労働トラブルで困らない! 働く人・雇う人の速読!労働契約法
- 縣昌宏,高田加織 著
- 定価
- 1,408円(本体1,280円+税10%)
- 発売日
- 2008.3.18[在庫なし]
- 判型
- 四六
- 頁数
- 144ページ
- ISBN
- 978-4-7741-3401-7
サポート情報
概要
2008年3月、新しい労働法の『労働契約法』が施行されました。派遣社員、契約社員などの非正社員が急増し、働くことにまつわるトラブルが会社の日常に影を落としています。 『労働契約法』は、そんな労働トラブルを予防するための新しい法律です。
本書は『労働契約法』の知りたいところが、労働法の予備知識なしでもすらすらわかる、働く人と雇う人のための一番かんたんな本です。
こんな方にオススメ
- 派遣社員、契約社員、パート社員など非正規雇用の形態で働く方
- 中小企業の経営者の方
- 中小企業の人事・労務に携わる管理者の方
目次
第1章 労働契約法は労働トラブルを予防するために作られた!
- 労働も契約の1つ
- そもそも契約とは何か?
- 労働契約も自由な契約が認められる?
- 労働条件を決める労働協約、就業規則
- 労働契約が法令に優先することもある
- 労働基準法は「行政取締法規」
- なぜ、労働契約法が必要なのか?
- 労働紛争の予防装置としての労働契約法
- 個別労働紛争は増える一方
- この制度で、個別労働紛争を早期に解決する
- 行政が運営する労働紛争の相談窓口
- 労働契約法によって何が変わるのか?
第2章 採用内定、有期労働、休職……トラブルにならない労働契約
- 労働契約法は、労働者と使用者をどう定めている?
- 労働契約5つの決まりを押さえよう
- 労働契約が成立するタイミング
- 採用内定の取消は有効?
- 採用面接で聞くべきこと、聞いてはいけないこと
- 会社が定めた試用期間が無効になることもある
- 労働契約の期間は法律で定められている
- 「5年」以内の有期労働契約が有効な場合
- 休職制度の内容は法律に定めがない
- 使用者の労働環境への配慮が明記された
第3章 就業規則、出向、配置転換……正しい労働契約で労働紛争の火種を消す
- 労働者に明示しなければならない労働条件の範囲
- 労働契約のクーリングオフ
- その退職の申入れは撤回できる?
- 就業規則には何を書けばいい?
- 労働契約法で定められた就業規則と労働条件の関係
- なぜ、就業規則なのか?
- 押さえておきたい! 就業規則の大原則
- 就業規則をめぐる問題はこんなにある
- 労働条件の変更は労使の合意が必要
- 合意なしの就業規則の変更が認められる場合
- 就業規則の作成・変更手続フローチャート
- 出向でトラブルになるのを避けるポイント
- 転籍は労使の合意があって行うことができる
- その配置転換命令は認められる?
第4章 解雇、退職、雇止め……正しい労働契約の終わらせ方
- 懲戒というペナルティを科すときのルール
- 1日分の賃金の半額を超えて減給してはいけない
- 労働契約はどうやって終わる?
- 解雇が認められる条件
- 解雇には「懲戒解雇」「整理解雇」「普通解雇」がある
- 解雇トラブルを起こさないために
- 契約期間の定めのある労働契約は要注意
- 有期労働契約の「雇止め」はどういう場合に認められる?
第5章 よりよい労働契約を結ぶには今後どうすればいい?
- 労働条件の変更不可の場合がはっきり示された
- 個人事業主が「労働者」と見なされる可能性も
- 就業規則の変更に「労使委員会」の活用を
- 労使委員会はどう取り入れて、どう運用すればいい?
- これからの就業規則に求められるポイント
- 実務上の手続はどうすればいいのか?
- 判例でも判断が分かれる退職後の競業避止義務
- 労働者に秘密保持義務を課すときの手続
- 労働者の個人情報を保護する義務がある
- 兼業は認められる? 禁止される?