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ポートレート(人を撮る)専門のカメラマンとして20年近く,一般の方から芸能人まで,あらゆる女性を見て,撮影してきました。
写真を撮るたびに思うのですが,女性はみんな可愛くて美しくて,素敵です。年齢もスタイルも,関係ありません。それぞれ違って,それぞれ魅力的です。
目には,魔力にも似た,底知れない魅力があります。見つめられるだけで,気持ちが高まります。一重でも二重でも,大きくても小さくても,関係ありません。
ふとした仕草に上品さを感じたり,時に色気を感じたり。
しゃがむだけで,小さく可愛くなって,見上げるだけで,上目使いにドキッとさせられます。
でも,女性の写真を撮るたびにびっくりすることがあります。
可愛いと思って撮った写真を本人に見せると,「キモい」って言うんです。
「え?! こんなに可愛いのに……なんで?!」
あまりの評価の違いに,私は写真の腕を疑ってみるのですが,話をよくよく聞いてみると……
「(自分が嫌だなと思ってるところが写真に出てて)キモい」
そんな意味のようです。
興味を持った私は,女性たちに聞くようになりました。
「自分の顔や身体に,嫌なところ(コンプレックス)はありますか?」
そうしたら,出るわ出るわ……みんな,コンプレックスの塊でした。
なかには「え?! それ,魅力だと思うよ?」という,どう見てもポジティブなもの(身長が高いとか)もあったりして,私は混乱してしまいました。
こっちは「可愛いな」「素敵だな」と思いながら撮っていても,彼女たちは「嫌だな」「撮られたくないな」って思ってるのかもしれない……
そこで私は,心に決めたのです。
あなたがコンプレックスに感じてるところが,じつは魅力的であることを伝えたい。コンプレックスの見方を変えられるようにしたい。
つい隠してしまう,コンプレックス。嫌だなと感じる自分のコンプレックスを,少しでも好きになってもらえたら……。
こんなにうれしいことは,ありません。
あわよくば,コンプレックスを武器に変えて,自分らしく生きられるようになりますように。