概要
「いつも面倒だなぁ」
「もっとラクできないの?」
― そう思いつつ,「とりあえず使えるから」と昔のやり方で遠回りしていませんか?
「ラクに生産性を高めるワザ」
「直しに強いデータの作り方」
「使い回しと一括反映の方法」
など,今どきのイラレ使いの新常識とテクニックをお教えします。作業を効率化して時間短縮,操作ごときでイライラせず,新しい発想に力を注ぐためのワークスタイルが身につきます。
DTP Transit,DTP Booster,CSS Niteの鷹野雅弘氏をはじめ,一線で活躍する著者陣が現場で培った実用的なノウハウが満載。
こんな方におすすめ
- ある程度Illustratorを使っている方
- 特にCS以降強化された機能を使いこなしていない方
著者から一言
Illustratorに限らず,バージョンアップに伴って新機能が華々しく紹介されますが,「楽しげだけど,自分は使わないかな」だったり,業務のフローに落とし込むのに億劫だったりと,新機能に対して冷ややかにとらえている方が少なくないと思います。
実際,日々のデザインワークを楽しく,そして,快適にしてくれるのは,派手な新機能よりも,ちょっとした操作性の向上です。
あまり大きく取り上げられませんが,実はIllustratorは少しずつ進化しています。
その進化に共通するテーマは「ライブ」,つまり,後から修正しやすいデータ作りです。「時短!」,「効率化!!」と叫ばれるご時世ですが,作業が早く終了することだけでなく,デザインワークにおいて試行錯誤やクライアントからの要求に応えるための修正作業は避けて通れません。
この書籍は,4名の著者が日々の仕事の中で工夫しているトピックを集めました。書籍の原稿を進める中でも「え,こんなことできたの? どのバージョンから!?」,「これってこういう場面で使うんだ!」と私たち自身,たくさんの発見がありました。
ベテランのユーザーの方ほど,日々の仕事に追われる中,なかなかじっくり使い込む時間が取れないことと思います。といっても,書店に並ぶのは,初心者向けの書籍ばかり…。そこで,ベテランのユーザーの方に喜んでいただけるトピックを厳選しました。
「Illustratorはバージョン10で十分だよ」,「8.0が軽快で快適だったね」といった声をよく聞きます。半分は賛成ですが,この書籍で紹介しているワザを身につければ,現在のIllustratorこそ,快適だと思われることでしょう。
書籍のサブタイトルどおり「ベテランほど知らずに損してる」状態から脱し,さらにIllustratorを楽しんでお使いいただく助けになれば嬉しいです。
本書の書籍版(紙の本)はこちらです。サポート情報などもこちらをご覧ください。