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第7回 知っているようで知らない年賀状の礼儀作法

年賀状には,守らなければならない決まりがいくつかありますが,ここでは,最低限知っておかなければならない点を,いくつか紹介します。

賀詞(がし)

「賀正」「謹賀新年」「あけましておめでとうございます」などがよく使われますが,お祝いの意味を込めた言葉のことを「賀詞」と呼びます。新年をお祝いするわけですから,最初に必ず入れます。

ただし,賀詞のうち,「寿」「賀正」など,二文字以下の賀詞は,簡略化された言葉ですので,目上の方に対しては使わないものとされています。たとえば「謹賀新年」のような四文字の賀詞,または「あけましておめでとうございます」などを用います。

なお,「謹んで新春のお慶びを申し上げます」といったように「謹んで」という言葉が入ったものなら,より丁寧な表現となります。

敬称

個人宛の場合には「様」,会社や組織などの団体宛の場合には「御中」とします。複数の方を宛先とする場合には,「ご一同様」,恩師や医師に対しては,「先生」とします。

敬称でよく間違えるのが,組織に属する個人宛の場合ですが,このときは組織名には,「御中」はつけず,個人名に「様」をつけます。たとえば,「技術評論社」の「評論太郎」さんに年賀状を送る場合には,「技術評論社御中 評論太郎様」とするのではなく,「技術評論社 評論太郎様」とします。「様」の代わりに相手の役職名を用いてもかまいませんが,役職に「様」などをつけて「社長様」「部長様」などすることはしません。

句読点

挨拶文や添え書きの文章に,句読点を入れないのが,正式であらたまった形です。ただし,親しい間柄のかたへの添え書きなどは,あまり気にしなくても問題ないでしょう。

言葉の繰り返し

挨拶文に関しても少し述べましたが,意味の重なる言葉を複数回使わないように注意しましょう。当然ながら,「一月元旦」「一月一日元旦」といった表現は誤りです。

「新年あけましておめでとうございます」という表現もときどき見かけますが,誤用です。「あけまして」という言葉には「新年があけて」という意味がすでに含まれていますので,同じことを二度繰り返していることになります。

挨拶文

「幸多き新春を迎えられたこととお慶び申し上げます」などの挨拶と,それを結ぶ「本年も宜しくお願い申し上げます」などの言葉を書くとより丁寧な年賀状となりますが,「賀詞」と意味の重なる言葉を使わないように注意しましょう。

たとえば,「迎春」という賀詞を使った場合には,「皆々様お揃いで新春をお迎えの御事と存じ心からお喜びを申し上げます。」というような新春を迎えたことに対するよろこびを伝える挨拶文は,使わないようにしましょう。

避ける言葉

「枯れる」「衰える」「破れる」「失う」「倒れる」「滅びる」といった縁起の悪い言葉を使うことは控えましょう。意外なところでは,「寝る」「飛ぶ」なども忌み嫌われる言葉です。また「去年」という言葉もこれに当てはまりますので,避けましょう。「昨年」もしくは「旧年」といった表現がおもに使われます。

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