Software Design plusシリーズ[改訂新版] Microsoft Windows Server 2012 R2 Hyper-V仮想化技術活用ガイド

[表紙][改訂新版] Microsoft Windows Server 2012 R2 Hyper-V仮想化技術活用ガイド

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電子版発売

B5変形判/392ページ

定価3,850円(本体3,500円+税10%)

ISBN 978-4-7741-6571-4

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書籍の概要

この本の概要

Hyepr-Vはマイクロソフトのクラウド構築ソフトウェアである。本書は,2009年に発行された『詳説MS Windows Server 2008 Hyper-V仮想化技術活用ガイド』の内容を現在の状況に合わせ全面的に書き直したものである。多くのエンジニアにとってクラウドは特別なものではなく,既存のIT環境(オンプレミス)とクラウドとの融合的な利用方法など一段階ほど工夫を加えて利用することが多くなっている。本書はそうした状況を鑑み,現場で起きている既存システム継承の問題などを解消する方法など実践的な解説をしていく。

こんな方におすすめ

  • システムエンジニア,クラウドエンジニア,ネットワークエンジニア,インフラエンジニア

著者の一言

私がこうして書籍を執筆できるのは,IT 業界の方々からの貴重な情報のおかげです。
技術的な知識だけで執筆しても,単なるリファレンスマニュアルになってしまいます。
現場の声がなければ書籍として完結できません。いつも現場の声を聴かせてくださる情報システム部門の皆様,SIベンダーやデータセンター事業者の皆様,本当にありがとうございます。また,私の技術的な疑問をわかりやすく教えてくれる同僚の皆にも感謝します。最後に,当初の出版予定から2年も経過したにもかかわらず,気長に原稿を待ち続けてくださった編集の皆様に感謝します。

補足その他

仮想化環境とは何であるのかを,実際の環境を動かしながら理解したい方

  • Windows 8/8.1上の仮想化環境を活用したい方
  • Hyper-Vを通して,ネットワークやストレージ(記憶装置)の仮想化について基本事項を理解したい方
  • クラウド環境を支える技術であるSDN(Software Defined Network)やSDS(Software Defined Storage)の基本機能を理解したい方
  • 社内サーバーを管理されている方。これから社内または顧客向けに仮想化環境を構築,あるいは提案する必要に迫られている方
  • クラウド時代のITインフラ技術者として理解すべき事項の大枠をとらえたい方

本書のサンプル

本書の一部ページを,PDFで確認することができます。

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目次

第1章 大きく変わる仮想化

  • 1.1 IT基盤の最適化を加速するWindows Server 2012の仮想化技術
  • 1.2 まずは物理環境でIT基盤の最適化を考える
  • 1.3 大規模データセンターでの運用をWindows Server 2012 R2 Hyper-Vで体験!?
  • 1.4 マイクロソフトの仮想化技術の歴史
  • 1.5 仮想化だけではコスト削減効果は限定的
  • 1.6 マイクロソフトの“Cloud OS”ビジョン

第2章 仮想マシンの基本操作

  • 2.1 Hyper-V仮想マシンを使ってみよう
  • 2.2 ハードウェアの確認
  • 2.3 Hyper-V役割の有効化
  • 2.4 仮想マシンの新規作成ウィザードの実行
  • 2.5 仮想マシンへのゲストOSのインストール
  • 2.6 Hyper-V統合サービスのインストール
  • 2.7 仮想マシンの実体

第3章 仮想マシン構成方法の詳細

  • 3.1 要件に合わせてHyper-V仮想マシンを構成
  • 3.2 基本ハードウェア
  • 3.3 メモリ
  • 3.4 プロセッサ
  • 3.5 ストレージ
  • 3.6 ネットワーク
  • 3.7 自動アクション

第4章 仮想マシンの運用

  • 4.1 Hyper-Vを運用する
  • 4.2 チェックポイント
  • 4.3 ライブマイグレーションによる移動
  • 4.4 エクスポートとインポート
  • 4.5 ひな形OSの作成
  • 4.6 Hyper-Vレプリカによるレプリケーション
  • 4.7 バックアップと回復
  • 4.8 Active Directoryを仮想化環境で運用する
  • 4.9 ゲストOSの操作
  • 4.10 仮想化によるデータセンター運用の最適化
  • 4.11 Microsoft Private Cloud Fast Trackガイダンスセット

第5章 他システムからの移行

  • 5.1 他システムからHyper-Vへの移行
  • 5.2 物理環境からHyper-Vへの移行
  • 5.3 既存の仮想化環境からHyper-Vへの変換
  • 5.4 Hyper-Vから物理環境への変換
  • 5.5 移行に伴うライセンスの問題
  • 5.6 Windows XP Home EditionからのP2V

第6章 レガシーWindows OSの延命

  • 6.1 レガシーWindows OSの仮想化環境

第7章 Windows以外のOSのインストール

  • 7.1 Windows Server 2012出荷前のLinuxゲストのサポート
  • 7.2 各LinuxディストリビューションがHyper-Vをサポート
  • 7.3 Linuxのサポート体制
  • 7.4 LinuxをHyper-Vへインストールしてみる―RHEL 7 Beta
  • 7.5 Linuxを利用する場合の注意点
  • 7.6 FreeBSDをHyper-Vで使う

第8章 WindowsクライアントOS用仮想化技術

  • 8.1 マイクロソフトが提供するデスクトップ仮想化技術
  • 8.2 Windows 7以前のクライアントOSの仮想化技術
  • 8.3 Windows 8以降のクライアントOSの仮想化技術
  • 8.4 ユーザー状態とアプリケーションの仮想化技術

第9章 Microsoft AzureとHyper-Vの関係

  • 9.1 Microsoft Azureの概要
  • 9.2 Hyper-Vベースの仮想マシンが使えるMicrosoft Azure VM
  • 9.3 Hyper-VでMicrosoft Azureライクな環境を構築する
  • 9.4 Microsoft AzureとHyper-Vを密に連携させる

第10章 Microsoft VDI

  • 10.1 セッションの仮想化とデスクトップの仮想化
  • 10.2 クライアントデバイスから見た利用形態
  • 10.3 デスクトップの仮想化の基本構成
  • 10.4 Remote Desktop Protocol
  • 10.5 その他の機能
  • 10.6 VDIイメージの最適化

第11章 仮想化環境におけるライセンス

  • 11.1 Windows Server 2012 R2ライセンスの基礎知識
  • 11.2 仮想化環境下でのWindows Serverライセンスの考え方
  • 11.3 VDIで利用する場合のライセンス
  • 11.4 仮想化環境下でのSQL Serverライセンス
  • 11.5 ライセンス提供形態も機能の一部

著者プロフィール

遠山藤乃(とおやまふじの)

1994年より株式会社東洋情報システム(現TIS株式会社)にて,オブシェクト指向DBや開発支援ツールの販売を始める。1997年にマイクロソフト株式会社へ転職し,大手企業ユーザーへのライセンス販売に携わる。2007年より,同社システムテクノロジー統括本部インフラストラクチャー本部シニアマネージャーとして,運用管理ツールとセキュリティー製品の営業およびプリセールスエンジニアのチームを預かる。2010年に同社を退職。その後,東京大学大学院環境情報学環特任研究員として国土交通省の委託研究を行うなど,会社組織を離れて3年間活動。2013年7月に会社組織に戻り,ソフトウェア販売の業務を再開。仕事以外では,ライフワークのアマチュア演劇活動を20年以上続けている。
著書に,『システム管理者のためのWindows Vista導入・活用マニュアル』『詳説 Microsoft Windows Server2008 Hyper-V仮想化技術活用ガイド』(いずれも弊社刊行)がある。