PICで楽しむ USB機器自作のすすめ
- 後閑哲也 著
- 定価
- 2,948円(本体2,680円+税10%)
- 発売日
- 2006.3.18[在庫なし]
- 判型
- B5変形
- 頁数
- 304ページ
- ISBN
- 4-7741-2715-9
概要
これまで、プラグ&プレイの処理などがハードルとなっていたUSB機器の自作。USB2.0対応のPIC18Fマイコンを使えば、USB規格の詳細を知らなくてもUSB通信ができるようになります。
本書では、USB2.0対応PICを使ったデバイス&アプリ制作の方法を詳しく解説しています。
こんな方にオススメ
- USB2.0で高速に通信するデバイスを作りたい方
- プラグ&プレイの処理やデバイスドライバで悩みたくない方
- PICとUSBを協調させたい方
- PICと電子工作、プログラミングの知識はお持ちの方
目次
第1章 USBの概要
- 1-1 USBとは
- 1-1-1 USBの規格と速度
- 1-1-2 USBのシステム構成
- 1-2 USB通信の概要
- 1-2-1 USB通信の階層構造
- 1-2-2 パイプとエンドポイント
- 1-2-3 USBの転送モードの種類と設定
- 1-3 USBコネクタを接続すると何が起きるか
- 1-3-1 USB用コネクタ
- 1-3-2 プラグ&プレイ(Enumeration)
- 1-3-3 ベンダIDとプロダクトID
- 1-3-4 デバイスリクエストの詳細
第2章 USB2.0対応PICマイコンの概要
- 2-1 USB2.0対応PICの種類
- 2-2 内蔵USBモジュールの構成
- 2-3 USB用バッファの動作
- 2-3-1 バッファデスクリプタテーブル(BDT)
- 2-4 USBモジュール制御用SFRの使い方
- 2-4-1 基本の動作モード設定(UCON、UCFG)
- 2-4-2 USBモジュールのエンドポイントの設定(UEPn)
- 2-4-3 転送ステータスのUSTAT
- 2-5 割り込み
- 2-5-1 割り込み制御ブロック
- 2-5-2 USB割り込み制御用SFR
- 2-6 ハードウェア設計方法
- 2-6-1 USBバスとの接続方法
- 2-6-2 電源供給方法
- 2-6-3 クロック回路
第3章 USBフレームワーク
- 3-1 開発ツールとUSBフレームワーク
- 3-1-1 開発ツールの概要
- 3-1-2 MPLAB C18コンパイラ概要
- 3-2 USBフレームワーク
- 3-2-1 フレームワークの構成と機能
- 3-2-2 USBフレームワークの機能と動作
- 3-3 提供クラスの概要
- 3-3-1 HIDクラス
- 3-3-2 CDCクラス
- 3-3-3 ブートローダークラス
- 3-3-4 汎用USBクラス(Genericクラス)
- 3-3-5 マスストレージクラス(Mass Storageクラス)
- 3-4 USBフレームワークの使い方
- 3-4-1 USBコンフィギュレーションの指定
- 3-4-2 デスクリプタの設定
第4章 CDCクラスの使い方
- 4-1 CDCクラスの概要と構成
- 4-2 汎用入出力ユニットの概要
- 4-2-1 汎用入出力ユニットの構成
- 4-3 PIC側プログラムの作り方
- 4-3-1 CDCクラスで提供される関数
- 4-3-2 実際のPICアプリケーション例
- 4-3-3 USBフレームワークのファイル修正
- 4-3-4 ユーザーアプリケーション部詳細
- 4-3-5 プログラムコンパイルの仕方
- 4-4 パソコン側のプログラムの作り方
- 4-4-1 パソコンに接続するには
- 4-4-2 Windows APIの使い方
- 4-4-3 実際のアプリケーションの作り方
第5章 汎用USBクラスの使い方
- 5-1 汎用USBクラスの概要と構成
- 5-2 PIC側プログラムの作り方
- 5-2-1 汎用USBクラスで提供される関数
- 5-2-2 実際のアプリケーション例
- 5-2-3 USBフレームワークのファイル修正
- 5-2-4 ユーザーアプリケーション部詳細
- 5-3 パソコン側プログラムの作り方
- 5-3-1 デバイスドライバのインストールとデバイスの接続
- 5-3-2 汎用USBドライバDLLの使い方
- 5-3-3 実際のアプリケーションの作り方
- 5-3-4 USB通信のモニタ
- 5-4 柏野氏作汎用USBドライバの使い方
- 5-4-1 汎用USBドライバの概要
- 5-4-2 汎用USBドライバのインストール
- 5-4-3 汎用USBドライバの使い方
- 5-5 複数インターフェースの構成の仕方
- 5-5-1 構成の内容
- 5-5-2 構成変更のためのUSBフレームワークの追加修正
- 5-5-3 ユーザーアプリケーション部の修正
- 5-6 汎用USBドライバを使ったアプリケーションの作り方
第6章 実際の製作例
- 6-1 USB接続周波数カウンタの製作
- 6-1-1 全体構成と動作
- 6-1-2 回路設計と組み立て
- 6-1-3 周波数カウンタのプログラム製作
- 6-1-4 パソコン側プログラム
- 6-2 USBイルミネーションの製作
- 6-2-1 全体構成
- 6-2-2 回路設計と使用部品
- 6-2-3 ハードウェア組み立て
- 6-2-4 イルミネーションのプログラム製作
- 6-2-5 パソコン側プログラム
- 6-3 USB接続低周波発振器の製作
- 6-3-1 全体構成と機能
- 6-3-2 DDS AD9834の使い方
- 6-3-3 ロータリエンコーダの使い方
- 6-3-4 回路設計と使用部品
- 6-3-5 ハードウェア組み立て
- 6-3-6 低周波発振器のプログラム製作
- 6-3-7 出力データ評価
- 6-3-8 パソコン側プログラム
- 6-4 USB接続データロガーの製作
- 6-4-1 全体構成と機能
- 6-4-2 回路設計と組み立て
- 6-4-3 データロガーのプログラム製作
- 6-4-4 パソコン側プログラム
- 6-5 USBオシロスコープの製作
- 6-5-1 全体構想と機能
- 6-5-2 回路設計と組み立て
- 6-5-3 USBオシロスコープのプログラム製作
- 6-5-4 パソコン側プログラム
- 参考文献
- 部品の入手先
プロフィール
後閑哲也
1947年生まれ。子供のころに電子工作に魅了され、大学、仕事とすべて電子の世界を歩む。この子供のころからの電子工作の趣味の世界と、仕事としているコンピュータの世界を融合した遊びの世界をホームページや書籍で紹介し続けている。