めもりーちゃんのPHPでプログラミング入門

著者の一言

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みなさん,まずはこの本をお手に取っていただいてありがとうございます。

本書はPHPを始めて学ぶ人を対象として,なるべくわかりやすい言葉に直しながら,筆者が「これ初めて覚えるの難しかったなぁ」⁠なんでこうなるのか理屈がまったくわからない」など過去のつまづきポイントを思い出しながら,書かせていただいたきました。専門用語って読み方わからないし,専門用語を学ぶにもその前提の専門用語や知識が多くて,もうチンプンカンプンになってしまいますよね。そういった方に向けて,なるべくわかりやすいよう言葉に直したり,読み方を加えたり,もう少し詳しく知りたい人向けに注釈やカラムなどで解説するようにしました。

加えて田中ひさてる氏著である「めもりーちゃんとその仲間たち」によるコミカルなキャラクターたちによる絵も相まって,より初学者の方が楽しんでいただけるように仕上げられています。

ちなみに筆者である私も「めもりー」という名前で活動していますが,まったく異なる人格です。

ところで,なぜ多様なプログラミング言語が数多くある今,PHPという言語を学習する選択肢の1つとして選ぶのでしょうか。

PHPは歴史の深い言語で,1994年に生まれました。筆者と同い年なことにまずびっくりですが……。それも相まって,今や世の中で動いているアプリケーションの多くがPHPで作られています。

PHPに関連する数多くの本が出版され,インターネットにも情報が転がるようになったりオープンソースも増えてきました。

たとえばWordPressと呼ばれるCMS(Contents Management System:コンテンツ管理システム)などはPHPで作られており零細企業から大企業まで使われているオープンソースソフトウェアです。

イラストコミュニケーションサービスであるpixivや,Facebookなどを筆頭にPHPを使っている有名企業はたくさんあります。

本書が,そんなPHPと仲良くなれるきっかけになれば幸いです。

著者プロフィール

めもりー

1994年生まれ。小学生のときにプログラミングを始め没頭する。大学では情報系学部のネットワーク・コンピューター工学を専攻。学業よりも実務への関心が高まり,高校時代Webエンジニアとしてアルバイトをしていたベンチャー企業に入社。その後,複数のスタートアップ企業や上場企業を渡り歩き,ソフトウェアエンジニアであったり,CTOとして活動。『Swooleで学ぶPHP非同期処理』(当社刊行),『レガシーコードとどう付き合うか』(シーアンドアール研究所)などの著書がある。会社の飲み会でぐでーっとしてたら猫みたいだと言われる。もはや自分を大きな猫だと思っている節がある。


田中ひさてる(たなかひさてる)

株式会社ことば研究所でWebサービス事業の維持と開発を行う。著書には『ちょうぜつソフトウェア設計入門』(当社刊行)のほか,ムック,雑誌寄稿など。本書では監修を行うほか,イラスト・漫画をすべて担当。近頃の興味は「数学と芸術をたしなむ昔の哲学者みたいになりたい」らしい。