PCポケットカルチャー 日本的ソーシャルメディアの未来

「日本的ソーシャルメディアの未来」のカバー画像
著者
濱野智史はまのさとし佐々木博ささきひろし 著
ソーシャルメディア・セミナー 編
定価
1,628円(本体1,480円+税10%)
発売日
2011.2.4[在庫なし] 2012.8.10
判型
四六
頁数
176ページ
ISBN
978-4-7741-4528-0 978-4-7741-5281-3

概要

「みんなの意見は案外正しい?」「ニコニコ動画にハマる秘密は?」ネットコミュニティの研究では他の追随を許さない濱野智史が、「そもそも“共同体”(コミュニティ)“社会”(ソサエティ)って何?」といった話題から集合知・アーキテクチャの仕組みやソーシャルメディアの未来までを、ナビゲーター・佐々木博とともに徹底的に語り尽くす。イベント・ネット・出版をクロスして、対話の中からネット時代のポピュラー・サイエンスを確立する新シリーズ「ソーシャルメディア・セミナー」単行本化第2弾!

こんな方にオススメ

  • ソーシャルメディアを中心とした<いまの>、そして<こらからの>インターネットに関心のある方

目次

第1章 コミュニティ(共同体)とソサエティ(社会)

  • 再び「インターネットって、何?」
  • 自己紹介と本日の予定
  • 〈コミュニティ〉と〈ソサエティ〉
  • 時間観念による区別
  • ネットコミュニティは〈コミュニティ〉ではない? 

第2章 インターネットを「時間」から考える

  • ネットは社会か?共同体か?
  • 原始共同体の時間性
  • 近代社会における時間
  • 情報社会の時間性
  • ツイッターは「選択同期」
  • ニコニコ動画は「擬似同期」
  • 情報社会の二層構造
  • ソーシャルメディアの「新しさ」とは
  • 多様性そのものがソーシャルメディア

第3章 ソーシャルメディアと日本人

  • 欧米と日本におけるニュアンスの差
  • オタクとインターネットは相性がいい
  • 「知らない人に話しかける」こと
  • 会社という共同体
  • 自分の「キャラ」って、何?
  • 「おじさん」はなぜソーシャルメディアを使えないのか
  • シニア世代にこそソーシャルメディアを!

第4章 「ミクシィ疲れ」はなぜ起こる?

  • オンラインゲームの社交性
  • 日本的ソーシャルメディアは「疲れる」
  • 固定化された人間関係が「疲れ」のもと

第5章 学校教育とソーシャルメディア

  • 「クラス」が日本の若者をムラ社会に最適化する
  • 「安心社会」と「信頼社会」/情報教育に出会い系サイトを活用

第6章 質疑応答――50年後、どうしてる?

  • ネット社会は原始共同体に戻るのか?
  • ミクシィとフェイスブック
  • ツイッターの最先端では、コミュニケーションすら不要?
  • ネットは広大だけど、一人ひとりの世界は狭い
  • いろんなコミュニティを体験してみよう
  • ソーシャルメディアの流行は、マスメディアが決めている
  • 医療・介護とソーシャルメディア
  • ネットは「新しい社会」を作る場所

付録 「ソーシャル」をより深く知るブックガイド

プロフィール

濱野智史はまのさとし

(株式会社日本技芸)情報環境研究者(リサーチャー)

1980年、千葉県生まれ。慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程修了。専門は情報社会論やメディア論(社会学)。

国際大学グローバル・コミュニケーション・センター研究員を経て、現在、株式会社日本技芸にてリサーチャーを勤める。昨年、初の著作『アーキテクチャの生態系』(NTT出版)を出版し、情報環境系の研究者として高い注目を集めている。

著書:アーキテクチャの生態系

佐々木博ささきひろし

1970年生まれ。株式会社創庵代表取締役。NHK教育テレビ「趣味悠々 中高年のためのパソコン講座」シリーズの講師を12年にわたって務め、執筆監修した書籍も30冊以上にのぼる。

ソーシャルメディア・セミナー

URL:http://socialmediaseminar.jp/