難関大入試から見える物理の醍醐味

この本の概要

大学入試は点数が取れればいい,ということで解くことに重点を置かれているが,その出題意図を考えると非常に興味深い。

例えば,2023年の東大で出た全分野混合の複合問題は単なる寄せ集めではなく,ワット天秤という実際にプランク定数を測定する機械がもとになっており,ちゃんとした歴史的経緯が読み取れる。

他にも既に応用化されているものや,大学の研究でするような分野の一端を出題していることも多い。

このように解くだけではもったいない問題が入試問題には多々ある。全国の大学入試の問題の中から,奥深い問題をピックアップし,それらを解くことで物理の楽しさを知ってもらいたい。

本書のサンプル

本書の紙面イメージは次のとおりです。画像をクリックすることで拡大して確認することができます。

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著者プロフィール

三澤信也(みさわしんや)

長野県生まれ。東京大学教養学部基礎科学科卒業。2024年現在は,長野県伊那弥生ヶ丘高等学校で教鞭を執っている。物理の楽しさを伝えられるよう日々努力している。

『入試問題で味わう東大物理』『入試問題で楽しむ相対性理論と量子論』(ともにオーム社),『図解いちばんやさしい相対性理論の本』『日本史の謎は科学で解ける』(ともに彩図社)などの物理教養本,『大学入試 物理の質問91』(旺文社),『難関大物理「解法」の解説書』(エール出版社)などの大学受験参考書と,著書多数。