はじめてのUbuntu

「はじめてのUbuntu」のカバー画像
著者
あわしろいくや柴田充也しばたみつや 著・監修
リンクアップ 著
定価
2,970円(本体2,700円+税10%)
発売日
2025.11.18
判型
B5変形
頁数
272ページ
ISBN
978-4-297-15277-2 978-4-297-15278-9

概要

本書は、無料で使えるOS「Ubuntu」を活用し、実際の画面例やコマンド例を確認しながら、段階的にUbuntuの基本からプログラミングの基本までの理解を深めていくことができます。本書の主な特徴は、以下の点にあります。

1. 既存のPCを最新の開発環境として再活用
使わなくなったPC(Windows10)をはじめ、既存のPCをUbuntuで最新の開発環境として再活用する方法を詳細に解説しています。USBメモリから起動する「Live環境」での事前確認から、本格的なインストール、そして日本語環境の設定まで、Windowsユーザーが迷わないように丁寧に手順解説しています。

2. 日常使いから本格開発まで、実用性重視の構成
Firefox、Thunderbird、ZoomやSlack、Microsoft 365のWeb版など、Windowsツールの代替方法から始まり、bashシェルスクリプトによる自動化、Python環境構築(最新のuvツール使用)、Android Studioでの簡易アプリ開発まで幅広く扱います。そして、最終章では、話題のClaude Codeを用いて実際にAIコーディングを体験する方法を解説します。

3. 実際のつまずきポイントと解決策を包み隠さず収録
「日本語入力ができない」「画面が真っ黒になった」「ログインループに陥った」など、初心者が必ず遭遇する問題への対処法を具体的に記載しております。

LinuxやUbuntuを学びたい方、使わなくなったWindows PCの活用方法を探している方、そしてプログラミングやAIコーディングの基本について学びたい方々におすすめの1冊です。

こんな方にオススメ

  • LinuxやUbuntuを学びたい方
  • Ubuntuの導入方法や活用方法を学びたい方
  • 古いWindowsPC(Windows10など)で開発環境を再構築したい方
  • プログラミングを学びたい方
  • AIコーディングを学びたい方

著者の一言

あわしろいくや
Windows 11にできないPCがあるぞ、ミニPC買ったけど使ってないぞ、自作PC用のパーツをかき集めたら1台分になるぞ。そんな時には本書を参考にUbuntuを使用するのはいかがですか。

柴田充也
ただ監修するはずなのに筆をとり、ひと章書いて監修される身。ふと見ればもうひと章も書いていた、人生修羅場まっただなかに。そんな魂の叫び、聞いてください。

目次

第1章 Ubuntuとは

  • 1-1 OSの歴史と役割を知る
  • 1-2 ディストリビューションとは
  • 1-3 Ubuntuの特徴
  • 1-4 Ubuntuを拡張するフレーバー

第2章 Ubuntuデスクトップの始め方

  • 2-1 Ubuntuを始めるための全ステップ
  • 2-2 ファイルをダウンロードする
  • 2-3 ダウンロード用のUSBメモリーを作成する
  • 2-4 まずはLive環境で試してみる
  • 2-5 インストールを実行する
  • 2-6 インストールで注意すべき5つのポイント
  • 2-7 Ubuntuが起動しないときは

第3章 Ubuntuデスクトップの基本

  • 3-1 Ubuntuの起動と終了
  • 3-2 セキュリティアップデートの適用と再起動
  • 3-3 Ubuntu GUIの使い方
  • 3-4 ウィンドウを操作する
  • 3-5 ワークスペースを操作する
  • 3-6 システムメニューの設定をする
  • 3-7 ファイルやフォルダーを設定する
  • 3-8 アプリケーションを管理する

第4章 Ubuntuデスクトップの活用

  • 4-1 インターネット検索に活用する
  • 4-2 メールの送受信に活用する
  • 4-3 音楽鑑賞に活用する
  • 4-4 動画鑑賞に活用する
  • 4-5 チャットに活用する
  • 4-6 リモート会議に活用する
  • 4-7 クラウドストレージを活用する
  • 4-8 Microsoft 365を活用する

第5章 Ubuntuとコマンドライン

  • 5-1 コマンドラインの利点を知る
  • 5-2 端末の基本的な操作
  • 5-3 押さえておきたい基本コマンド
  • 5-4 コマンドの活かし方
  • 5-5 管理者権限で気をつけたいこと
  • 5-6 パッケージ管理について

第6章 Ubuntuでプログラミング

  • 6-1 プログラミング環境としてのUbuntuの魅力
  • 6-2 Ubuntuでのbashの使いこなし方
  • 6-3 プログラミング実行環境の作り方

第7章 UbuntuでAIコーディング

  • 7-1 プログラミングに適したテキストエディター
  • 7-2 ソフトウェアのバージョン管理をする
  • 7-3 AIコーディング

プロフィール

あわしろいくや

2005年のUbuntu Japanese Team 結成当初からのメンバーで、Ubuntuユーザー歴20年。コミュニティ活動については、主に日本語入力や翻訳を担当するとともに、Ubuntu Japanese Teamのメンバーとして多数の寄稿も実施。本業では、あまり詳しくない人が使用するUbuntuの面倒を見ている。 X: https://x.com/ikunya

柴田充也しばたみつや

2007年9月からUbuntu Japanese Teamに所属。Ubuntuでの活動が縁で、現在の株式会社創夢に入社。ネットワーク系の組み込みエンジニアとしてUbuntuやDebianを活用したさまざまなシステムの開発に従事。SNS: https://launchpad.net/~cosmos-door

リンクアップ

ITガジェットやアプリの使い方をわかりやすく解説する初心者向け書籍から、Webマーケティングやプログラミングなど専門性の高い書籍・雑誌・Webコンテンツまで、幅広いジャンルの制作に携わる編集プロダクション。年間100件を超える案件を手がけ、「伝わりやすさ」を第一に、多様なニーズに応えるコンテンツづくりを行っている。著書に『今すぐ使えるかんたん Canva入門 無料で使えるデザインツール』、『今すぐ使えるかんたんbiz Microsoft 365 Copilot 効率UPスキル大全』(共著)(以上、技術評論社)など。そのほか編集協力多数。ホームページ:https://www.linkup.jp/