目次
第1章 世界の中の日本史
- 独立はしていたが孤立していない最古の日本列島文化
- 日本は漢字文化圏にはいない
- 蘇我氏の登場と日本連合帝国の成立
- 「日本」の出現
- 小王国の連合……ヤマト帝国の成立
第2章 文化と文明,王国と帝国,民族と人種
- ローマは「王国」,ヤマトは「帝国」である
- 文明という病いはどこから,いつ始まったのか
- シュメール人が広めた病い,それに罹患した諸民族
- 誇示すること,残すことへの執着という「病い」
- シュメールの病いは古いのか新しいのか
- ミシアとメシア……その発祥の地
- 騎馬民族文化の基軸
- シュメール以後の諸王国
- 経済が誕生した本当の理由
- 南シベリアからの移動と衝突,融合と展開
第3章 人類文化の起源地・ユーラシア
- 文化と文明の大道
- 本当は豊かだったシベリア
- アレクサンドロスが憧れた草原
- 草原の大国が重視したチュー川流域の力
- 人類文化の出発地点,ミヌシンスク文明
- 「移動」と「金属」が根本特徴
- 7000年前からの病い
第4章 世界帝国アスカ
- 世界史の表舞台に立つアスカ
- アレクサンドロスの欠陥
- アスカとミトラ教
- アスカと日本の飛鳥,そしてゲルマン
- 発展した東西交易とユダヤ人……ローマやむを得ず西へ
- ゲルマン人,表舞台へ
- ヨーロッパ形成の基軸は何か
- 本当は異質物のフランク族
第5章 異端と正統の誕生……西ヨーロッパ社会の基礎
- 西ヨーロッパに響いたユーラシアの動き
- ドナウ川,渡って行くのはみなゴート
- ミトラ教の浸透
- 異端と正統の逆転……繰り返し生み出される二重性
- ケルト人とフランク族の謎
- フランク王国メロビング朝
- フランク王国から10世紀のヨーロッパへ
- チュルク族のカザールと西ヨーロッパ
- 南仏,スペインのキリスト教世界
第6章 ヨーロッパの本格的成立
- アジアと違うヨーロッパ都市の成立
- 十字軍のインパクトとヨーロッパの経済的成長
- ルネサンスは「復興」にあらず
- 重商主義と絶対王政の展開
- 海外交易の進展,そして植民地経営
- ヨーロッパはどうなるのか,日本はどう対応するのか
第7章 ヨーロッパと日本だけの共通項
- 内部に抱え込んだ恒常的二重性
- 病いにかかった江戸時代
- 日本の二重性の起源
- 謎の翡翠姫と双子,そして聖方位
- 蘇我氏の本流
- 大化の改新と日本の動向
- 二重性が強化された平安,鎌倉時代以降
第8章 ヨーロッパを動かしたアジア
- 満州から始まった4世紀の激震
- 中国の「形成」の開始
- 中国における統一国家の成立
- 謎のキメク汗国……セミレチエを抑えた七つの王国の連合帝国
- カザールとヨーロッパ,そしてユダヤ人の起源
第9章 アジアの中の日本と中国
- 西へ向かったシァンピ(鮮卑)の非主流派
- 満州,南シベリア,興安嶺のイェメク
- フーユ,コマと日本のつながり
- 清朝に至る満州の動き
- 唐後の混乱と有力「周辺」国家
- 中国の「拡大主義」とどう向き合うか
- アジアの未来と日本の重たい課題