今すぐ使えるかんたんmini
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桜と紅葉 撮影ハンドブック
- 萩原史郎,ナイスク 著
- 定価
- 1,628円(本体1,480円+税10%)
- 発売日
- 2019.2.8
- 判型
- B6変形
- 頁数
- 160ページ
- ISBN
- 978-4-297-10401-6 978-4-297-10402-3
サポート情報
概要
季節の風物詩として、春の「桜」、秋の「紅葉」は人気の被写体です。本書は、桜と紅葉の撮影に必要な機材、撮影前の準備や計画、現地に着いてから行うべきことといった基本から始め、桜と紅葉それぞれの撮影で、プロが実践しているテクニックを紹介します。付録では、桜の開花前線や紅葉の色づき前線、撮影に出かけたい名所スポットなど、知っておきたい情報をしっかりフォロー。ポケットサイズのハンディな書籍なので、撮影場所にもっていくのもかんたんです。桜や紅葉を撮りに行く前に精読し、自分だけの傑作をものにしてください!
こんな方にオススメ
- デジタル一眼で、桜と紅葉を撮影したい人
目次
CHAPTER1
【桜と紅葉/準備】
撮影の準備をしよう
Sec.01 開花・色づき情報を調べよう
- 桜の開花/紅葉の色づき情報を調べる
- インターネットでピンポイントの情報を集める
Sec.02 目的地を決めよう
- 桜/紅葉の名所から考える
- 撮りたい被写体から考える
Sec.03 撮影の計画を立てよう
- 移動手段と宿泊施設を確保する
Sec.04 目的地の下調べをしよう
- 目的地の下調べをする
- イメージは現場でふくらませる
Sec.05 カメラとレンズを選ぼう
- カメラとレンズの選び方
- カメラとレンズのおすすめセット 軽量バージョン
- カメラとレンズのおすすめセット 重量バージョン
Sec.06 三脚とフィルターを準備しよう
- 三脚の選び方
- フィルターの選び方
Sec.07 その他の小物を準備しよう
- カメラのアクセサリーを準備する
- 服装やカバンなどの装備品を準備する
Sec.08 前日に荷物をまとめよう
- 下調べに沿って持って行くものを確認する
Sec.09 カメラの基本設定をしておこう
- 前日に基本設定をしておく
- Column 01 撮影日前日のチェックリスト
CHAPTER2
【桜と紅葉/撮影】
いざ、撮影に入ろう
Sec.01 現場を歩いて被写体を見つけよう
- 撮りたい被写体を見つける
- 被写体へのアプローチを変えてみる
Sec.02 時間帯と光の条件を意識しよう
- 「今」の光を活かして撮る
- 「これから」の光を予測して撮る
Sec.03 構図とアングルを工夫しよう
- なぜ構図やアングルを工夫するのか?
- バリエーションを意識して撮影する
Sec.04 カメラの機能で表現を変えよう
- 露出補正を変える
- ホワイトバランスを変える
- シャッター速度を変える
Sec.05 撮影したら背面液晶で確認しよう
- 撮影直後に画像再生でチェックする
- 再生時にチェックするべき項目
Sec.06 撮影時の注意点を知ろう
- 桜/紅葉の撮影で気をつけること
- 桜/紅葉の撮影でのマナー
- Column 02 撮影後のカメラのケア
CHAPTER3
【桜/基本】
桜撮影の基本を知ろう
Sec.01 一本桜をいろいろなアングルで撮る
- 背景に人の匂いを取り込む
- 桜のピンクを補色の緑で引き立てる
Sec.02 桜を見上げてダイナミックに撮る
- 広い画角で脇役とともに写し込む
- 降り注ぐようなしだれ桜を撮る
Sec.03 桜をアップで写して余計な要素をカットする
- 背景をぼかして桜色に包まれたように写す
- 幹を額縁のように利用して視線を誘導する
Sec.04 スローシャッターで桜をぶらして撮る
- 揺れ幅を変えて自分だけの表現を探す
- 揺れ幅を大きくして、こんもりとした桜に写す
Sec.05 前ボケを活かして桜の空気感を演出する
- 新緑の前ボケでさわやかに写す
- 夕陽色の前ボケで暖かさを出す
Sec.06 桜をふんわりかわいらしく撮る
- ホワイトバランスを変更してさわやかに
- 咲き始めの桜をスクエアでとらえる
Sec.07 トンネル構図で桜を撮る
- 桜から桜を覗き、想像力をふくらませる
- 竹林から桜を覗き、和風のテイストに
Sec.08 マクロレンズで桜をクローズアップする
- 正面からデザイン的にアプローチ
- 背景を選び、主役を浮かび上がらせる
Sec.09 望遠レンズの圧縮効果で密な桜を撮る
- 圧縮効果で風景が迫ってくるように撮る
- 背景の霧や山をたぐり寄せる
Sec.10 池や水たまりに浮かぶ桜を撮る
- 光るポイントを探して水のきらめきを活かす
- マクロレンズで反射を活かしたボケを作る
- Column 03 桜を脇役にして、別の花を主題にする
CHAPTER4
【桜/応用】
もっと上手に! 桜の撮影テクニック
Sec.01 桜と青空を組み合わせて春のさわやかな空気感を出す
Sec.02 咲き誇る桜の花吹雪を幻想的に写し止める
Sec.03 しだれ桜を物語性のある絵作りで表現する
Sec.04 霧のただよう山桜を荘厳な雰囲気で撮る
Sec.05 流れによって姿を変える花筏を切り取る
Sec.06 散ったあとの桜も美しく撮る
Sec.07 湖面に発生した霧で桜を幽玄に写し取る
Sec.08 夕陽が沈む位置を予測して桜、山、夕陽を組み合わせる
Sec.09 ライトアップされた夜桜を印象的に写す
Sec.10 桜と田んぼを組み合わせてのどかな春を写す
Sec.11 人物を写し込み桜の雄大さを表現する
- Column 04 桜は咲く前、散ったあとも絵になる
CHAPTER5
【紅葉/基本】
紅葉撮影の基本を知ろう
Sec.01 紅葉の彩りを活かして撮る
- 余計な線で色をかき消さない
- 水の反射を抑え、葉の色を活かす
Sec.02 透過光を活かして紅葉を印象的に撮る
- 樹影で主役を際立たせる
- こぼれた光を活かして撮る
Sec.03 前後ボケを使い紅葉をとろけるように表現する
- 背景の山並みを感じさせて臨場感を演出
- ボケを大胆に使い模様のように見せる
Sec.04 朝日や夕陽の赤みで紅葉の色を強調する
- 山にかかるもやとともに、秋の朝を切り取る
- ポイントとなる木を決め、明暗差を活かす
Sec.05 超広角・魚眼レンズで紅葉のスケール感を出す
- 超広角レンズで遠近感を強調する
- 魚眼レンズでさらにダイナミックさを出す
Sec.06 水への映り込みとともに紅葉を撮る
- フィルター2枚で超スローシャッター撮影
- 黄葉に染まった水面を切り取る
Sec.07 スポット光を活かして紅葉を撮る
- シャドーを多くしてスポット光を強調する
- 木漏れ日を活かして撮る
Sec.08 半逆光で立体感のある紅葉を撮る
- 日の当たらない部分をバランスよく配置する
- 背景の黒で主役の赤を引き立てる
Sec.09 雨後の紅葉をしっとり撮る
- 木の幹に張りついた葉を撮る
- 木の下に落ちた紅葉の絨毯を撮る
Sec.10 水面の紅葉をスローシャッターで撮る
- 静と動のバランスを考えて構図を作る
- RAW 現像で明部も暗部も活かす
- Column 05 シャッターチャンスは思わぬ場所と時期に存在する
CHAPTER6
【紅葉/応用】
もっと上手に! 紅葉の撮影テクニック
Sec.01 晴れ晴れとした山の紅葉を鮮やかに撮る
Sec.02 暗い背景に重ねて主役の紅葉を強調する
Sec.03 湖面への映り込みで紅葉の印象を強める
Sec.04 紅葉と大瀑布を壮大かつ優雅に表現する
Sec.05 紅葉と渓流を俯瞰して水辺の冷涼感を表現する
Sec.06 紅葉の落ち葉をアクセントとして使う
Sec.07 大きい風景をとらえて紅葉の雄大さを表現する
Sec.08 紅葉と雪を組み合わせ秋から冬への移ろいを写す
Sec.09 白い霧の中の紅葉を幻想的に撮る
Sec.10 風に揺れる紅葉と水流で静と動を写す
Sec.11 神社仏閣の紅葉を荘厳に写す
- APPENDIX 1 桜と紅葉写真 RAW 現像のコツ
- APPENDIX 2 桜前線 開花マップ&撮影スポット紹介
- APPENDIX 3 紅葉前線 色づきマップ&撮影スポット紹介
- APPENDIX 4 知っておきたい 桜のミニ知識
- APPENDIX 5 知っておきたい 紅葉のミニ知識
プロフィール
萩原史郎
1959年山梨県甲府市生まれ。日本大学卒業後、「季刊(※現在は隔月刊)風景写真」の創刊に携わる。編集・発行人を経験、退社後フリーのカメラマンに転向。現在自然風景を中心に撮影、執筆活動中。著書に『風景写真の便利帳』(玄光社)、『自然風景撮影 基本からわかる光・形・色の活かし方』(玄光社)など多数。日本風景写真家協会(JSPA)副会長、日本風景写真家協会(JNP)指導会員、オリンパスデジタルカレッジ講師、富士フイルムアカデミーX講師、カメラグランプリ選考委員。