生物ミステリー(生物ミステリー プロ)シリーズそもそも島に進化あり
2016年7月8日紙版発売
2016年7月8日電子版発売
川上和人 著
A5判/264ページ
定価2,068円(本体1,880円+税10%)
ISBN 978-4-7741-8250-6
書籍の概要
この本の概要
『鳥類学者 無謀にも恐竜を語る』で好評を博した川上和人先生の著作・第二弾。
今回扱うトピックは「島における生物の進化」。
海に囲まれている小さな陸地,それが「島」。
海という大きな障壁があるにもかかわらず,島には生物がいる。
彼らはどこから,どのような冒険をして島にやってきたのだろう?
運良く島までたどりつけた生物たちは,やがで“独自”の進化を模索する。
それはいったいなぜなのか?
試行錯誤を繰り返し,微妙なバランスを保ちながら生きる島の生物たち。
その事実の果てに,島では何が起こるのか?
離島の鳥類を研究する専門家が,実際の経験で感じた「島」という存在。
その「島」で繰り広げられる生物たちの動向を,ユーモアあふれる語り口で,軽快に解説。
鳥類学者が見つけた「島」という箱庭,そこにはどんな不思議な世界が広がっているのでしょう。
こんな方におすすめ
- 「島」の生物進化に興味のある方
- 島の誕生から終焉に思いをはせたい方
- 島はとりあえずでもよいけれど,「隔離された環境」に関心のある方
目次
はじめに ここに海終わり,島始まる
序 章 そもそも
第1章 島が世界に現れる
- Section1 島にヤシの木は何本必要か
- Section2 島を二つに分類せよ
- Section3 新島,大海に立つ
第2章 島に生物が参上する
- Section1 島に招くには,まず隗より始めよ
- Section2 食べれば海も越えられる
- Section3 太平洋ヒッチハイクガイド
- Section4 ビッグ・ウェンズデー
- Section5 風が吹けば,誰かが儲かる
- Section6 早い者勝ちの島
- Section7 翼よ,あれが島の灯だ
第3章 島で生物が進化を始める
- Section1 さらば,切磋琢磨の日々よ
- Section2 島の「し」は,進化の「し」
- Section3 正しい固有種の作り方
- Section4 多様化する世界
- Section5 動物がときめく島の魔法
- Section6 植物がかかる島の病
- Section7 フライ,オア,ノットフライ
- Section8 だって海鳥ですもの
第4章 島から生物が絶滅する
- Section1 楽園の落日
- Section2 闘え!! ベジタリアン
- Section3 プレデターvs エイリアン
- Section4 拡散する悲劇
- Section5 カガヤクミライ
第5章 島が大団円を迎える
- Section1 天地開闢
- Section2 あなたの島の生まれるところ