しくみ図解シリーズ水素エネルギーが一番わかる

[表紙]水素エネルギーが一番わかる

紙版発売
電子版発売

A5判/176ページ

定価1,980円(本体1,800円+税10%)

ISBN 978-4-297-13991-9

電子版

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この本の概要

トヨタ自動車がガソリン車に代わる脱炭素素車として水素エンジン車を開発し,自動車レースに出場したことで,燃料としての水素が脚光を浴びました。水素が注目されるのは,カーボン・ニュートラルであることのみが要因ではありません。水素エンジンは水素燃焼時に生じる水蒸気の爆発的な膨張力(運動エネルギー)で駆動します。また,燃焼の際に発生する熱エネルギーはボイラーや水素火力発電所で使用されていますし,マツダはロータリーエンジンで水素を燃やして発電した電気で電気自動車を走らせています。さらに,イオンとして電気エネルギーを運ぶこともできます。燃料電池は水素イオンと酸素イオンを化合させて電気を発生させる「発電装置」であり,トヨタ自動車は燃料電池でつくった電気でモータを回して走る燃料電池車「MIRAI」を2020年にモデルチェンジしました。このように,水素は単に燃焼時に二酸化炭素を排出しない「クリーン・エネルギー」として価値があるだけでなく,さまざまな形態のパワーを発出できるポテンシャルの高いエネルギー源です。今後,核融合発電を含め,水素エネルギーの利用がますます広がっていくことが予想されています。本書はこうした状況を踏まえ,水素エネルギーの基礎的な知識をすべて網羅し,わかりやすくまとめた書籍です。

こんな方におすすめ

  • 電池や内燃機関などの企画・設計・製造担当者や,発電・蓄電などに携わっている技術者あるいは自社や自治体の「二酸化炭素の排出削減」にかかわる担当者,自治体職員など
  • また,エネルギーに興味のある教育関係者や学生など

本書のサンプル

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著者プロフィール

白石拓(しらいしたく)

1959年,愛媛県生まれ。京都大学工学部卒。サイエンスライター。弘前大学ラボバス事業(文科省後援)に参加,「弘前大学教育力向上プロジェクト」講師(09 ~ 15年)。主な著書は,『ノーベル賞理論! 図解「素粒子」入門』(2009年 宝島社刊),『透明人間になる方法 スーパーテクノロジーに挑む』(2012年 PHP研究所刊),『「単位」のしくみと基礎知識』(2019年 日刊工業新聞社刊),『最新 二次電池が一番わかる』(2020年技術評論社刊),『きちんと知りたい! モータの原理としくみの基礎知識』(2021年 日刊工業新聞社刊)ほか多数。