ブロックチェーンゲームの教科書

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著者
北村拓也きたむらたくや 著
定価
3,520円(本体3,200円+税10%)
発売日
2025.11.12
判型
A5
頁数
400ページ
ISBN
978-4-297-15233-8 978-4-297-15234-5

概要

本書はブロックチェーンゲームの全体像を詳細に解説した教科書です。

用語や仕組みはもちろん、ビジョン設計からリサーチ、MVP、マネタイズ、公開・運用まで、開発で必要となる知識や概念を網羅的に解説し、体系的に学べます。

ブロックチェーンゲームはまだ新しい分野です。この新しい領域で挑戦したいクリエイターのために、開発者であり、プレイヤーでもある著者が、”生きた情報”を指南します。

新規にタイトルを立ち上げたいプロデューサー、既存ゲームにWeb3要素を組み込みたいPM、マーケティングやコミュニティ責任者など、ブロックチェーンゲームに関わりたいと思う、すべての人に必携のバイブルとなります。

こんな方にオススメ

  • ブロックチェーンを使ったゲームに興味のあるクリエイター、技術者、企画・開発担当者、マーケティング責任者

目次

  • はじめに

1章ブロックチェーンゲームの概要〜特徴・文化・歴史の3つの要点〜

  • 1-1 ブロックチェーンゲームの定義
  • 1-2 ブロックチェーンゲームの基本構成
  • 1-3 ブロックチェーンゲームの特徴
  • 1-4 ブロックチェーンゲームの文化
  • 1-5 ブロックチェーンゲームの歴史

2章 ブロックチェーンゲーム開発の工程

  • 2-1 ブロックチェーンゲーム開発の10の工程
  • 2-2 今後のステップへ向けて

3章 工程1 ビジョン

  • 3-1 ビジョンの定義
  • 3-2 ビジョンの作成
  • 3-3 ブロックチェーンゲームのビジョンの例「STEPN」
  • 3-4 ビジョンのないプロジェクトの末路
  • 3-5 ゴール設定「ビジョンを行動に落とし込む」

4章 工程2 コンセプト

  • 4-1 ゲームの“面白さ”は体験が生み出す
  • 4-2 コンセプト設定の5ステップ
  • 4-3 ストーリー 魅力的な体験を生み出す要素
  • 4-4 最終的にどうやって最善のコンセプトを選ぶのか?

5章 工程3 リサーチ

  • 5-1 マーケティングの定義と全体像
  • 5-2 環境分析
  • 5-3 業界分析
  • 5-4 3C分析
  • 5-5 環境の評価「SWOT分析」
  • 5-6 基本戦略STP
  • 5-7 法務確認の重要性

6章 工程4 MVP

  • 6-1 MVPの種類
  • 6-2 MVPの重要性
  • 6-3 MVPのメリット
  • 6-4 MVPのデメリット
  • 6-5 MVPの成功例
  • 6-6 MVP作成のポイント
  • 6-7 MVPを用いたた承認・説得
  • 6-8 バーティカルスライスという試作品

7章 工程5 マネタイズ計画

  • 7-1 チャネルとは
  • 7-2 収益の流れ
  • 7-3 コスト構造
  • 7-4 損益分岐点分析
  • 7-5 成功事例「注目プロジェクトの収益モデル」

8章 工程6 プロモーション計画

  • 8-1 プロモーションの目的

9章 工程7 設計

  • 9-1 成果物1 企画書
  • 9-2 成果物2 要求定義書
  • 9-3 成果物3 ユーザーストーリーマップの作成
  • 9-4 成果物4 ソフトウェア要求仕様書の作成
  • 9-5 ブロックチェーンゲームの構成
  • 9-6 技術選定

10章 工程8 開発

  • 10-1 ブロックチェーンゲームの開発手法
  • 10-2 オンチェーンとオフチェーンの区分の設計
  • 10-3 スマートコントラクト設計
  • 10-4 テスト
  • 10-5 開発環境
  • 10-6 セキュリティ
  • 10-7 ブロックチェーンゲーム特有のセキュリティ
  • 10-8 ブロックチェーンゲームの乱数生成

11章 工程9 公開

  • 11-1 タイトルやロゴの公開(ブランド構築と発表戦略)
  • 11-2 ティザーサイト・ホワイトペーパーの公開
  • 11-3 「プレセール」と「事前登録キャンペーン」
  • 11-4 ベータテストと正式リリース

12章 工程10 運用

  • 12-1 運用チーム体制と分析ツールの導入、責任モデルの作成
  • 12-2 イベント企画と運用
  • 12-3 複数アカウントの対応方針
  • 12-4 複垢の対策
  • 12-5 BOTの対応方針
  • 12-6 ロードマップとプラットフォーム化
  • 12-7 ブロックチェーンゲーム運営の心構え

13章 トークノミクス

  • 13-1 通貨の機能
  • 13-2 トークンが持続的に価値を持つための3要素
  • 13-3 国家を参考にした持続可能なトークノミクス
  • 13-4 トークンの種類
  • 13-5 NFTの発行目的と種類
  • 13-6 NFTの発行チェーンの選択
  • 13-7 NFTの需要と供給
  • 13-8 FTの発行目的と種類
  • 13-9 独自トークンの発行が必要かどうか
  • 13-10 独自トークンの発行の税務と法務
  • 13-11 独自トークンの発行主体の決定
  • 13-12 独自トークンの役割
  • 13-13 トークンの需要と供給
  • 13-14 FT設計の注意点

14章コミュニティ設計

  • 14-1 ブロックチェーンゲームのコミュニティ設計
  • 14-2 コミュニティ設計の全体像
  • 14-3 ブロックチェーンゲームの安全なDiscord設計

15章 Play to EarnからContribute to Earnへ

  • 15-1 Play to Earn
  • 15-2 Contribute to Earn
  • あとがき
  • 参考文献
  • 索引

プロフィール

北村拓也きたむらたくや

博士(工学)。マサチューセッツ州立大学大学院MBA 課程に在籍。

中学生時代にゲームに熱中し不登校となるが、広島大学工学部でプログラミングと出会い、その可能性に魅了される。学生時代にプログラミングスクール「TechChance!」を立ち上げ、全国20店舗に展開。プログラミングを通じて「U-22 プログラミングコンテストCSAJ 会長賞」、「Challenge IoT Award 総務大臣賞」、「人工知能学会研究会 優秀賞」など40件を超える賞を受賞。これまでに40以上の作品を開発し、代表作はGoogle Play 新着有料ゲームランキング4位、ゲーム投稿サイトPlicy ランキング1位を記録した。大学3年時には学習アプリ開発会社を起業し、2019年に同社を売却。その後、広島大学学長特任補佐、同大学特任助教を歴任。web3分野においては、国内最大級メディア「CoinPost」にてブロックチェーンゲームの記事を担当。「クリプトスペルズ」のプロデューサーや「魁 三国志大戦」のバトル設計を担当。複数企業のアドバイザーとしても活動。著書に『知識ゼロからのプログラミング学習術』『知識ゼロからのHeyGen でAI アバターチューバーになる方法』『知識ゼロからの生成AIを活用した不労所得マシンの作り方』『生成AIを活用して独学でエンジニアにジョブチェンジする方法』(以上、秀和システム)、『タスク管理の結論』(総合法令出版)など。