概要
業務文書を作成するには,Wordが利用されることが一般的です。ところが,Excelで作成すると便利な「定型書類」もあるのです。ExcelはWordと異なり,簡単に罫線を引くことができます。そのため,「出金伝票」「見積書」など,罫線が引かれている書類を作成することにExcelは向いています。また,Excelは計算が得意ですので,合計を入力するような書類にも向いています。何度も再利用する「ビジネス定型書類」をExcelで作成する方法を1冊にまとめた文庫サイズの書籍です。
こんな方におすすめ
目次
第1章 定型書類作成の基本的な「お作法」
- 01 なぜワードで書類を作らないの? エクセルで書類を作るメリットとは
- 02 いきなりエクセルを操作しないで紙の書類の分析から始めよう
- 03 複数のセルを横断する部分を結合して入力欄の下準備をしよう
- 04 列の幅・行の高さを調整して文書としてのかたちを整えよう
- 05 線種選びがポイント 罫線を引いて入力欄を完成させよう
- 06 フォントとサイズ・太字を設定して文字の見た目を整えよう
- 07 書式を設定して文字の配置を整えよう
- 08 スペースを使わずに文字の間隔を調整しよう
- 09 表示形式を変更して数字・日付を見やすく表示しよう
第2章 データを自動計算するための書類の作り方
- 10 何度も使う書類を作るために必要なエクセルの技
- 11 最小限のデータを入力するだけでシートを完成させよう
- 12 入力欄を選択したら自動で入力の設定を制限しよう
- 13 入力できる数値や文字を制限しよう
- 14 入力時にメッセージを表示させて入力ミスを減らそう
- 15 入力できるセルを限定して誤入力を防ごう
- 16 編集不要なシートは非表示にして触らせないようにしよう
- 17 テンプレートを活用して定型書類を配布しよう
- 18 定型書類を複数の人で共有しよう
第3章 きれいに印刷するためのテクニック
- 19 資料をきれいに出力するために 印刷の基本のおさらい
- 20 印刷の見栄えを調整しよう
- 21 複数の定型書類を1枚の用紙に印刷しよう
- 22 A4用紙1枚に収まるように印刷しよう
- 23 定型書類に会社のロゴマークを入れよう
- 24 マル秘・社外秘の透かし文字を書類に付けて印刷しよう
第4章 もっと使いやすい書類するためのワンポイント
- 25 [おさらい]書類作りの基本1 完成書類を意識しよう
- 26 [おさらい]書類作りの基本2フォントについて知ろう
- 27 [おさらい]書類作りの基本3 色の使い方をマスターしよう
- 28 数字の表示を自在にカスタマイズ ユーザー定義を使いこなそう
- 29 条件付き書式を活用して日曜・祝日の行の背景色を変えよう
- 30 重複した値を入力させないようにしよう
- 31 「空欄×空欄」の計算結果に「0」が表示されないようにしよう
- 32 VLOOKUP関数のエラーが表示されないようにしよう
付録 エクセル方眼紙の活用
- 33 エクセル方眼紙ってどういうもの?
- 34 エクセル方眼紙を使おう
- 35 エクセルで申込書や企画書などの書類を作ろう
サポート
正誤表
書籍の内容に誤りのあったことを,本書をお買いあげいただいた読者の皆様および関係者の方々にお詫びいたします。以下に正誤表を掲載いたします。
(2016年7月27日更新)
第1刷→第2刷での修正予定
P.30-35
Excel 2013/2010では,行高をミリメートル単位で設定しても,実際に印刷してみると,設定した値の約90%になる場合の対処方法
エクセル2013以前では「MS Pゴシック」が「見出しのフォント」「本文のフォント」に設定されております。これを「游ゴシック」に変更することで,エクセル2013でも設定したサイズどおりに印刷されます。
- 「ページレイアウト」タブの「フォント」をクリックし,「フォントのカスタマイズ」をクリックします。
- 「日本語文字用のフォント」の「見出しのフォント」と「本文のフォント」を「游ゴシック」に設定し,「保存」をクリックします。
なお,遊ゴシックを,Microsoft Office 2013/2010で利用するには次のURLからダウンロードします。
https://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=49116
P.85-86
図の内容自体は,それぞれのページに適したものが配置されておりますが,図の見出しが左右のページで入れ違いになっております。