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2012年11月,Appleから「iPad mini」が発売されました。iPhoneのような定期バージョンアップされる製品以外では久々となる完全な新製品ですので,Appleファンの方はすでに入手されているかと思います。ただ,すでにiPhoneやiPadを持っている一般人には,iPad miniの魅力がいまいちわからない方もいるのではないでしょうか。それどころか,「なんだか中途半端」や「レティナじゃないのか」や「あの機種より高い」などとネガティブな感想を抱いた方もいることでしょう。そこで本稿では,iPhoneやiPadのユーザーを対象に,iPad miniだからこそ実現できる5つの魅力を紹介します。
理由(1)片手でも楽々操作
Retinaディスプレイを備えるiPadは非常に魅力的な端末ですが,いかんせん重すぎます。アメリカ人ならひょいと片手でつまみ上げつつコーヒー片手に読書を楽しめるのでしょうが,我々日本人にとって600gオーバーはトレーニング器具に匹敵する重量。通勤電車で片手持ちでもしようものなら,降りる頃には上腕二頭筋がいいあんばいに鍛え上げられてしまいます。
しかし,iPad miniなら重さたったの300g。片手で持ってもぷるぷるしないどころか,なんと片手で持ちつつ軽快にフリック入力までできてしまいます(注1)。片手フリック入力は一歩間違えば即破壊の危険を伴う諸刃の剣ではありますが,iPad miniを手に取ったときはぜひ一度お試しください(AppleCareを確認してから)。
理由(2)本そっくりに擬態できる
iPad miniのサイズはA5判の書籍より小さく,四六判より少しだけ大きいサイズ。ペーパーバックのB formatとほぼ同じです。ブックカバーを付ければまさに本そのもの。つまり,iPad miniは本そっくりに偽装できるのです(注2)。
iPadではサイズが大きすぎて喫茶店では注目の的ですし,満員電車では隣近所の迷惑になり,譲り合いの心を持った日本人にはとても使いこなせません。一方iPad miniなら,外装を本そっくりにすることで周囲の目も気にならず,周囲の邪魔にもなりません。そして何より,ついつい衝動買いしてしまっても,本に偽装して本棚に隠してしまえば,奥様の厳しい追求もかわせること請け合いです!
理由(3)ゲームのスコアアップが狙える
iPhoneやiPod touchでゲームをしていて,スコアをもっと良くしたい,難しいステージをクリアしたい,という悩みを持つ方にも,iPad miniはおすすめです。iPad miniは両手で持つには大きすぎず小さすぎず重すぎない絶妙なサイズで,ゲーム用の端末としても最適なのです。両手で操作を行う必要のある格闘ゲームやレースゲームでは,確実にスコアアップが望めるでしょう。また,ディスプレイサイズもiPhone 4の4倍以上あるので,複雑なタッチ操作が必要なゲームでも,ミスを最小限に止めてプレイすることができます(注3)。
理由(4)手ぶらでノマド的活用ができる
7インチ級ディスプレイを持つタブレット端末としては幅が若干広めのiPad miniですが,実はジーンズのポケットにもぎりぎり入ります。つまり,Tシャツ+ジーンズという超軽装でも,流行のノマドワーカー風スタイルを実現できるのです。ジーンズのポケットに入るぎりぎりのうまいところに設計するあたり,さすがAppleと驚嘆せざるを得ません。
理由(5)史上最高のスピーカー
だんだんこじつけに近くなってきましたが,最後に紹介するiPad mini最大の魅力は「ステレオスピーカー」です。実はiPad mini,iOS搭載製品では史上初となるステレオスピーカーを奢った,音質にこだわった製品なのです。スピーカーは両方とも底面に配置されているため縦持ち使用時限定になりますが,音楽を再生すると確かにステレオ効果を感じることができます。ただ,映画を見るときは横画面にしてしまいますので,活用の場があまりないのも事実。今後,iPad miniのステレオスピーカーを生かせるコンテンツの登場に期待しましょう。