図解即戦力 図解即戦力
ブロックチェーンのしくみと開発がこれ1冊でしっかりわかる教科書[改訂2版]

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著者
コンセンサス・ベイス株式会社コンセンサス・ベイスかぶしきがいしゃ 著
加嵜長門かさきながと 監修
定価
2,750円(本体2,500円+税10%)
発売日
2025.11.13
判型
A5
頁数
304ページ
ISBN
978-4-297-15210-9 978-4-297-15211-6

概要

本書は、ブロックチェーンの基本やしくみ、開発手法やツールなどを一通り学ぶことのできる図解入門書です。ブロックチェーンの基礎技術として、最も普及しているビットコインブロックチェーンや、スマートコントラクトのプラットフォームとして活用されるイーサリアムなどを題材に解説を行い、現在のブロックチェーンの技術的課題や最新ビジネス動向もしっかりフォローします。エンジニア1年生、Web3業界への転職・就職を目指す人、ブロックチェーンを導入したい企業の担当者に向け、豊富なイラストや具体的な資料を用いてわかりやすく解説します。

こんな方にオススメ

  • ブロックチェーンのしくみや技術について知りたい人

目次

第1章 ブロックチェーンの基礎知識

  • 01 ブロックチェーンとは何か
  • 02 ブロックチェーンの特徴
  • 03 ブロックチェーンの歴史
  • 04 ブロックチェーンの種類

第2章 ブロックチェーンの活用事例

  • 05 金融
  • 06 サプライチェーンとトレーサビリティ
  • 07 デジタルコンテンツ
  • 08 デジタルIDと証明
  • 09 その他

第3章 ビットコインブロックチェーンの仕組み

  • 10 ビットコインの動作
  • 11 P2Pネットワーク ~中央管理者のない分散環境のメリット
  • 12 トランザクション ~取引履歴によって通貨を表現
  • 13 ブロック ~取引が記録されたデータの塊
  • 14 ビットコインマイニングとは ~ビットコインに価値が生まれる理由
  • 15 ビットコインマイニングの仕組み
  • 16 コンセンサスとフォーク ~P2Pにおける合意形成の仕組み
  • 17 マイニングプールとクラウドマイニング
  • 18 オーファンブロック ~チェーンから外れた孤立ブロック
  • 19 フルノードと軽量ノード

第4章 ビットコインブロックチェーンを支えるコア技術

  • 20 ビットコインネットワーク
  • 21 トランザクションとブロックの伝播
  • 22 メモリプールとペンディングトランザクション
  • 23 公開鍵暗号方式 ~分散環境でセキュリティを担保するコア技術
  • 24 デジタル署名 ~データが改ざんされていないことを保証する
  • 25 ハッシュ関数 ~元のデータを再現できない特徴を活用
  • 26 ビザンチン将軍問題 ~偽の情報伝達の問題と対策
  • 27 reorg ~チェーンを正当な状態に再編成
  • 28 データベースとしてのブロックチェーン
  • 29 QRコード決済と暗号資産は何が違うのか

第5章 ブロックチェーンを支える周辺技術

  • 30 ウォレットの種類と仕組み
  • 31 マルチシグ ~複数の署名でセキュリティ向上
  • 32 UTXOとアカウントモデル ~残高管理の仕組みとメリット・デメリット
  • 33 PoW(Proof of Work) ~ビットコインのセキュリティを高める仕組み
  • 34 PoS(Proof of Stake)
  • 35 BFT ~合意形成を行う仕組み
  • 36 サイドチェーン ~ブロックチェーンの機能を拡張する技術

第6章 スマートコントラクトとDApps

  • 37 スマートコントラクトとは ~分散ネットワーク上での契約締結・自動執行
  • 38 分散型アプリケーションとDAppsブラウザー
  • 39 イーサリアムとEnterprise Ethereum
  • 40 第3世代ブロックチェーン ~イーサリアムの対抗プラットフォーム
  • 41 Hyperledger FabricとCorda
  • 42 オラクル ~現実世界の情報をブロックチェーンに提供
  • 43 スマートコントラクトの応用例

第7章 ブロックチェーンの技術的課題

  • 44 スケーラビリティ ~チェーンの負担と拡張性の問題
  • 45 Lightning Network ~ビットコインのスケーラビリティを解決
  • 46 Optimistic RollupsとZK-Rollups ~イーサリアムのスケーラビリティ問題を解決
  • 47 今後の技術動向
  • 48 プライバシー ~取引履歴をすべて追跡できる問題
  • 49 51%攻撃 ~計算能力の過半を支配することによる弊害
  • 50 シビルアタック ~多数決による合意の危険性
  • 51 Block Withholding Attack ~最長チェーンを隠して不正取引をもくろむ
  • 52 Nothing at Stake ~「何も賭けていない」ことによる問題

第8章 ブロックチェーンの動向

  • 53 NFT(非代替性トークン)
  • 54 ブロックチェーンゲーム
  • 55 DeFi
  • 56 ステーブルコイン
  • 57 DAO
  • 58 ブロックチェーン学習の手引き

プロフィール

コンセンサス・ベイス株式会社コンセンサス・ベイスかぶしきがいしゃ

日本初のブロックチェーン専門企業として、100件を超える開発・コンサルティング実績を有し、上場企業を中心に多くの組織から高い信頼を得ている。国内外で培った豊富なプロジェクト経験を活かし、ステーブルコインやDeFiなどの最先端領域において、戦略策定から設計・実装・運用までをワンストップで支援。確かな技術力と国際的な知見で、企業のWeb3導入と新たな価値創出を力強く推進している。

志茂博

コンセンサス・ベイス株式会社 代表取締役

古くからブロックチェーンに関わり、ソフトバンク、大和証券グループ、日本証券取引所など業界大手のブロックチェーン実証実験など数十以上の案件の経験とノウハウを持つ。NECとの共著のビットコイン、イーサリアム本の出版など数多くのブロックチェーン技術の本、雑誌、記事を執筆。経済産業省「ブロックチェーン検討会」委員も務める。

加嵜長門かさきながと

株式会社インフルエンス・プロトコル 取締役・CTO

慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科修士課程修了。合同会社DMM.comにてブロックチェーン領域の研究開発や新規事業の立ち上げに携わり、2023年より株式会社DMMCrypto CTO、代表取締役CEOを歴任。2025年に株式会社インフルエンス・プロトコル取締役就任。共著に『ブロックチェーンアプリケーション開発の教科書』『試して学ぶスマートコントラクト開発』『ビッグデータ分析・活用のためのSQLレシピ』(マイナビ出版)等。