知りたい!サイエンス ノックアウトマウスの一生 ―実験マウスは医学に何をもたらしたか―

「ノックアウトマウスの一生」のカバー画像
著者
八神健一やがみけんいち 著
定価
1,738円(本体1,580円+税10%)
発売日
2010.8.6[在庫なし]
判型
四六
頁数
216ページ
ISBN
978-4-7741-4336-1

概要

現在のライフサイエンスは、遺伝子ごとの機能の解明がホットなテーマになっていますが、その手法として盛んに用いられるのが、マウスの遺伝子を操作した実験です。本書は、先端的なライフサイエンス研究を支えるこの小さくて偉大な生き物、実験マウスを通じて、遺伝子の機能や複製のこと、幹細胞のこと、マウスやヒトの生命観を、解説します。

こんな方にオススメ

  • 生物工学に興味のある方
  • ライフサイエンスの最先端研究を知りたい方

著者の一言

病気のない心身共に健康な生活を願うのは人類共通の想いでしょう。医療技術の開発やその基礎となる生命現象の解明のために、ライフサイエンス研究を陰で支えてきた動物たちがいます。彼らの犠牲のうえに私達の生活が築かれている事実を、いつかわかりやすく紹介できたらと思っていました。

明日の医療のために犠牲となってきたマウス達に感謝を込めて、その活躍ぶりをわかってやっていただければ幸いです。

目次

  • 第1章:古き時代のマウスたち
  • 第2章:ライフサイエンス分野での技術革新
  • 第3章:マウスで進む遺伝子解析の機能
  • 第4章:明日の医療を拓くマウス
  • 第5章:マウスの命を尊重する

プロフィール

八神健一やがみけんいち

1950年、名古屋市生まれ。岐阜大学大学院農学研究科獣医学専攻修了。獣医学博士。熊本大学医学部助手等を経て、筑波大学大学院人間総合科学研究科生命システム医学専攻/筑波大学生命科学動物資源センター・教授、同センター長(2002~2008年)。日本実験動物学会・理事長。専門分野:遺伝子改変による疾患モデルマウスの開発、実験動物のウイルス感染。