書籍概要

WEB+DB PRESS Vol.84

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概要

Vol.1~120までのPDFを収録したDVD-ROMが付いているお得な総集編もあります!

WEB+DB PRESS総集編[Vol.1~120]
https://gihyo.jp/book/2021/978-4-297-12215-7

特集1
[動かしながらサクサク学べる]はじめてのSwift
これからのiOS開発の標準言語

本特集は,Appleの新しいプログラミング言語Swiftについて解説します。Swiftは,iOSやOS X用のこれまでの主要言語であるObjective-Cを置き換える目的で開発されました。型推論やジェネリクス,パターンマッチ,クロージャなどの使いやすい機能が豊富で,一躍注目の的となっています。本特集ではSwiftのエディタ兼実行環境であるXcodeのPlaygroundを使って,動かしながらサクサクとSwiftについて学んでいきます。

特集2
[実践]ベータテスト
ユーザビリティ,サーバ負荷,ゲームデザイン

正式サービスを始める前のベータテストでは何を行い,得られた情報をどのようにサービスに反映するのかを解説する特集です。アプリケーション,ゲームデザイン,インフラなど,ベータテストを行う方法をさまざまな切り口から説明します。ベータテストを行う際の注意点や,フィードバックを得る方法,測定するべき数値などを,「ピグブレイブ」「ガールフレンド(仮)」などの事例をもとに解説していきます。

特集3
[速習]統計分析
メジャーリーグのデータで学ぶ

多くの方がイメージしやすく,かつ分析に必要なデータを取得しやすい野球というスポーツを扱うことで,統計分析の手法や結果の考察方法をわかりやすく解説する特集です。どのようにグラフ化すると傾向がつかみやすいのか,一見関連がわからない数値同士の相関をどのように見つけ出すのかなど,統計分析の基礎から実践までを,実際に分析を行いながら学んでいきます。

14周年記念特別企画
CTOノウハウ大公開
最高技術責任者が明かす技術・組織マネジメント

創刊14周年を記念した本特別企画では,CTO(最高技術責任者)という役職は何なのか,その役割をどう果たすべきなのかを幅広く紹介します。執筆者は,約10年間にわたってグリーのCTOを務めている藤本真樹氏と,かつてはてなのCTOを務め,現在は複数社の技術顧問を担い,本誌連載「Emerging Web Technology研究室」(今号は本特別企画執筆のため休載)でもおなじみの伊藤直也氏です。CTOとは何をすべきかから,技術マネジメント,チームビルディング,そして投資とM&Aについてまで,必見です。

目次

特集1
[動かしながらサクサク学べる]はじめてのSwift
これからのiOS開発の標準言語

  • 第1章:プログラミング言語Swiftとは何か
    特徴と開発環境の構築……藤 吾郎
  • 第2章:Swift一巡り
    まずは触ってみよう……藤 吾郎
  • 第3章:基本文法
    式,文,宣言,命令……藤 吾郎
  • 第4章:型システム
    メンテナンス性と開発効率を上げるために……藤 吾郎
  • 第5章:標準ライブラリリファレンス
    基本型,プロトコル,自由関数……藤 吾郎

特集2
[実践]ベータテスト
ユーザビリティ,サーバ負荷,ゲームデザイン

  • 第1章:有意義なベータテストを行うには
    なぜ行うのか,どのように行うのか……桑野 章弘
  • 第2章:アプリケーションのベータテスト
    不具合修正から実運用を見据えたテストまで……福永 亘
  • 第3章:ゲームデザインのベータテスト
    おもしろさの追求とゲームバランスの向上……谷井 靖史,野村 晋之介
  • 第4章:インフラ基盤のベータテスト
    リソースの確認とキャパシティプランニング……桑野 章弘

特集3
[速習]統計分析
メジャーリーグのデータで学ぶ

  • 第1章:データ分析がなぜ必要なのか
    先入観にとらわれずに合理的に意思決定する……蛭川 皓平 監修:岡田 友輔
  • 第2章:データ分析を行うための基礎知識
    分布,平均値,標準偏差……蛭川 皓平 監修:岡田 友輔
  • 第3章:グラフによる可視化
    得点,失点の原因をさまざまな角度から探る……蛭川 皓平 監修:岡田 友輔
  • 第4章:単回帰分析と重回帰分析
    バントの有効性,打者の総合的な評価……蛭川 皓平 監修:岡田 友輔

14周年記念特別企画
CTOノウハウ大公開
最高技術責任者が明かす技術・組織マネジメント

  • 第1章:CTOとは何か
    エンジニアのトップとして考えるべきこと,行うべきこと……藤本 真樹,伊藤 直也
  • 第2章:CTOと技術
    中期的視点での問題解決方法とその考え方……藤本 真樹
  • 第3章:CTOとチームビルディング
    多くの問題は技術ではなく人間に起因する……伊藤 直也
  • Appendix:投資とM&A……藤本 真樹

連載

  • データベース実践活用
    【第4回】ニコニコ生放送のデータベース運用 ……リソースの有効活用,負荷分散,安定稼働……宮崎 靖彦
  • Perl Hackers Hub
    【第30回】データベースプログラミング入門 ……汎用インタフェースDBIと,O/RマッパTengの使い方
    ……佐藤 健太 監修:Japan Perl Association
  • PHP大規模開発入門
    【第5回】高速な開発サイクルのためのデプロイ ……巨大Gitリポジトリ運用,Composerでのライブラリ管理,ゼロダウンタイムリリース……高橋 俊幸
  • Javaの鉱脈 ── 掘り下げて知る活用のワザ
    【第4回】Flywayによる効率的なDBスキーマ管理 ……簡単に堅牢なマイグレーションをしよう……佐藤 太一
  • 切りひらくRuby ── サービスの成長を支える現場の技術
    【第4回】非同期処理ライブラリで重い処理を確実にさばこう ……Resque,SidekiqとRails 4.2の新機能……海野 弘成
  • Webフロントエンド最前線 ── 流行に踊らされない技術動向
    【第4回】Webフロントエンドのモジュール管理 ……話題のBrowserifyと,RequireJS,webpack,duoを一挙紹介……佐藤 歩,泉水 翔吾

コラム

  • UI/UX未来志向 ── 進化の方向を予測し,今必要なことを知る
    【第11回】アニメーションの原理とデザイン……渡邊 恵太
  • エンジニアの生存戦略
    【第4回】浜本階生 ……SmartNewsを作ったエンジニアのキャリア……舘野 祐一
  • Software is Beautiful
    【第29回】特許とストックオプション……中島 聡
  • Hack the Real World ―― 日常生活を(ちょっとだけ)便利にしよう
    【第4回】Tesselで家がYo! ……JavaScriptマイコンボードで明るさを検知しYoで通知する……橋本 翔
  • はまちちゃんとわかばちゃんのREADER'S FORUM ―― 読者のページ
    【第35回】……はまちや2,竹原

Technology Flash

  • RAD Studio XE7でアプリをマルチデバイス化
    PC/Mac/モバイルアプリを単一コードベースで実現!……伊賀敏樹

サポート

ダウンロード

■ご注意
  • 本コーナーは,本誌記事参考用資料としてのご提供を目的としております。
  • 本誌記載の内容およびサポートサイトで公開しているサンプルコードに基づく運用の結果について,記事の筆者,プログラムの作者/提供元,(株)技術評論社は一切の責任を負いかねます。ご自身の責任のもと,ご使用ください。
  • 各サンプルファイル/ソースコードには,個別に,ライセンスやREADMEファイルなどで注意事項/制限事項が添付されている場合がございます。その場合,該当のライセンス,注意事項/制限事項を優先して適用とさせていただきますので,ダウンロード後,内容をご確認ください。

特集2「[動かしながらサクサク学べる]はじめてのSwift」

特集3「[速習]統計分析」

連載

  • 「Perl Hackers Hub」で使用されたソースコード
  • 「Javaの鉱脈 ── 掘り下げて知る活用のワザ」で使用されたソースコード
  • 「Webフロントエンド最前線 ── 流行に踊らされない技術動向」で使用されたソースコード
  • 「Hack the Real World ―― 日常生活を(ちょっとだけ)便利にしよう」で使用されたソースコード

補足情報

特集3「[速習]統計分析──メジャーリーグのデータで学ぶ」

一部紙幅の都合上掲載できなかった解説がありますので,こちらに掲載します。

相関行列

複数の数値の相関を一気に出す

なお,相関関係を分析する際,どの数字とどの数字の相関をとるかは,経験則による仮説などさまざまな要素をヒントに考えていくことになりますが,切り口が見えてこない場合もあります。分析のきっかけとして関連する数字の相関を一気にとる方法があり,分析の糸口をつかむのに便利なので紹介します。それは,相関行列を作るという方法です。

打撃成績であれば,安打,四球,本塁打,三振,盗塁など多くの項目が並んでおり,そこから計算できる指標も打率,出塁率,ISOなど多数考えられます。このとき「どれかとどれかに意外な相関関係にあったりするのではないか」と考えてみても,相関関係を分析する組み合わせは可能性としては「安打と四球」「四球と本塁打」「安打と本塁打」「四球と盗塁」……というように膨大であり,一つ一つ散布図を作って決定係数を出すのは面倒です。

相関行列の作成

こういった場合に,いちいちそれぞれの相関をとるのではなく,考えられる組み合わせの相関を一気に測ろうというのが相関行列の考え方です。詳しく理解するためには実際に見たほうが早いので,表を作成してみます。

付属データの「4-3 相関行列元データ」のシートにチーム打撃成績が入力されていますので,[データ]タブから[データ分析]アドインを立ち上げ,[相関]を選択して[OK]を押します。[入力範囲]は得点以降のすべてのデータを含む「$D$1:$W$421」とし,[先頭行をラベルとして使用]のチェックをオンにして[OK]をクリックします。そうすると図1の相関行列が出力されます。

図1 相関行列

図1 相関行列

ここでは「相関係数」という数字が計算されています。相関係数は決定係数と同じように相関関係の強さを表す指標で,完全な負の相関関係から完全な正の相関関係までを-1~+1の数値で表すものです。0のときは無相関です。相関係数を2乗すると決定係数になるという関係があります。

相関行列では,たとえば得点の列・打率の行を見ると0.811301であり,得点と打率に正の相関関係があることがわかります。またその下には出塁率もあり,0.898272となっていることから出塁率のほうが相関関係が強いことが即座に確認できます。

正誤表

本書の以下の部分に誤りがありました。ここに訂正するとともに,ご迷惑をおかけしたことを深くお詫び申し上げます。

(2015年4月8日更新)

コラム「UI/UX未来志向」
P.3 「自己帰属の余韻とアニメーション」18行目

従うようなります。
従うようなります。

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