ずかん

「色」のカバー画像
著者
東京工芸大学 色の国際科学芸術研究センターとうきょうこうげいだいがく いろのこくさいかがくげいじゅつけんきゅうせんたー 監修
定価
2,970円(本体2,700円+税10%)
発売日
2026.1.13
判型
B5
頁数
128ページ
ISBN
978-4-297-15362-5

概要

身の回りの「色」のフシギを徹底解剖!

「しゃぼん玉が虹色に見える仕組みは?」「あの色は動物にどう見えている?」「なぜ4色だけでカラー印刷ができるの?」「日本の伝統的な美意識と色はどんな関係にあるの?」などなど、工学(テクノロジー)と芸術(アート)の視点から、色の世界を巡る知的探求図鑑。

「色はどうやって感じるのか?(第1章)」「色はどう再現されてきたのか?(第2章)」の2章構成で、「色」を科学と技術、そして文化芸術の側面から徹底的に解剖し、その全貌を明らかにしています。

こんな方にオススメ

  • 色にまつわる身近な疑問から専門的な探求まで、遊び心と知的好奇心を持って深掘りしたい小学校中学年から、キャリアや研究に活かしたい社会人まで。親子での鑑賞にもおすすめ

目次

  • 色の名前 〜外来語編〜
  • はじめに 色彩の科学とこれから

第1章 「色」はどうやって感じるのか?

  • 電磁波と可視光線
    • ①電磁波ってなんだろう?
    • ②電気と磁気は作用しあう
    • ③太陽からの電磁波と色
    • ④可視光線とは?
    • ⑤光によって色が生まれる
  • 構造色
    • ①物理的な構造が色を生む
    • ②空の色はなぜ青いのか
    • 《コラム》金属の色
  • 色を感じる人体の仕組み
    • ①眼球の構造
    • ②色を感じる細胞
    • ③脳内での視覚処理
    • ④5種類の色覚類型
  • 動物の色覚
    • ①人と動物の色覚比較
    • ②グラフで見る色覚
  • 動物・昆虫の目
    • 《コラム》しゃぼん玉の色

第2章 「色」はどう再現されてきたのか?

  • 「色空間」とは?
  • 絵の具
    • ①絵の具の歴史
    • 《コラム》絵の具以外の画材
    • ②絵の具の種類
    • ③絵の具の材料
  • カラー印刷
    • ①現代のカラー印刷の基本
    • ②カラー印刷がはじまるまで
    • ③バクスター法
    • ④カラー木口木版
    • ⑤カラーリトグラフ
    • ⑥写真製版技術と輪転印刷機
    • ⑦現代の業務用カラー印刷機
    • ⑧パソコンとプリンターの普及
    • ⑨江戸時代のカラー印刷
    • ⑩江戸時代の木版画の制作手順
  • カラーフィルム
    • ①カラー写真(映画)の撮影
    • ②初期のカラー撮影 リップマンのカラー撮影
    • ③初期のカラー撮影 ルミエール社のオートクローム乾板
    • ④初期のカラー撮影 三色分解撮影の時代
    • ⑤初期のカラー撮影 六桜社式天然色印画法
    • ⑥現代のカラー撮影 光と色材の三原色
    • ⑦現代のカラー撮影 感光材料の製造
    • ⑧現代のカラー撮影 カラーフィルムの構造
    • ⑨現代のカラー撮影 カラーフィルムの色の再現
    • ⑩現代のカラー撮影 フィルム工場の仕組み
  • ディスプレイ
    • ディスプレイで表示するには
    • ブラウン管テレビ
    • 液晶ディスプレイ
    • 《コラム》量子ドットディスプレイとは
    • 有機ELディスプレイ
  • ディスプレイの中で色と世界を作る
  • 日本の伝統と色 ~能の衣装の質感表現~
  • 能の衣装を顕微鏡で見る
  • 和の色と陰翳
  • 和の色の名前

プロフィール

東京工芸大学 色の国際科学芸術研究センターとうきょうこうげいだいがく いろのこくさいかがくげいじゅつけんきゅうせんたー

「色の国際科学芸術研究センター」は、東京工芸大学のルーツである写真、印刷、光学といった学問分野に根差し、今日の工学部と芸術学部の両学部に共通する全学的なテーマとしての「色」を研究する、国内の大学では唯一の「色の国際科学芸術研究拠点」です。