ITエンジニア残業ゼロの働き方
〜現場で本当に使えた仕事効率化の法則95

[表紙]ITエンジニア残業ゼロの働き方 〜現場で本当に使えた仕事効率化の法則95

紙版発売
電子版発売

四六判/256ページ

定価1,980円(本体1,800円+税10%)

ISBN 978-4-297-12726-8

電子版

→学校・法人一括購入ご検討の皆様へ

この本の概要

本書は決して残業をやめて楽をしようという本ではありません。

「決められた勤務時間内を全力疾走して成果を出すために勤務時間外はきちんと休む」

「そのために残業をやめよう」

このようなことを目的とした本です。

本書では,月100時間のサラリーマンエンジニアだった著者が,年間6か月の残業0と有給消化100%を達成するために試行錯誤した「残業しない働き方」を伝授します。

  • 残業はなにが問題なのか
  • 自分の心の壁はどうの乗り越えるのか
  • 残業をしない状態でどうやって周りの信頼を得るのか
  • 決められた時間内に成果を出すためにどうするか
  • 残業しない事で新たに生まれた時間をどの使うか

これらのことを考え,そして「ITの専門家」として最大限成果を上げるためのノウハウが身につきます。

日々,残業でくたくたになったエンジニアはもちろん,業務でなかなか成果を出せないエンジニアにもぴったりな1冊です。

こんな方におすすめ

  • SIerやITベンダーに勤めるSE,ITエンジニアの方
  • 残業に苦しむエンジニアの方

著者の一言

本書は,残業をやめて楽をしようという本ではありません。むしろ,決められた勤務時間内を全力疾走して成果を出すために勤務時間外はきちんと休む,そのために残業をやめようという本です。
世の中の残業に対する考え方は大きく変わってきました。以前はあたりまえだった「サービス残業」は違法と認知され,「過労死」という言葉が広まり,「ライフワークバランス」も重要視されています。仕事だけに人生を捧げるのではなく,私生活も充実させようという考え方が一般的になりました。
世の中の動きに合わせて,エンジニアの環境も以前よりはだいぶましにはなりました。しかし,残業せずに働けているエンジニアはまだまだ少数派です。一般的に「残業は悪」という考え方が広まってきても,現場では「自分たちは違う」と考えてしまうことが多く,「ITエンジニアだから残業は仕方ない」と日々夜遅くまで働いている方がたくさんいます。
しかし,本当にエンジニアだから残業は仕方ないことでしょうか?
私は,「逆にエンジニアだからこそ残業をしてはいけない」と考えています。なぜなら,IT エンジニアは何かを創造し,誰かの問題を解決する知的労働者,つまりITのプロフェッショナルであるべきだからです。
私自身も,以前は深夜残業や休日出勤があたりまえのエンジニアでした。有給休暇もほとんど消化できず,休むのは熱を出して倒れた時だけでした。
しかし,『「残業ゼロ」の仕事力』(吉越浩一郎著)という本と出会い,残業に対する考え方が根本から変わりました。
この本を手にとったきっかけは,「残業しないで成果を出せるのなら,残業をすればもっと成果を出せるだろう」という軽い気持ちでした。ところが,この本は,残業の問題点や弊害をいくつも挙げており,成果を出せるテクニックを紹介したものではなかったのです。
残業ゼロの働き方は自分の人生を変えました。まず日々の心身の充実度合いが違います。以前は常に疲れた状態で出勤していたのが,残業をやめた後は,目覚まし時計も使わず毎日すっきりと1日をスタートできるようになりました。また,バスケットボール,マラソン,サイクリング,トライアスロンなど新たな趣味に没頭できるようになったのも残業をやめた後でした。
本書では,私が20年のエンジニア人生の中で考え,残業しない働き方を手に入れた以下のようなノウハウを凝縮しました。

  • 残業の問題点
  • 自分の心の壁を乗り越える方法
  • 残業しないで周りの信頼を得る方法
  • 決められた時間内に成果を出す方法

日々残業で疲れ切ったエンジニアの方はもちろん,業務でなかなか成果を出せない方にも何かヒントになれば幸いです。

(本書「はじめに」から)

この書籍に関連する記事があります!

短い時間で最大の成果を目指そう!
働き方改革,ワークライフバランスなどの言葉と共に,残業しない働き方や効率が良い働き方が注目されています。

著者プロフィール

田中聡(たなかさとし)

フリーランス・エンジニア,研修講師(プログラミング,データ解析,統計学)。
1998年東京工業大学理学部情報科学科卒業。
2000年北陸先端科学技術大学院大学情報科学研究科卒業。
塾講師(高校数学・物理)を経た後,エンジニアに転職。14年間の会社員生活の間に,中小企業の下請プログラマーから大手企業のプロジェクトリーダーまでを経験する。主に大学や研究所の実験データの管理・解析・可視化のシステムを開発。
当初は100時間以上の残業をおこなっていたが,途中でそのような働き方・生活を危惧し残業をしない働き方を決意。月残業ゼロと,有給消化100%を実践する。
現在は会社員時代の人脈を武器に,フリーランス・エンジニアとして独立。栃木の自宅で受託開発をおこなう。また,プログラミングやデータ解析・統計学の研修講師の仕事も務めている。趣味はトライアスロン。