書籍概要

腸内細菌と共に生きる
---免疫力を高める腸の中の居候---

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概要

1994年に刊行したベストセラー「笑うカイチュウ」から,昨今,再ブレークした「脳はバカ,腸はかしこい」まで,免疫・腸内細菌・寄生虫・アレルギーなどの分野で幅広く活躍してきた著者が,これまでの歩みを振り返りつつ,生物としてのヒトの姿を浮かび上がらせる。全編を通じてテーマとなるのは「共生」。腸内細菌を中心に,免疫,腸脳相関,ミトコンドリア,エピジェネティクスなどにキーワードを拡げ,科学的・医学的知見をふまえながら生命の世界の全体像を大胆に考察する。

こんな方におすすめ

  • 健康に関心のある人,藤田紘一郎ファン

目次

第1章 すべては「共生」で成り立っている

  • 共生よりも生き延びること
  • 共生の始まりはミトコンドリア
  • 腸内細菌のルーツはどこに
  • 初めに異物ありき
  • 内部のようでいて外部
  • 腸内細菌あっての免疫?
  • 手洗いで感染は防げない
  • 無菌では生きられない
  • 腸内で繰り返される生物史
  • 腸内細菌がメンタルを操る
  • 「サナダムシは薬かい?」
  • 悪玉菌が暴れる理由
  • 寄生虫がアレルギーを防ぐ
  • 噛むことで免疫も進化
  • 「チョイ悪」の菌も必要
  • 腸壁を守るガードマン
  • 日和見菌こそ共生のカギ
  • 年をとったらミトコンドリア
  • 共生を成り立たせる掟とは
  • COLUMN…「共生」のスタイルもいろいろあれど……

第2章 共生思想を生んだ「カイチュウ」との出会い

  • 寄生虫との意外な出会い
  • 日本からフィラリアを一掃
  • ウンチがプカプカ浮かぶ川
  • 清潔さがアレルギーを生む?
  • アレルギーを抑える物質を発見
  • 寄生虫と暮らしてきた日本人
  • ウンチが高価だった時代
  • 嫌だけどしょうがないもの
  • ヒトの体に入って悪さをする
  • サナダムシでやせられるか
  • エネルギーを横取りする
  • 様々な種類の寄生虫
  • 「虫を飼わないと学者じゃない」
  • サナダムシの幼虫を飲み込む
  • 持ちつ持たれつの生物界
  • COLUMN…アレルギーを治すとガンが増える?

第3章 共生細菌から見た「腸」と「脳」の不思議なつながり

  • 国によってウンチの大きさは違う
  • 3Kのレッテルを貼られ
  • サナダムシがいる幸福感
  • 腸内細菌が多いと賢くなる
  • 不安や心配の源は腸にあり
  • 納豆菌は善玉菌にあらず
  • 土壌菌で朝立ちした?
  • 精製した糖質をすすめない理由
  • ミトコンドリアといかに共生するか
  • 年代に合った食べ方が大事
  • お腹の調子で感情が左右
  • 腸と心はつながっている
  • 菌の種類によって体型が決まる
  • ピロリ菌は悪くない
  • 皮膚の常在菌の反乱
  • 腸内細菌とサーカディアンリズム
  • リズムこそが元気の源
  • COLUMN…すべては「腸」から始まった?

第4章 共生を支える「エピジェネティクス」とは

  • 遺伝子の配列がすべてではない
  • 決め手は「環境からの信号」
  • 腸内環境もエピジェネティクス
  • 病気の遺伝子があっても長生き
  • エピジェネティクスのプロセス
  • 遺伝子検査でリスクは摘めるか
  • 共生とは対極の発想
  • 常識を逸脱した「プリオン」
  • 恐ろしい遺伝子の水平移動
  • ヒトに宿った「共生する力」
  • 後天的な努力こそ大切
  • 進化も腸内細菌のおかげ
  • セックスレスからの脱却
  • 若返り遺伝子にスイッチを入れる
  • COLUMN…「健全なる腸」が「健全なる精力」の源!

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