書籍概要

なぜ、仕事が予定どおりに終わらないのか?
「時間ない病」の特効薬!タスクシュート時間術

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概要

締切まで余裕があると思っていたら,いつの間にか時間がなかった。
締切ギリギリにならないと,やる気が出ない。
集中していたのに話しかけられて,集中力が一瞬で途切れた。
めんどうな仕事だから,ついつい先送りに。

「こんな仕事,もっと早く片づくと思ったのに!」という,永遠の悩みを解決するにはどうすればいいか?

ライフハックの第一人者大橋悦夫氏が生み出した「タスクシュート」の考え方と実践ノウハウを記した,時間術の決定版!

こんな方におすすめ

  • 「時間がない」と悩んでいるすべての方

目次

第1章 なぜか時間が足りなくなる4つの原因

ムダにできる時間がほとんどないことに気づかずに,時間をムダにしている

  • 締め切り時間が来る前に,締め切り時間は存在している
  • 準備も「予定」である
  • 日頃から繰り返していることをつい優先してしまううちに,時間がなくなる
  • 「とりあえず片づくこと」ばかり片づけているうちに,時間がなくなる
  • 「100日ある」というのは「100日はない」ということ
  • 起床した時間を勝手に「余裕」と考えてしまう
  • 現状維持のコストがわかっていないと,どんどん予定を入れてしまう
  • 毎日は空っぽだと思っているので「今日の時間」を節約できない
  • 「ギリギリにならないとやる気がしない」という依存症
  • 退屈がイヤだからギリギリを求める
  • でも,すでにギリギリだとしたら?

割り込み仕事や他人からの頼まれごとが入ると,ついそちらを優先してしまう

  • 「割り込み仕事」を優先していると,時間はあっという間にすぎる
  • 割り込みは「集中するために要した時間」と「再び集中するのに必要な時間」を奪っていく
  • 脱線という「自分への割り込み」のダメージは大きい
  • 人から頼まれると断れないから,自分のことをやる時間がない
  • やることが多ければ,優先順位はそうかんたんには決まらない
  • 他人との約束は守りやすい

いつも意識だけはしているのだが,手をつけるのが面倒で,先送りを繰り返す

  • 夏休みの宿題
  • 人は緊張すると仕事に手がつけられない
  • 恐怖の仕事は,朝,最初に取りかかる
  • 未来の自分に期待してしまう

完璧な成果を求めすぎて,90%の時間で10%しか終わらない

  • 「完璧にやりたい」病
  • 手塚おそ虫
  • 2:8の法則が実践できなくてもまず思い出すべき理由
  • 限られたリソースの中で優先順位を決める

第2章 「タスクシュート時間術」で時間のムダを劇的に減らす

精神論では実現不可能な「時間のムダを減らす」しくみ

  • 手帳やデジタルカレンダーでも「時間不足の要因」への対策はできない
  • タスクシュートの5つの基本
  • 優先順位をつける代わりに,1分以上かかるすべての行動の見積もりを出す

1日の時間をまずシミュレートすることで,集中して仕事に取り組む

  • 安心を得るために,タスクリストは必要不可欠
  • 見積もりは自由を奪うものではない
  • 計画はどうせ狂う,だから計画を立てる

「とりあえずやらず」に1日トータルの時間を有効に配分する

  • こうしてまた「昨日と同じように,今日も残業」というコースに入っていく
  • 「ムダな時間を省きましょう」というアドバイスは意味がない
  • 解決策は「1日の時間をシミュレートする」こと

シミュレーションでできること・できないことを見極める

  • 1日を区切ると,詰め込みすぎの状況が見えてくる
  • 1セクションに,最低5%の余裕が必要
  • たとえプライベートでも,予定にゆとりを持たせるのは難しい
  • 「見積もり」と「実測」のセットを繰り返してはじめてわかる

タスクの時間を見積もるには

  • タスクは開始したいときに開始し,見積もりは適当に
  • たとえ予定どおりにいかなくてもシミュレーションする2つの意味

やるべきすべての活動をなんとかやりぬくために調整する

  • 見積もりをしていれば,正確でない見積もりがイヤになってくる
  • 「時間が多くかかっていること」を調整しようとしてもうまくいかない
  • 「シミュレーションしなくていい時間」というものは存在しない

第3章 割り込みに振り回されないためにすべきこと

「割り込みを記録する」だけでも対処できてくる

  • 脳は割り込みにジャックされる
  • 記録をつけないと「割り込みが入った」という事実すら示せない
  • 中断を処理するために「いったん忘れても大丈夫」にする

割り込み対応時間を「繰り返しの仕事」にすることで余裕を生み出す

  • すべての割り込みのたった1つの共通点とは
  • 記録の先取りがタスクである
  • コラム TaskChuteで割り込みをルーチンにする
  • 割り込み対策用タスクの時間を追加する
  • 「割り込み対策タスク」の使い方

「休憩」を「割り込み仕事のためのスキマ時間」にしない

  • 時間も空間と同じで,伸びたり縮んだりはしない
  • 1日は「行動」+「休憩」でできている
  • コラム 「時間を節約するのではなく,節約した時間で何をするかが大切だ」といった言説がおかしいわけ
  • 1日を区切って,見積もり時間や休憩時間を入れてみよう

「自分への割り込み」で多くの時間を失わないようにするには

  • 何かを始めるときは,そのことを事前に書くようにする
  • 「計画されたタスク」と「割り込んできたタスク」をはっきり分ける
  • 先送りするのは「計画した行動を取りたくないから」
  • コラム 先送りとは「今すぐやるべきことの前に,休憩を入れること」

第4章 先送りを繰り返して時間を失わない技術

早い時間帯に難しい仕事をこなそう

  • 1日という「家」を,セクションという「部屋」に分ける
  • 仕事とは,認知リソースを消費して,生産を上げること
  • 朝にメールチェックをしたり,SNSをやってしまうのは,広い部屋を小物でいっぱいにしてしまうようなもの

でも,朝から難しい仕事はやれない?

  • 必要でないことが「習慣」になっていませんか
  • 「朝に調子を出すための助走」としておすすめすること

大物をやっつける時間を決めておく

  • メンタルが疲れていない時間帯を先に確保する
  • 「朝」の「休憩直後」をムダにしない
  • 「小物」をたくさんこなしても意味がない
  • 朝は「1セクションに1タスク」で済ませるように

やっつけにくい大物の倒し方

  • チェックリストをレシピにする
  • レシピはそのまま「仕事のマニュアル」になる
  • コラム タスクシュートにおける「モード」とは
  • 中断させられたら「続き」から仕事を進める
  • 「先送りした結果」をイメージできるようにする
  • カレンダーや手帳を使ってもうまくいかない理由

「繰り返しタスク」が多ければ,先送りは自然となくなっていく

  • 先送りしたくなることは「ロボット」が育っていない
  • すでに実行されたタスクは先送りされにくい

第5章 脱・完璧主義の考え方

「時間には限りがある」ことをいかにして意識するか

  • 完璧主義者のくせに,どうして遅刻するのか?
  • 「肝に銘じよう」と思うだけでは不十分
  • 多くの人が「見込み時間」を「実測時間」よりも常に短く見積もる
  • 「今日中にやれること」のリストが常に目に見えるようにする

完璧主義者はあいまいな表現を好む

  • 「できるだけ早く」といいつつ,ずっと放置されていませんか?
  • 見積もりを出してはじめて,心理的に強い葛藤を感じるようになる
  • 必要なのは,現実を「見る」こと

マルチタスクがしたくなったときほど,順々に

  • 仕事が立て込んでくると,一度にあれこれしたくなる
  • 優先順位は考えない
  • 「1日にやることのリスト」には「やることだけ全部」書き込む

「想像上のダメな自分」を想像して,自分を苦しめないように

  • 自責の念に駆られると,記憶がウソをつく
  • 想像より記録のほうがはるかに実像に近い

サポート

正誤表

本書の以下の部分に誤りがありました。ここに訂正するとともに,ご迷惑をおかけしたことを深くお詫び申し上げます。

(2014年4月3日更新)

P.98 最後から3行目

30分どころ
30分どころ

P.158 最後から4行目

を変えます。
(削除)

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