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行貝「ABCソフトウェアサービス社の新人プログラマ,行貝知蔵です。今日は江水(えすい)先輩と一緒に,6月発売の書籍『プログラマの道具箱』の宣伝にやってきました! よろしくお願いします」
江水「ボクらのようなエンジニアへ徹底取材を行い,システム開発とはいったいどのようなものなのかを,思考の道具を通して明らかにした力作です。ってちょっと説明的過ぎたかな?」
……こんな感じで解説が進むのは,本稿で紹介する6月発売の書籍『プログラマの道具箱』です。
システム開発の道具をフェーズで分類してみる!
本書はシステム開発の流れを縦軸に,DOA(データ中心アプローチ)とOOA(オブジェクト指向アプローチ)で利用される道具を横軸に,システム開発で必須の知識を習得できるよう,編み上げています。
下図は,本書の構成ですが,「分析」および「設計」フェーズでは,たくさんの図が道具として使われているのがわかります。また,「開発」フェーズではコーディングで使用するプログラム言語や開発環境,「テスト」フェーズでは単体,結合,システム,受入テストの観点で分類した解析,テスト手法が,道具として挙げられます。
開発の生産性を向上させる基盤と部品も道具なんです
4つのフェーズで分類できない道具もあります。アプリケーションがハードウェアに対して命令を出す際に必要となる汎用的な機能を提供する「基盤ソフトウェア」には,サーバーOSとミドルウェアがあります。アプリケーション開発で必要な「ソフトウェア部品」には,ライブラリとフレームワークがあります。
これらの道具をつなぎ合わせると…
行貝「複雑で専門性の高いプロジェクト開発を“分解”していくと,それぞれの道具にたどり着くんですね」
江水「それら一つひとつを理解し,開発フェーズの流れで有機的に結びつけると,あら不思議! これまでぼんやりとしか掴めなかったシステム開発の全貌が,理解できるようになるんだよ」
新人研修を終えて,開発チームに配属された新人プログラマさん,情報システム部署に配属された非IT系のみなさん,この一冊を読み終えれば,システム開発の現場の臨場感を味わいながら,専門家に必須の知識が必ず身に付きます。どうぞご一読を!
開発フェーズと道具一覧