概要
2020年の東京オリンピック開催決定により,インフラ整備が課題となっています。特に首都高速は50年近く経過しており,その劣化や老朽化からその修繕が急がれています。本書は道路・トンネル・橋梁の保守や点検にスポットをあてて,関連事業者にわかりやすく解説します。『道路が一番わかる』の姉妹本です。
こんな方におすすめ
著者から一言
本書は,維持・修繕などと通常よばれている範囲を越えて,道路そのものの全面的な改良や更新も取り上げています。さらには道路の外側にあり,道路と一体に見える沿道も取り上げて,道路を通行する時に眺められる景観を改善する考え方も解説しています。道路を通行する一般の人々の目には,沿道をふくむ全体の姿が道路なのです。
新しい道路を次々に建設する時代は過ぎ,今まで造られてきた道路をいかに長持ちさせながら日々利用していくかを真剣に考える時代になりました。人々が毎日利用する道路の姿を,より良い状態で持続させるための基礎知識への入り口として,本書を活用していただければ幸いです。