[実例に学ぶ!]企業Webサイト 誰にも負けない「発展的」運用管理術
2006年11月30日紙版発売
青木照明,高橋和孝,他 著
A5判/344ページ
定価2,838円(本体2,580円+税10%)
ISBN 4-7741-2961-5
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書籍の概要
この本の概要
時間の経過とともに物は溜まり続けるもの。ハードディスクなどは自覚がないまま容量を消費し,気づいたときには,より大容量のものに買い換える羽目に。Webサイトも同様で,更新を続けている限りコンテンツは溜まり続け,そのうち収拾がつかなくなったりもします。企業のサイトであればダメージは極大。
本書は,実例を通して,切実なコンテンツの整理のしかた,大量データの間隙を突いて侵入しようとする外敵からサイトを防衛する方法,効率的な運営管理方法などまで漏れなく解説するものです。
こんな方におすすめ
- インターネット関連企業に就職した方
- 企業のWeb担当者に任命された方
- コンサルタント、デザイナーなどWebに関わる方
目次
第1章 Web運用専従組織の構築に向けて
- 1-1 Webサイト運用体制の現在
- 現状のWebサイトが抱える問題点
- Webサイト運用の業務内容と運用体制
- Webサイトのマネージメントタスクメニュー
- Webサイトの戦略構成
- 企業の運用体制のバリエーション
- 1-2 これからのWebサイト構築の課題
- ニーズに対応できるWeb運用専従組織の構築,移管
- 総合開発局からWeb専従デジタルコンテンツ局へ―フジテレビ
- マーケティング部門によるWebの機動的な活用―NEC
- Web運用専従組織構築時のポイント
- タイムロス,コミュニケーションロスの克服―第1のポイント
- 技術,経験,データの内部蓄積―第2のポイント
- 個人情報に関する方策の策定―第3のポイント
- 1-3 理想的な運用体制
- トヨタ自動車にみるWebサイト運用組織の先進性
- インターネット関連を集中的に直接管掌
- 子会社でのWebサイトの開発/運用体制のメリット
- 先進的な運用体制のもう1つの形―Web運用センター
- 人的資源の導入は複数の会社から
- Web運用センターの開設は企業内に
- 1-4 チームビルディングによるWeb運用体制の構築
- 少数精鋭部隊中心のチームビルディング型組織の構築
- チームビルディング型Webサイト運用に必要な3つの部門
- 社長直轄の組織に
- 頭脳の部分となるWeb運用専従組織の構成
- チームの責任者は2人体制で
- 外部からの要員受け入れの具体的方法
- 手足の部分の外部委託
- チームビルディング型組織構築のポイント
- 情報システム部門は,アドバイス,コンサルティング部門に
- 1-5 Web運用システムの概要
- Web運用システムを構成する3つの部分
- 構築テーマごとにSIerに発注
- Web運用システム構築時のポイント
- 中小の優秀なベンダーの活用
- フロントエンド系はシステムもプログラムも消耗品
- バージョン1を3カ月以内にリリースできる体制に
- 構築/運用組織はそのまま,運用組織へ
- 有事に対応できるWebサイトのサービス運用体制の構築
- 1-6 Web運用専従組織が果たすべき役割
- コンテンツの分類と担当部署
- Web運用専従組織によるガバナンスの必要性
- ガイドラインの作成のポイント
- アクセシビリティガイドラインの事例―NEC
- 3カ月ごとのWebサイトマネージメント計画の見直し
- 1-7 Webサイトマネージメントの予算の考え方
- Web関連予算の現状と打開策
- Web運用専従組織によるWeb関連予算の一括計上/執行を
- 機会を逃さない柔軟な予算執行を
- 1-8 Webサイトの評価の指標を定める
- Webサイトの評価の指標を定めることの重要性
- 企業のWebサイト評価の現状
- Webサイトの評価指標
第2章 よりいっそうのポータル化を目指して
- 2-1 企業サイトの目標―ポータル化
- これからの「ポータル化」とは?
- 最優先課題―コンテンツのボリューム拡大
- 企業ポータルサイトを構成する機能
- サイト内検索エンジンの導入
- ポータル化のための「マイページ」機能の導入
- One to Oneマーケティングのためのマイページ
- マイページの現状
- マイページを構成する機能
- 要となる顧客データベースの構築
- Web系CRMの活用
- 企業が主催するWebコミュニティの構築
- 企業Webコミュニティの現状と課題
- Webコミュニティが企業の未来形を作る
- コーポレートドメイン,サービスドメインをめぐる戦略
- ドメイン戦略の基本的な考え方
- 「誘導サイト」の活用
- ポータル化をめぐる新たな動向
- ケータイ,動画コンテンツへの各企業の対応
- 動画配信はテレビからインターネットへ
- 2-2 Web2.0対応の次世代型企業ポータルサイトの姿
- 時代はWeb2.0へ
- いまこそOne to Oneマーケティング戦略を
- ロングテールへもアプローチを
- 百貨店型からディスカウントストア型のフロア構成を
第3章 新たな顧客の獲得を目指して
- 3-1 SEM戦略の構築
- 検索エンジンとSEM
- 国内最大のシェアを持つYahoo!検索
- 検索エンジンで世界最大のシェアを持つGoogle
- いま注目される集客のためのSEM
- まずなすべきこと―SEO
- SEO対策の要はキーワードの決定
- 集客の基本―有料ディレクトリ登録
- 有料ディレクトリ登録によるリンクポピュラリティの向上
- 主な有料ディレクトリ
- 最後の仕上げ―リスティング広告
- Overture社のスポンサードサーチ
- GoogleのAdWords広告
- ValueCommerceのマッチスマート
- 3-2 SEMを前提としたWebコンテンツを
- ユーザーが評価するためのサイト作り
- LPOの重視を
- ユーザビリティ,アクセシビリティの再チェックを
- アクセス解析からサイト構成の適宜見直しを
- SEMチームとコンテンツチームの連携
- 3-3 アフィリエイトサイトとの連携
- アフィリエイトサイトの現在
- アフィリエイトサイトのマーケティングへの活用
- アフィリエイトサイト運営の個人/法人専従型への移行
- アフィリエイトサービスプロバイダー(ASP)の躍進
- 消費者金融業界におけるアフィリエイトの活用
- キャッシングローン比較サイトのビジネスモデル
- キャッシングローン比較サイトの拡大の背景
- コンバージョンレート向上のための報酬対策
- コンバージョンレート向上のためのコンテンツ対策
- アフィリエイトサイトの今後
- 3-4 デジタルキャンペーンの展開
- デジタルキャンペーン主体のマーケティング
- メールマーケティングの特徴
- パーミッションマーケティングの重要性
- オプトインメールの活用
- キャンペーン/プロモーションへのタイムリーな対応
第4章 ネットコマース事業の構築/運用
- 4-1 ネットコマース―経営戦略の最優先事項
- よりダイナミックな流通改革を
- インターネットによる個人の購買行動の変化
- 頭打ち状況の基幹小売業
- 拡大するネットコマース市場
- ネットコマースの市場規模
- 役割を終えつつある従来型のコマースポータルサイト
- 新たなコマースポータルサイトの出現
- 新しいネットビジネス市場の拡大
- 拡大するネットコマース市場の事例―ヘルスケア食品
- 4-2 ネットコマースサイトを構築する
- ネットコマースサイト構築にひそむ罠
- ネットコマースの運用業務
- 3つの構築テーマ
- 業務手順が確立するまでは必要最低限のシステムで
- ネットコマースサイト開発予算算定のポイント
- 身銭感覚で慎重な予算の検討を
- コストの試算例
- 仕様変更時の費用算定
- パッケージソフト,ASP導入は有効か?
- 4-3 ネットコマースサイトを運用する
- 各部門の連携
- 「コンタクトセンター」の開設を
- ある実験の報告
- コールセンターの業務内容とメール処理の考え方
- 3カ月単位の見直しでの「演出」
- 4-4 販売促進プラン,宣伝/告知計画の策定
- 重要性を増すネット広告
- 広告/宣伝プランを策定するための基本的な考え方
- リリース時の広告/宣伝費の考え方
- アフィリエイトサイト提携は不可避
- キャンペーン/プロモーションの仕掛け方
- メールマガジンによるプッシュ
- メールマガジンのポイント―タイトルとインセンティブ
- ポイント制インセンティブの現状
第5章 モバイルコマースの推進
- 5-1 ケータイの現状
- テレビの次にくる広告の主力メディア,ケータイ
- 5-2 ケータイのメディア特性とモバイル広告市場
- ケータイのメディアとしての特性
- モバイル広告の形態
- リアルメディアからケータイへの誘導
- 伸びを見せるモバイル広告
- モバイル広告出稿の状況
- 5-3 ケータイの機能とケータイサービス/コンテンツ
- 第3世代携帯電話が提供するサービス
- 増えるケータイユーザーのインターネットアクセス
- ケータイのサービスの提供の状況
- 注目すべきケータイコンテンツの分野
- 急速に普及するFlash Lite
- ケータイによる放送と通信の融合
- 5-4 ケータイを利用してのキャンペーン
- ケータイキャンペーン参加者の属性
- キャンペーンとケータイのマッチング
- ケータイキャンペーンの事例
- 5-5 モバイルコマースシステムの構築
- オフィシャルサイトのメリット/デメリット
- モバイルコマースユーザーと市場性
- 発展を後押しするモバイルオークション
- モバイルコマースシステム構築のポイント
第6章 リスクマネージメントの徹底
- 6-1 個人情報保護の徹底
- 個人情報をめぐる状況
- 個人情報が漏洩した場合の企業のダメージ
- 個人情報保護法の概要
- 事業者に課せられること/守るべきこと
- 個人情報の定義と作業ガイドライン
- プライバシーマーク制度
- プライバシーマークの取得方法
- プライバシーマークへの企業の対応状況
- 外部委託先社員をも包括する契約取り交わしを
- 個人情報漏洩の原因,防止策
- Webサイト運営と個人情報保護法
- Webサイト運営上で特に注意すべき点
- 6-2 Webシステムのリスクマネージメント
- リスク分散の必要性
- 障害/事故対応への業務分担,対応フローの確認
- サーバーを分割した柔軟,セキュアなシステムの構成
- iDCの活用
- iDCとはなにか?
- なぜiDCを利用するのか?
- iDCを選択するための重要な基準
- まず,iDCが提供するマネージメントサービスの活用を
- 突発的なアクセス集中への対策
- 不正アクセスへの対策
- 大手企業サイトへの不正アクセスの現状
- ファイアーウォールの必要性
- ファイアーウォールによる不正アクセス防止の仕組み
- ファイアーウォールの設置方法
- ファイアーウォールの管理/運用
- ファイアーウォール以外のセキュリティ対策
- Dos攻撃への対策
- HTTPSプロトコルの活用によるWebサイトの補強
まとめ
- 企業Webサイトが取り込むべきもの
- 動画コンテンツの台頭
- 次世代の企業サイトへの展望
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