜひITプロフェッショナル・コーチングの世界に踏み出してください。ITコーチングのスキルを身につけて、それを外に向けて発信したり、自分自身に応用してください。何か今までと違ったことが、きっと起ります。