図解即戦力
図解即戦力
貿易実務がこれ1冊でしっかりわかる教科書
- 布施克彦 著
- 定価
- 1,650円(本体1,500円+税10%)
- 発売日
- 2020.8.13
- 判型
- A5
- 頁数
- 256ページ
- ISBN
- 978-4-297-11486-2 978-4-297-11487-9
サポート情報
概要
好評の「図解即戦力」シリーズから、貿易実務に関する書籍の登場です。貿易を行う際には、書類の準備や支払いなどの様々な実務が発生します。これらは世界の状況や法律の改正によって手続きが変わることもあり、常に最新の情報を理解しておく必要があります。そこで本書では、貿易全体の流れや関わってくる企業・人、輸出側・輸入側それぞれの実務、必要な書類などをわかりやすく解説します。また、実務の現場で起きるトラブル等を元にしたQ&Aと、知っておきたいキーワード集も収録。最新のインコタームズ2020にも対応!
こんな方にオススメ
- 仕事で輸出入の実務に関わる人、貿易の流れを知りたい人
目次
chapter1 貿易の基礎知識
- 貿易とは何か 輸出入者とは誰か把握する
- 貿易実務の三要素と流れを把握する
- 通関業務における商品とカネの動き
- 貿易実務に関わるさまざまな業種
- 商社と海外代理店はどう違うか
- どのようなモノが貿易の対象となるのか
- 貿易と国内取引は何が違うのか
- デジタル化が進む貿易実務のシステム
chapter2 輸出入の流れ
- 輸出実務・輸入実務の大まかな流れ
- 買い手探しから交渉・契約までの流れ
- 商品の準備から物流・納品までの流れ
- 商品出荷後から代金受け取りまでの流れ
- 売り手探しから交渉・契約までの流れ
- 輸入準備から商品受け取りまでの流れ
- 商品受け取りから代金支払いまでの流れ
chapter3 輸出入における交渉
- 海外に商品を売るときの輸入者の選び方
- 海外から商品を買うときの輸出者の選び方
- どのような場合に商社に仲介を依頼するか
- オファーを出してもらえる引き合いの出し方
- 戦略を交えたオファーの出し方
- オファーを出す際の価格の見積もり方
- オファーのあとの契約に向けた交渉
- 契約後に行うサンプル取引の意味
chapter4 インコタームズと契約書の内容
- 契約書の作成における基本的な要件
- 契約書のフォームと盛り込むべき条件
- インコタームズは貿易の世界統一ルール
- インコタームズの定める受け渡し条件
- インコタームズの輸出地側での受け渡し条件(Ⅰ)
- インコタームズの輸出地側での受け渡し条件(Ⅱ)
- インコタームズの輸入地側での受け渡し条件(Ⅰ)
- インコタームズの輸入地側での受け渡し条件(Ⅱ)
- L / C 決済のしくみと基本的な機能
- L / C を受け取ったら何をチェックすればよいか
- L / C 通知銀行の決め方とL / C の決済方法
- L / C を伴わない取り立て決済
- 主流化が進む送金決済の種類と背景
- 新しい決済手段 仮想通貨とTSU−BPO
- 外貨建て決済取引における為替業務
- 輸送方法で決まる船積み時期と納期の違い
- 貿易に必要な海上保険と貿易保険
- 契約を結ぶにあたり決めておくべきこと
chapter5 輸出実務① 輸出準備
- 商品準備開始に伴う輸出手配のポイント
- 輸送手段の手配に必要な実務
- 輸出許可と輸出承認の取得
- 危険物資を取り締まるキャッチオール規制
- 取引の採算を確定させる為替の予約手続き
- 海上保険がカバーする損害の範囲
- 自社のリスクをカバーする貿易保険を掛ける
- 輸出する商品が契約通りか検査する
- 梱包方法に対応できるかが交渉のポイント
chapter6 輸出実務② 輸出手続き
- 輸出手続き全体の流れを掴む
- 海外輸送に使う船舶とコンテナの基礎知識
- コンテナヤードに商品を搬入する
- フォワーダーに輸出代行を依頼する
- 税関申告に向け輸出ポイントへ搬出する
- 税関に輸出申告をして審査を受ける
- 在来船における輸出船積み手続き
- コンテナ船における輸出船積み手続き
- 航空機輸送における輸出手続き
chapter7 輸出実務③ 代金決済手続き
- 船積み後の代金決済実務の流れ
- 船積み作業が終わったら船積み通知を送る
- 船荷証券(B / L)の機能と記載事項
- 輸送形態や記載内容などによるB / L の種類
- 輸出者が準備すべき船積み書類の種類と内容
- 荷為替手形を作成し銀行に持ち込む
- L / C 決済における荷為替手形の取り扱い
- B / C 決済における荷為替手形の取り扱い
- 航空機輸送貨物の代金決済手段
chapter8 輸入実務① 商品の受け取り
- 輸入手続きの大まかな流れ
- 契約締結直後の輸入者の実務
- 輸入者に求められる輸入許認可
- 輸入者に求められる輸入前の手続き
- 貨物到着案内を受け取ってからの実務
- 在来船からの貨物の引き取り
- コンテナ船からの貨物の引き取り
- 航空機輸送における貨物の引き取り
- 動植物、食品の輸入には検疫が必要
chapter9 輸入実務② 輸入申告と関税
- フォワーダーが行う輸入申告と納税手続き
- 関税を規定する法律と関税申告の方法
- 輸入時の関税をどのように算出するか
- 1つの物品に複数ある関税率の優先順位
- CIF 金額をもとにした輸入納税額の計算方法
- 関税における免税あるいは減税の特例
- 事前教示制度と価格評価制度
- 輸入申告において優遇される特例輸入者制度
- 保税地域は税関が定めた特別区域
- 貨物を保税地域に長期間蔵置する
- 保税地域内の作業には税関の許可が必要
- 税関の承認に必要な申請書の総括
- 商品に損傷があった場合の保険会社へのクレーム
- 輸出者に対する商品クレームの解決方法
chapter10 貿易書類の書き方・読み方
- 貿易書類作成は共通項目を軸に行う
- 書類を書くうえで英語力は必要か
- 交わす相手によって異なる書類の整理
- 最重要書類である契約書作成時の注意点
- L / C の機能とL / C 発行依頼書の書き方
- 行政機関に対する許認可申請書類
- B / L の記載内容と保険証券との相違点
- 輸送者が発行する貨物の運送状の種類
- インボイスの種類と契約書との相違点
- 梱包状態を知らせるパッキングリストの作成方法
- グローバル化により複雑になる原産地証明書
- 貿易のトラブルQ & A
- 知っておきたいキーワード
プロフィール
布施克彦
1947年東京生まれ。一橋大学商学部卒業後、総合商社勤務。主に鉄鋼貿易業務に従事。その間、ナイジェリア、ポルトガル、アメリカ、インドで計15年勤務。1999年退社後、2003年より著述業、NPO活動などを開始。著書に『図解入門ビジネス 貿易実務の基本と仕組みがよ~くわかる本[第4版]』『図解入門ビジネス貿易書類の基本と仕組みがよ~くわかる本[第4版]』(ともに秀和システム)、『英語が苦手な人の貿易実務』(ソシム)、『65歳からでは遅すぎる!!』(海竜社)、『世界の常識vs日本のことわざ』(PHP新書)など多数。