概要
かぜ薬,頭痛薬など薬の種類は多々ありますが,それらはいったいどのように身体に作用しているのでしょうか? 本書では,薬の効くしくみについての基本的な考え方を薬理学に沿って概説します。これまでに医薬品についての専門知識に触れていない読者が,正常な身体の機能や病気のメカニズム,薬の作用を元にして「クスリはリスク」でもあることを理解し,身の回りにある医薬品についてどういうものを自分の身体に入れているのか,ある程度の判断ができるような知識を得られるよう,やさしく解説していきます。
こんな方におすすめ
- 身近なクスリについて,身体のしくみについて興味ある方
- セルフメディケーションに関心のある方
- これから薬理について学ぼうと考えている方
目次
第1章 薬とはなにか
- 1-1「クスリ」は「リスク」
- 1-2 薬理学とは
- 1-3 「薬」? 「クスリ」?
第2章 「薬が効くしくみ」を知るために
- 2-1 二つの視点「薬の作用」と「薬の運命」とは?
- 2-2 ターゲットを狙い撃つ―「薬理作用」
- 2-3 身体をめぐる薬の旅―「薬物動態」
- 2-4 「仲間」を集めて病気とたたかう
- 2-5 薬を飲むタイミング
第3章 「痛み」を知れば薬がわかる
- 3-1 「痛み」とはなにか
- 3-2 「痛み」に対する薬
- 3-3 夢の鎮痛薬はできるのか?
- 3-4 「痛み」が伝わる二つの道
- 3-5 さまざまな痛みを分類する
第4章 頭が痛いときの薬
- 4-1 頭痛の種類とメカニズム
- 4-2 片頭痛
- 4-3 緊張型頭痛
- 4-4 群発頭痛
第5章 胃が痛いとき,おなかが痛いときの薬
- 5-1 おなかの痛みはいろいろ
- 5-2 胃潰瘍は現代社会を映す鏡
- 5-3 消化性潰瘍の治療薬
第6章 アレルギーの薬
- 6-1 アレルギー反応はなぜ起こるのか
- 6-2 抗アレルギー薬
第7章 「かぜ」をひいたときの薬
- 7-1 「かぜ」は万病のもと
- 7-2 「かぜ」のときに飲む薬