しくみ図解シリーズ道路保全が一番わかる
2013年11月23日紙版発売
2013年12月6日電子版発売
窪田陽一 監修
A5判/192ページ
定価2,068円(本体1,880円+税10%)
ISBN 978-4-7741-6117-4
書籍の概要
この本の概要
2020年の東京オリンピック開催決定により,インフラ整備が課題となっています。特に首都高速は50年近く経過しており,その劣化や老朽化からその修繕が急がれています。本書は道路・トンネル・橋梁の保守や点検にスポットをあてて,関連事業者にわかりやすく解説します。『道路が一番わかる』の姉妹本です。
こんな方におすすめ
- 土木・建設関係者 特に保守作業に携わる方
著者の一言
本書は,維持・修繕などと通常よばれている範囲を越えて,道路そのものの全面的な改良や更新も取り上げています。さらには道路の外側にあり,道路と一体に見える沿道も取り上げて,道路を通行する時に眺められる景観を改善する考え方も解説しています。道路を通行する一般の人々の目には,沿道をふくむ全体の姿が道路なのです。
新しい道路を次々に建設する時代は過ぎ,今まで造られてきた道路をいかに長持ちさせながら日々利用していくかを真剣に考える時代になりました。人々が毎日利用する道路の姿を,より良い状態で持続させるための基礎知識への入り口として,本書を活用していただければ幸いです。
- 著者プロフィール
窪田陽一(くぼたよういち)
1980 年東京大学大学院工学系研究科博士課程修了。工学博士。現在,埼玉大学大学院理工学研究科教授。埼玉県環境審議会会長。20 年前に東京ゲートブリッジの基本形態を提案し,完成まで技術検討委員会委員兼景観検討部会長としてデザインを監修するなど,国土交通省・埼玉県他各種行政機関の委員・委員長などを歴任。雷電廿六木橋のデザインにより土木学会デザイン賞2010 年最優秀賞を受賞。論文・著書など多数。(監修及び第1章,第7章,各コラム執筆)
二木隆(ふたぎたかし)
1985 年鳥取大学大学院工学研究科修了。同年,大成道路(株)入社。 現在,大成ロテック(株)事業本部技術部部長技術士(建設部門)。道路,空港などの舗装に関して,設計から施工における工法・材料などへの技術的な検討や対応に携わっている。(担当:第2章執筆)
松坂敏博(まつざかとしひろ)
1988 年山梨大学工学部土木工学科卒。同年4月に,日本道路公団採用。2011 年NEXCO東日本㈱関東支社谷和原管理事務所長。現在,本社管理事業本部管理事業計画課長(兼)SMH 推進チームリーダー。社会インフラ維持管理・更新検討タスクフォース及び社会インフラ維持管理・更新の重点課題検討特別委員会(土木学会)委員。(第3章執筆)
鈴木輝一(すずききいち)
1976 年東北大学大学院工学研究科修士課程修了。同年,4 月鹿島建設(株)入社。エコールサントラルパリ客員教授などを歴任。現在,埼玉大学大学院理工学研究科教授。博士(工学)。専門は地盤工学。2008 年にIJOG Excellent Paper Award を受賞。著書に,『理工学のための線形代数』(培風館,共著)などがある。(4-1 ?4-5 執筆)
北本幸義(きたもとゆきよし)
1984 年京都大学工学部土木工学科卒業。1986 年同大大学院工学研究科土木工学専攻修了後,鹿島建設㈱入社。東北支店山王海ダムJV,土木管理本部などを経て,現在,技術研究所土質・地盤グループ長。博士(工学),技術士(建設部門,農業部門)。分担著に『新しい補強土擁壁のすべて』(総合土木研究所),『仮設構造物の計画と施工[2010 年改訂版]』(土木学会)。(4-6 ~ 4-12 執筆)
本間淳史(ほんまあつし)
1988 年早稲田大学大学院理工学部建設工学科修士課程修了。現在,東日本高速道路(株)さいたま工事事務所長。民営化前の日本道路公団に入社以来,新東名,外環道,圏央道など高速道路の橋梁構造物の調査,設計,施工,維持管理に幅広く従事。土木学会,日本道路協会などの委員会活動,基準作成などに参加。2006 年大阪大学大学院工学研究科にて博士(工学)を取得。(第5章執筆)
横澤圭一郎(よこざわけいいちろう)
1975 年3月千葉工業大学土木工学科卒業。同年4月(一社)日本建設機械施工協会施工技術総合研究所に入所。現在,技師長。技術士(建設部門・総合技術監理部門)。入所後から39 年間,主に山岳トンネルの調査,設計,施工,維持管理に携わる。主なトンネルとしては,鷲羽山トンネル,舞子トンネル,関越トンネル,オランダ坂トンネルなどがある。(第6章執筆)
本書のサンプル
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