「DX特需が続く限り、弊社の業績は大丈夫!」
と思っているSIerは多いかもしれません。実際、DXに伴うとされる需要は留まることを知らず、IDC Japanは、2025年のIT市場規模を26兆6412億円と、前年から8.
しかし、この現状にあぐらをかいてはいけません。SIビジネスが今の
AIによって覆された、SIビジネスの大前提
「SIビジネスが危うい」
これまでのSIerは、大規模なウォーターフォール開発を採用し、開発から運用までを一括して請け負うシステム開発などで成り立っていました。これらは多数の人員を必要とするため、そのための労働力=
しかし、2022年10月に登場したChatGPTやその後に続くAIサービスは、状況を一変させています。人間のコードを補完するだけに留まらず、要件定義からデプロイ、保守運用までAIが共創し、時には自動化する――こんな夢物語が現実になりつつある今、単純な労働力を提供する人月収益モデルそのものが、機能しなくなってきているのです。
もちろん、この変化は今すぐに起きるわけではありません。短期的には、従来の分業体制を維持し、それぞれの作業にAIを取り入れる流れが進んでいます。しかし、多くの作業をAIで代替できるうえ、AIに任せるほうが効率的に終わる現状においては、従来と同じ仕事量・
内製化の加速が示唆するSIerの終焉
ITビジネスの前提にAIが据えられるようになると、中長期的には、自社システムの内製化が一般的になってくると考えられます。
いまのITシステムは外注が基本で、DXといいつつ
だからこそ、今、静観している場合ではないのです。不可逆な時代の変化の中で、生き残る道筋を探らねばなりません。その唯一の道は、アジャイル開発、DevOps、クラウドネイティブ、AI駆動開発といったモダンITの前提を身に付けること、さらに、クライアントに先んじてAIを活用し
- あらためて、SIerが向き合うべきDXとはなにか?
- レガシーIT介護事業、内製化支援事,etc 未来が変わる5つの事業シナリオ
- AI駆動開発を自社に浸透するための5ステップ
「SIerはもういらない」
村瀬光(むらせひかる)
令和元年入社。2025年現在は書籍第4編集部所属。ビジネス系、デザイン系を中心に企画・
𝕏: @cunlaiguang