文章を書くのがラクになる100の技

[表紙]文章を書くのがラクになる100の技

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電子版発売

四六判/224ページ

定価1,628円(本体1,480円+税10%)

ISBN 978-4-7741-6103-7

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この本の概要

「今日こそ書こう,と思いつつどんどん先延ばしに……」
「すぐ仕上げられると思ったのに,時間がかかってイライラする……」
「せっかく書き上げたけど,ダメ出しでやり直し……」

そんなことばかりで,文章を書くのがツラいと感じていませんか?

多くの人に誤解なく的確に情報が伝わるような文章を,あるときは1日あたり数千から数万文字,またあるときは200文字程度の短い原稿を1日100本近く,タイトな締め切りに向けて,連日コンスタントに書いてきた著者の「秘密」をはじめて明かします。

「作業スピードが断然変わるアナログ×デジタルツール活用法」
「いつまでも書けないのを防ぐ時間管理術」
「読み手にツッコまれやすい落とし穴」
「読ませる構成のデザインパターン」
「手戻りを最小限に抑えるチェックポイント」

など,かつてない実践的なノウハウが満載!

こんな方におすすめ

  • 文章がなかなか書けない方

著者の一言

勤務先で,企画書,報告書,広報資料,解説書……といった文章を書く。憂鬱でめんどうなことだと思っていませんか?読むのは一瞬なのに,書くために必要な時間の長さといったら,それはもう耐えられないほど。いや,ビジネス文書だけではありません。個人のブログ,そしてFacebookなどのソーシャルネットワークであっても「書きたいことはあるけれども,実際に書くとなると……」ということは,よくあるのではないでしょうか。

その一方で,毎日押し寄せる膨大なニュース,リリース,広告,企業案内,情報記事,ハウツー……。ひとつひとつの文章はそれほど長くはないのですが,その莫大な総量を考えると「こういうものはいったいだれが書いているのだろう」と思いませんか?

これらの文章は,「作品」ではなく「消費される情報」としての文章を書く人たち=雑誌記者を含む,いわゆる「ライター」と呼ばれる人々が書いたものです。多くは基本的に消えて行くもの(書籍企画や,後日まとめて書籍になることもありますが)ですから,支払いは印刷部数に応じて支払われる「印税」ではなく,「買い切り」=1回勝負のものがほとんど。コストはあまり掛けてもらえません。

さらに執筆内容も,ライター個人の好きなモノ,くわしいコトとは限りません。渡された資料を元に「右も左もわからないジャンルの原稿を,希望に合わせて短時間で書き綴る」指示も普通にあります。

となれば,作家さんのように「じっくりと考え,美しい文章を紡ぐ」という余裕はありません。その代わり,多くの人に誤解なく的確に情報が伝わるような文章を,あるときは1日あたり数千から数万文字,またあるときは200文字程度で1日100本近く,それもタイトな締め切りに向けて,連日コンスタントに書くのです。

これは,文章が苦手という人には信じられない世界でしょう。

世の中には,作家などの文章の達人たちによる,数多くの文章術の本があります。彼らの文章術はもちろん優れたものですし,文章も美しい。ガジェットやソフトウェアの選定,使いこなしも参考にはなります。

しかし日常では,彼らの書くような「長文」で「自身に執筆動機のある」文章を書かねばならない機会は,まずあり得ません。むしろ,書くべき内容はガッチリ決まっているうえに,長さも数百文字から4000文字程度=A4用紙にプリントして1枚から3枚くらいの量,というのがポピュラーではないでしょうか。これは彼ら作家的な人たちの活動とは違います。むしろライターの仕事に近いものです。もちろんこの内容や文字量については,個人的なブログやソーシャルネットといったものにも通じる話です。

本書では,そういった「ビジネス/ライフスタイルの現場」において「現実的な文章を作成する」というシチュエーションを想定し,ライター,そして編集者という仕事に30年近く関わってきた私が使う,「わかりやすい文章」を「ストレスを溜め込まず」「できる限り速く書く」ための実践的なテクニックについて,解説していきます。とは言っても,特殊なものではありません。高価なガジェットも必要ありません。あなたでも今日,いや今からでもできます。

経験から編み出されたテクニックやヒントの数々,楽しみながら,お読みください。

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第1回 なぜか文章が書けない5つのパターン
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ある本の仕事で,私は工作中に左手人差し指の先を二針縫う大ケガをしました。
「今日こそ書こう」「すぐ仕上げられるはず」と思いつついつまでも書けない人と,1日数千から数万字も書ける人,違いはどこにあるのか?
「プログラマの生産性は,人によって10倍,場合によっては100倍,1000倍も違う」という話をよく聞きます。

著者プロフィール

佐久間功(さくまいさお)

1963年6月生まれ。東京都在住。アウトドア雑誌や自動車雑誌を経てフリーランスのライター/編集者として活動。クルマ,オートキャンプ,釣りを中心とした執筆活動を行う。釣りはTV番組やDVDのナレーション原稿も担当しているほか,外来生物問題にも取り組み『外来水生生物事典』(2005年・柏書房)という著書もある。

一方で,その仕事の手際よさから,編集者や記者,ライターとして,カタログ系ムック,会社案内,スポーツ入門書,科学教育関連など,多様なジャンルの依頼を受けてきた。本書はその経験の集大成と言えるものである。