まなびのずかん 天文学の図鑑
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縣秀彦 監修
池田圭一 著 - 定価
- 2,728円(本体2,480円+税10%)
- 発売日
- 2015.5.8 2015.5.11
- 判型
- B5
- 頁数
- 144ページ
- ISBN
- 978-4-7741-7293-4 978-4-7741-7389-4
サポート情報
概要
天文学は最も古い学問のひとつです。人類は物心がついてから常に自分たちはどこから来たのか? そして、これからどこに行こうとしているのかを自問自答してきました。それから数千年を経た21世紀の今日、この本質的な人間の悩みに天文学がひとつの答えを導こうとしています。天文学者たちは今、宇宙の謎解きに挑戦しています。「天文学はみんなの科学」とも「理系の哲学」とも呼ばれています。また、宇宙は「不思議の玉手箱」であり「不思議の大海原」でもあります。本書を好きなページからひも解くことによって、広大な宇宙の謎解きの旅に出かけましょう。読者のみなさん一人一人が今すぐに知りたい宇宙の不思議について、現在わかっていることが明解に示されています。
こんな方にオススメ
- こよみや宇宙について素朴な疑問を持たれている方
- 天文学に興味のある方
目次
第1章 天体の動きとこよみ
- 春の星座と、春の大曲線
- 夏の星座と、夏の大三角
- 秋の星座と、北極星探し
- 冬の星座と、冬の大三角
- 太陽と月の大きさ
- 太陽の動きと1日の関係
- 太陽の動きと地球の自転
- 月の満ち欠けとひと月の関係
- 月の動きと満ち欠け
- 太陽の動きと1年の関係
- 太陽の周りを公転する地球
- 星の1日の動き
- 星の1年の動き
第2章 太陽・地球・月と太陽系の星たち
- 太陽系全体の姿
- 太陽のしくみ
- 太陽の観察
- 地球に届く太陽の光
- 私たちの星、地球の姿
- 月の表面と内部
- 月の環境と誕生
- 太陽に最も近い「水星」
- 謎多き惑星「金星」
- 内惑星はいつ、どこに見える?
- となりの赤い惑星「火星」
- 巨大ガス惑星「木星」
- 美しい環を持つ惑星「土星」
- 外惑星はいつ見える?
- 氷の惑星「天王星」と「海王星」
- 探査に注目が集まる「小惑星」
- 尾を引く天体「彗星」
- 「流れ星」と「隕石」の正体
- 太陽系の天体の公転軌道を知る
- 太陽系の果て
第3章 恒星の世界を知ろう!
- 太陽の近くにある恒星
- 恒星までの距離
- 恒星の明るさ
- 明るさの変わる恒星
- 恒星の色
- 恒星の大きさ(直径と質量)
- 恒星が集合している場所「星団」
- 重力が結びつけた双子星「連星」
- 恒星の分類
- 恒星の一生
- 恒星の誕生
- 恒星の最後の姿
- 惑星を持つ恒星
第4章 天の川銀河から宇宙の果てへ
- 私たちの天の川銀河(銀河系)
- 天の川銀河(銀河系)の構造
- さまざまな銀河
- 引きつけ合う銀河
- 宇宙の構造
- 相対性理論と宇宙
- 宇宙の誕生
- 膨張する宇宙
- 宇宙の終焉
プロフィール
縣秀彦
監修担当。
自然科学研究機構 国立天文台/准教授 天文情報センター/普及室長 総合研究大学院大学/准教授。1961年長野県大町市八坂生まれ(現在、信濃大町観光大使)。東京大学附属中学・高校教諭を経て現職。国立天文台天文情報センターで広報・アウトリーチ、教育を担当(教育学博士)。現在、天文教育普及研究会会長、日本天文学会代議員、日本科学教育学会代議員、日本サイエンスコミュニケーション協会副会長など。NHK高校講座、ラジオ深夜便にレギュラー出演中。「科学を文化に」、「世界を元気に」を合言葉に世界中を飛び回っている。おもな研究テーマは、研究機関からの学校教育支援に関する実践的研究、科学コミュニケーションに関する研究、4次元デジタル宇宙プロジェクトなど。『天文学者はロマンティストか?』(単著、NHK出版)、『オリオン座はすでに消えている?』(単著、小学館)、『地球外生命は存在するのか』(単著、幻冬舎)、『星の王子さまの天文ノート』(監修、執筆、河出書房新社)など著作物は100冊を超える。
池田圭一
1963年生まれ。IT系雑誌・Web媒体でパソコン・ネットワーク・デジカメ関連記事の企画・執筆を手がけるフリーランスの編集・ライター。天文や生物など自然科学分野の記事も多数寄稿する。著書に『失敗の科学~世間を騒がせたあの事故の失敗に学ぶ』(技術評論社)。おもな共著に『水滴と氷晶がつくりだす空の虹色ハンドブック』(文一総合出版)、『光る生き物~ここまで進んだバイオイメージング技術~(知りたい!サイエンス)』(技術評論社)、『これだけは知っておきたい 生きるための科学常識』(東京書籍)など。