AWSで実現するモダンアプリケーション入門
〜サーバーレス、コンテナ、マイクロサービスで何ができるのか

[表紙]AWSで実現するモダンアプリケーション入門 〜サーバーレス、コンテナ、マイクロサービスで何ができるのか

紙版発売
電子版発売

A5判/208ページ

定価2,948円(本体2,680円+税10%)

ISBN 978-4-297-13326-9

電子版

→学校・法人一括購入ご検討の皆様へ

書籍の概要

この本の概要

アプリケーションの設計・構築・管理を継続的に見直し,変化に迅速な対応をする開発戦略として,注目されている「モダンアプリケーション」。高い俊敏性・柔軟性のある開発を実現し,ビジネスを成長させることができます。しかし,モダンアプリケーション構築に役立つプラクティスは抽象度が高いことから,現場に適用しにくいのではないでしょうか。

そこで本書では,架空の開発現場を題材に,実際のプラクティスを解説。サーバーレスやコンテナによる運用改善・CI/CDパイプライン構築による自動化・アーキテクチャ最適化などを実践する方法を,イメージしながら読み進められるようまとめました。要件にあった技術選択をする重要性も紹介し,アプリケーションや組織の規模にあった考え方ができるようなアクティビティ(問いかけ)も提供しています。

各企業の技術戦略などによって最適解は変わりますが,アプリケーションの課題を改善して生産性を高めたい方にとって参考になる情報が多いでしょう。「なんとなく流行っているから……」「過去に使ったことがあるから……」という理由で技術選定されている現場に違和感を感じる方にもお勧めの1冊です。

こんな方におすすめ

  • 機能改善・追加のスピードを上げたい方
  • 運用負荷を軽減して,コストも抑えたい方
  • 自動化で効率・品質を向上させたい方
  • 要件にあったテクノロジー・ツールを選択したい方

本書のサンプル

本書の一部ページを,PDFで確認することができます。

目次

第1章 モダンアプリケーションとは何か

  • 1.1 求められるイノベーション
  • 1.2 モダンアプリケーションのメリット
  • 1.3 モダンアプリケーションのベストプラクティス
  • 1.4 まとめ

第2章 サンプルアプリケーションの紹介

  • 2.1 シナリオの検討
  • 2.2 現在のアプリケーションの仕様
  • 2.3 Sample Book Storeのモダンアプリケーション化
  • 2.4 まとめ

第3章 アプリケーション開発におけるベストプラクティスを適用

  • 3.1 The Twelve-Factor App
  • 3.2 Beyond the Twelve-Factor App
  • 3.3 プラクティスの紹介
  • 3.4 まとめ

第4章 データの取得による状況の可視化

  • 4.1 ビジネスデータ
  • 4.2 運用データ
  • 4.3 システムデータ
  • 4.4 オブザーバビリティ(可観測性)
  • 4.5 まとめ

第5章 サーバーレスやコンテナテクノロジーによる運用改善

  • 5.1 サーバーレステクノロジーを使う価値
  • 5.2 AWSでのサーバーレス
  • 5.3 サーバーレスとコンテナのワークロード比較
  • 5.4 シナリオによるサーバーレスワークロードの構成例
  • 5.5 シナリオによるコンテナワークロードの構成例
  • 5.6 まとめ

第6章 CI/CDパイプラインによるデリバリーの自動化

  • 6.1 継続的インテグレーションと継続的デリバリー(CI/CD)
  • 6.2 パイプライン・ファーストという考え方
  • 6.3 CI/CDツールに求める機能と要件
  • 6.4 シナリオによるCI/CDの構成例
  • 6.5 CI/CDパイプラインのさらなる活用
  • 6.6 まとめ

第7章 要件にあったデータベースの選択

  • 7.1 データベースに求める機能と要件
  • 7.2 Purpose-built database とは何か
  • 7.3 シナリオによるデータベースの選択
  • 7.4 まとめ

第8章 モダンアプリケーションパターンの適用によるアーキテクチャの最適化

  • 8.1 パターンとは
  • 8.2 シングルページアプリケーション(SPA:Single Page Application)
  • 8.3 API Gateway:API呼び出しの複雑性を集約する
  • 8.4 メッセージング:サービス間の非同期コラボレーションの促進
  • 8.5 Saga:サービスにまたがったデータ整合性の維持
  • 8.6 CQRS:データの登録と参照の分離
  • 8.7 イベントソーシング:イベントの永続化
  • 8.8 サーキットブレーカー:障害発生時のサービスの安全な切り離し
  • 8.9 サービスディスカバリ:サービスを見つける
  • 8.10 サービスメッシュ:大規模サービス間通信の管理
  • 8.11 フィーチャーフラグ:新機能の積極的なローンチ
  • 8.12 分散トレーシング:サービスを横断するリクエストの追跡
  • 8.13 まとめ

著者プロフィール

落水恭介(おちみずきょうすけ)

Web企業における開発や運用の経験を経て,2018年にAWSに入社。現在はソリューションアーキテクトとして活動中。主にAmazon ECSやAmazon EKSを中心とした,コンテナ関連の課題解決を支援している。


吉田慶章(よしだよしあき)

ウェブエンジニア/プログラミング講師などの経験からAWSテクニカルトレーナーに。教えることを本職とし,効果的な学習メソッドを考え続けている。教えることは最高の学習である。Keep on Learning.