ずかん 根っこ
- 大山卓爾 監修
- 定価
- 2,948円(本体2,680円+税10%)
- 発売日
- 2023.9.25
- 判型
- B5
- 頁数
- 128ページ
- ISBN
- 978-4-297-13653-6 978-4-297-13654-3
サポート情報
概要
「植物の根っこ」に焦点をあてた、とても珍しい図鑑です。
毎日見かける木や草。葉や枝が繁ってとってもキレイです。その木や草の下、地面の中って気になりませんか?根っこって、地面の中でどんな形をしているのでしょう?実は、根っこの形、それはそれは千差万別。思った以上に意外な形をしています。
とくに樹木は、その重さの約30%が地面の中。けっこうな部分が「根っこ」として埋まっているんですね。そんな地中の世界にフォーカスを当てるのが『ずかん 根っこ』。研究が難しいためにネットでもほとんど情報がない植物の根っこ。そんな根っこたちが繰り広げるディープな世界をお届けします。
本書を見ると、木や草に対する印象ががらりと変わりますよ。
こんな方にオススメ
- 木や草の根っこがどうなっているのか知りたい方
- 樹木について関心のある小学校高学年以上
- 地中の世界に興味のある方
- 図書館
目次
- この本の使い方
- はじめに
1章 根っこってなんだ?
- 植物の進化と根っこの関係
- 根っこのはたらき
- 根っこの生長としくみ その1
- 根っこの生長としくみ その2
- 根っこの形態と土壌
- 根っこの広がり
- 根っこと菌の共成
- 根っこの種類
- 根っこの観察
- 樹の根を掘って見てみよう
- 土のなかの様子を見てみよう
- コラム 薬にも毒にもなる根っこ
2章 地中の根っこ
主根+側根ってなに?
- イチョウ
- スギ
- メタセコイア
- クヌギ
- アカマツ
- サルスベリ
- クスノキ
- コナラ
- ソメイヨシノ
- ハナミズキ
- タブノキ
- トチノキ
- ヤマモモ
- アオキ
- キンモクセイ
- コラム タケの地下茎
- コラム 樹の根はどうやって掘り出している?
- ホウレンソウ
- セイヨウアブラナ
- ダイズ
- コラム ダイズのマメ知識
- ヒメジョオン
- シロイヌナズナ
ひげ根ってなに?
- ソテツ
- オオバコ
- イネ
- ススキ
- ショウブ
- モウセンゴケ
- ロクジョウマンネングサ
貯蔵根ってなに?
牽引根ってなに?
- ダイコン
- サツマイモ
- ダリア
- ユリ
- コラム 「根」とつくけど根ではない「球根」
- コラム 根っこのない植物
3章 地上の根っこ
地上に現れた根
- ①板根
- サキシマスオウノキ
- ムクノキ
- フタバガキ
- イヌビワ
- ②呼吸根
- ラクウショウ
- オヒルギ
- ③支柱根
- ヤエヤマヒルギ
- タコノキ
- トウモロコシ
- ④付着根
- キヅタ
- ⑤吸水根
- モンステラ
- ⑥保護根
- ヒカゲヘゴ
- ⑦同化根
- クモラン
- ⑧根針
- ヤシ
- ⑨水中根
- ウキクサ
- ⑩寄生根
- ハマウツボ
- ネナシカズラ
- ヤドリギ
- シオガマギク
- ⑪垂下気根
- ガジュマル
全国の根っこスポット
北海道、東北地方
関東、中部、近畿、中国、四国、九州、沖縄地方
プロフィール
大山卓爾
1951年生まれ。農学博士(東京大学)。
新潟大学、東京農業大学に勤務後、現在は、公益財団法人肥料科学研究所の理事長を務める。過去には日本土壌肥料学会の会長を務めた。
専門は植物栄養学、肥料学。
これまでに、主にダイズの窒素固定や施肥についての研究を行っている。
ダイズ関連の論文、書籍以外に、『微生物からのメッセージ―21世紀に活かす道』(産学社エンタプライズ出版部)、『現代農業』(農文協)のコラム執筆にも携わる。