なぜ,仕事が予定どおりに終わらないのか?
~「時間ない病」の特効薬!タスクシュート時間術
~
2014年4月9日紙版発売
2014年4月9日電子版発売
佐々木正悟 著,大橋悦夫 監修
四六判/232ページ
定価1,738円(本体1,580円+税10%)
ISBN 978-4-7741-6356-7
書籍の概要
この本の概要
締切まで余裕があると思っていたら,いつの間にか時間がなかった。
締切ギリギリにならないと,やる気が出ない。
集中していたのに話しかけられて,集中力が一瞬で途切れた。
めんどうな仕事だから,ついつい先送りに。
「こんな仕事,もっと早く片づくと思ったのに!」という,永遠の悩みを解決するにはどうすればいいか?
ライフハックの第一人者大橋悦夫氏が生み出した「タスクシュート」の考え方と実践ノウハウを記した,時間術の決定版!
こんな方におすすめ
- 「時間がない」と悩んでいるすべての方
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- 「進捗いかがでしょうか?」そんなコメントとともに原稿執筆の催促をするのは,編集者の日常茶飯事。
目次
第1章 なぜか時間が足りなくなる4つの原因
ムダにできる時間がほとんどないことに気づかずに,時間をムダにしている
- 締め切り時間が来る前に,締め切り時間は存在している
- 準備も「予定」である
- 日頃から繰り返していることをつい優先してしまううちに,時間がなくなる
- 「とりあえず片づくこと」ばかり片づけているうちに,時間がなくなる
- 「100日ある」というのは「100日はない」ということ
- 起床した時間を勝手に「余裕」と考えてしまう
- 現状維持のコストがわかっていないと,どんどん予定を入れてしまう
- 毎日は空っぽだと思っているので「今日の時間」を節約できない
- 「ギリギリにならないとやる気がしない」という依存症
- 退屈がイヤだからギリギリを求める
- でも,すでにギリギリだとしたら?
割り込み仕事や他人からの頼まれごとが入ると,ついそちらを優先してしまう
- 「割り込み仕事」を優先していると,時間はあっという間にすぎる
- 割り込みは「集中するために要した時間」と「再び集中するのに必要な時間」を奪っていく
- 脱線という「自分への割り込み」のダメージは大きい
- 人から頼まれると断れないから,自分のことをやる時間がない
- やることが多ければ,優先順位はそうかんたんには決まらない
- 他人との約束は守りやすい
いつも意識だけはしているのだが,手をつけるのが面倒で,先送りを繰り返す
- 夏休みの宿題
- 人は緊張すると仕事に手がつけられない
- 恐怖の仕事は,朝,最初に取りかかる
- 未来の自分に期待してしまう
完璧な成果を求めすぎて,90%の時間で10%しか終わらない
- 「完璧にやりたい」病
- 手塚おそ虫
- 2:8の法則が実践できなくてもまず思い出すべき理由
- 限られたリソースの中で優先順位を決める
第2章 「タスクシュート時間術」で時間のムダを劇的に減らす
精神論では実現不可能な「時間のムダを減らす」しくみ
- 手帳やデジタルカレンダーでも「時間不足の要因」への対策はできない
- タスクシュートの5つの基本
- 優先順位をつける代わりに,1分以上かかるすべての行動の見積もりを出す
1日の時間をまずシミュレートすることで,集中して仕事に取り組む
- 安心を得るために,タスクリストは必要不可欠
- 見積もりは自由を奪うものではない
- 計画はどうせ狂う,だから計画を立てる
「とりあえずやらず」に1日トータルの時間を有効に配分する
- こうしてまた「昨日と同じように,今日も残業」というコースに入っていく
- 「ムダな時間を省きましょう」というアドバイスは意味がない
- 解決策は「1日の時間をシミュレートする」こと
シミュレーションでできること・できないことを見極める
- 1日を区切ると,詰め込みすぎの状況が見えてくる
- 1セクションに,最低5%の余裕が必要
- たとえプライベートでも,予定にゆとりを持たせるのは難しい
- 「見積もり」と「実測」のセットを繰り返してはじめてわかる
タスクの時間を見積もるには
- タスクは開始したいときに開始し,見積もりは適当に
- たとえ予定どおりにいかなくてもシミュレーションする2つの意味
やるべきすべての活動をなんとかやりぬくために調整する
- 見積もりをしていれば,正確でない見積もりがイヤになってくる
- 「時間が多くかかっていること」を調整しようとしてもうまくいかない
- 「シミュレーションしなくていい時間」というものは存在しない
第3章 割り込みに振り回されないためにすべきこと
「割り込みを記録する」だけでも対処できてくる
- 脳は割り込みにジャックされる
- 記録をつけないと「割り込みが入った」という事実すら示せない
- 中断を処理するために「いったん忘れても大丈夫」にする
割り込み対応時間を「繰り返しの仕事」にすることで余裕を生み出す
- すべての割り込みのたった1つの共通点とは
- 記録の先取りがタスクである
- コラム TaskChuteで割り込みをルーチンにする
- 割り込み対策用タスクの時間を追加する
- 「割り込み対策タスク」の使い方
「休憩」を「割り込み仕事のためのスキマ時間」にしない
- 時間も空間と同じで,伸びたり縮んだりはしない
- 1日は「行動」+「休憩」でできている
- コラム 「時間を節約するのではなく,節約した時間で何をするかが大切だ」といった言説がおかしいわけ
- 1日を区切って,見積もり時間や休憩時間を入れてみよう
「自分への割り込み」で多くの時間を失わないようにするには
- 何かを始めるときは,そのことを事前に書くようにする
- 「計画されたタスク」と「割り込んできたタスク」をはっきり分ける
- 先送りするのは「計画した行動を取りたくないから」
- コラム 先送りとは「今すぐやるべきことの前に,休憩を入れること」
第4章 先送りを繰り返して時間を失わない技術
早い時間帯に難しい仕事をこなそう
- 1日という「家」を,セクションという「部屋」に分ける
- 仕事とは,認知リソースを消費して,生産を上げること
- 朝にメールチェックをしたり,SNSをやってしまうのは,広い部屋を小物でいっぱいにしてしまうようなもの
でも,朝から難しい仕事はやれない?
- 必要でないことが「習慣」になっていませんか
- 「朝に調子を出すための助走」としておすすめすること
大物をやっつける時間を決めておく
- メンタルが疲れていない時間帯を先に確保する
- 「朝」の「休憩直後」をムダにしない
- 「小物」をたくさんこなしても意味がない
- 朝は「1セクションに1タスク」で済ませるように
やっつけにくい大物の倒し方
- チェックリストをレシピにする
- レシピはそのまま「仕事のマニュアル」になる
- コラム タスクシュートにおける「モード」とは
- 中断させられたら「続き」から仕事を進める
- 「先送りした結果」をイメージできるようにする
- カレンダーや手帳を使ってもうまくいかない理由
「繰り返しタスク」が多ければ,先送りは自然となくなっていく
- 先送りしたくなることは「ロボット」が育っていない
- すでに実行されたタスクは先送りされにくい
第5章 脱・完璧主義の考え方
「時間には限りがある」ことをいかにして意識するか
- 完璧主義者のくせに,どうして遅刻するのか?
- 「肝に銘じよう」と思うだけでは不十分
- 多くの人が「見込み時間」を「実測時間」よりも常に短く見積もる
- 「今日中にやれること」のリストが常に目に見えるようにする
完璧主義者はあいまいな表現を好む
- 「できるだけ早く」といいつつ,ずっと放置されていませんか?
- 見積もりを出してはじめて,心理的に強い葛藤を感じるようになる
- 必要なのは,現実を「見る」こと
マルチタスクがしたくなったときほど,順々に
- 仕事が立て込んでくると,一度にあれこれしたくなる
- 優先順位は考えない
- 「1日にやることのリスト」には「やることだけ全部」書き込む
「想像上のダメな自分」を想像して,自分を苦しめないように
- 自責の念に駆られると,記憶がウソをつく
- 想像より記録のほうがはるかに実像に近い
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