知りたい!サイエンスシリーズ動物はいつから眠るようになったのか?
―線虫、ハエからヒトに至る睡眠の進化

[表紙]動物はいつから眠るようになったのか? ―線虫、ハエからヒトに至る睡眠の進化

紙版発売
電子版発売

四六判/168ページ

定価1,848円(本体1,680円+税10%)

ISBN 978-4-7741-9556-8

電子版

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この本の概要

私たちヒトは,人生の3 分の1 を寝て過ごす。
それほどの時間を費やさねばならないくらい睡眠は重要。

では,ヒトに至るまでの動物ではどうなのだろう?
ヒトに近い哺乳類は毎日眠っているっぽいので,ヒトと変わらないくらい重要なのだろう。
となると,ヒトからさらに遠い爬虫類や両生類はどうだろう?
もっと遠い昆虫などは,そもそも眠るのか?
昆虫が眠るとすると,その眠りはいったいいつから発生したのだろう?

本書は,そんな「動物はいつから眠るようになったのか?」という疑問に着目。
最近になってわかってきた,無脊椎動物の昆虫や線虫で発見された“眠りの原型”をひもときながら,ヒトから線虫へと進化をさかのぼり睡眠を考察。

我々が日々眠いのは,怠惰なのではなく,動物の宿命だったのか!?

こんな方におすすめ

  • 動物の眠りについて興味のある方
  • 眠りがどのように進化してきたのか関心のある方
  • ※「えっ,こんな生き物も寝るの?」とびっくりされたい方にもオススメです。

著者プロフィール

大島靖美(おおしまやすみ)

1940年,神奈川県生まれ。
東京大学理学部生物化学科卒業,同大学院理学系研究科博士課程修了,理学博士。
九州大学薬学部助手,米国カーネギー発生学研究所博士研究員,筑波大学生物科学系助教授,九州大学理学部教授,崇城大学生物生命学部教授を経て,現在九州大学名誉教授。
専門は分子生物学,分子遺伝学。
1975年,日本薬学会宮田賞及び日本生化学会奨励賞受賞。
主な著書:『遺伝子操作実験法』(共著,講談社,1980年),『ネオ生物学シリーズ⑤ 線虫』(共著,共立出版,1997年),『生物の大きさはどのようにして決まるのか』(単著,化学同人,2013年),『線虫の研究とノーベル賞への道』(単著,裳華房,2015年)。