目次
Prologue 経済評論家の私がグラフを大切にする理由
- 人に伝えるために培ってきたグラフ作成術
- なぜ,虚偽情報がまかり通るのか
- 誤った情報を広めるテクニック
- 私の原点になったグラフ
- 妄言であることが一目瞭然
- あなたのビジネス文書にもグラフ作成のエッセンスを
Part 1 仮説とグラフの関係
- 1-1 出発点は「仮説」を立てること
- 【仮説と立証】
- 喧伝されている,その考え方は正しいのか
- グラフをつくることで仮説が広がっていく
- 「どこからどう見ても客観的」なグラフはない
- 仮説の実証例 その2
- 仮説の間違いに気づかされることもある
- 1-2 シンプルかつ王道のグラフのパターン
- 【時期で比べる・他者と比べる】
- 特定主体について,時期で比較する
- 特定主体について,ブレイクダウンしたうえで,時期で比較する
- 特定主体と他者を比較する
- 他者と時期で比較する
- ブレイクダウンしたうえで,他者と時期で比較する
- データを1枚のパターンで見せる
- 1-3 頭のなかの仮説をグラフとして見せるまでの手順
- 【データ収集とExcelを使ったグラフ作成】
- 手順① 仮説を立てる
- 手順② 必要なデータを見極める
- 手順③ グーグルで検索する
- 手順④ データを収集する
- 手順⑤ データを加工してグラフ化する
- 手順⑥ 分析する
Part 2 グラフのソースになるデータをどこで収集・抽出するか
- 2-1 オープンなデータとクローズドなデータ
- 【オープンデータと一次ソース】
- ネットを使ってオープンデータにアクセスする
- 一次ソースに当たることの大切さ
- 2-2 ソースデータの収集場所①
- 【GDPデータは内閣府】
- データの宝庫「内閣府 国民経済計算」
- 基準が異なるデータの扱い方
- データが見つからないときは切り替えて別のところで探す
- 経済成長率のグラフも同じようにつくれる
- 2-3 ソースデータの収集場所②
- 【専門的な金融データは日本銀行】
- 日銀の「時系列統計データ検索サイト」
- 日銀サイトから「国の借金」のデータを取る
- 2-4 ソースデータの収集場所③
- 【財務省と総務省統計局】
- ニュースでよく聞くデータが揃う
- 総務省統計局も使い勝手のいい収集場所
- 2-5 ソースデータの収集場所④
- 【利用価値の高い海外サイト】
- IMFの「World Economic Outlook」
- 大量のソースデータでパニックにならないために
- 2-6 データをスムーズに収集するために
- 【具体化と明確化】
- ほしいデータを具体的に言語化する
- 消費者物価指数から物価のグラフをつくる
- 「なかなかデータが見つからない」ときには
Part 3 データ加工,グラフづくり,仕上げのチューニング
- 3-1 グラフ作成前の一工夫
- 【抽出したデータの加工】
- 数値の読み取りやすさを考える
- 3-2 2種類のデータを一つのグラフにまとめる
- 【統合と差別化】
- 日銀サイトから二つのデータを収集してグラフ化
- 読み取りやすいグラフにするために手を加えていく
- 3-3 異なるソースのデータを一つのグラフにまとめる
- 【時期の統一と第2軸の活用】
- 時期が異なるデータは一方に揃える
- スケールの違いすぎるデータは第2軸で展開
- 3-4 人はグラフのどこに着目するか
- 【軸の重要性】
- 棒グラフは「下」より「上」に目がいきやすい
- 期間を限定して見せることの効果
- 軸の扱いにはご注意を
- 3-5 一手間かけることで視線をコントロールする
- 【Excelとパワポの使いこなし】
- 形と色で直接的に訴える
- 選択的に数字を埋め込む
- 補助線でメッセージを強く出す
- 視線を集めたい箇所を明示する
- 見せたい区間を線と矢印で示す
- 3-6 グラフをつくったあとのチューニング
- 【チェックと調整】
- グラフを作成してからデータを並べ替える
- 横軸の文字が読み取りにくいときには
- 3-7 これまでのプロセスをおさらいする
- 【仮説,データ抽出,グラフ加工】
- 名目GDPと実質GDP成長率を比較するグラフ
- 縦棒と折れ線の複合グラフをつくる
Part 4 私のグラフ仕事
~ピタッとはまるグラフづくりの手がかり・14選~
- 4-1 積み上げ棒グラフ
- 【総量・内訳の比較と百分比の比較】
- ストーリーが浮かび上がってくるグラフ
- 中国経済の特異性がわかるグラフ
- 失敗作・代表作のグラフ
- 4-2 降順・昇順の棒グラフ
- 【並び順を整える・並び順を崩す】
- 17カ国のデータを横並びで表示するグラフ
- 公務員の数と給与を国際比較するグラフ
- 4-3 対になるデータをワンペアにした棒グラフ
- 【対でワンペア×複数】
- 輸出入の数値をペアで見せるグラフ
- 韓国の失業率の低さに迫るグラフ
- 4-4 横方向に伸びる棒グラフ
- 【棒グラフの別の形】
- ターニングポイント後の2年間を対比して見せるグラフ
- 4-5 棒グラフ+折れ線グラフ
- 【規模が異なるケース,実数と指数で異なるケース】
- 企業はどこにお金を回すのか,傾向を見せるグラフ
- 長期にわたっての拡大・漸減を同時に表すグラフ
- 棒グラフのペア+折れ線のグラフ
- 折れ線グラフのペア+縦棒のグラフ
- 4-6 ある年を基準にした折れ線グラフ
- 【基準の設定と動きの比較】
- 3つの指標の特徴を時系列で見せるグラフ
- どちらがよりダウンしているか,一目で伝わるグラフ
- 規模が異なるデータの間に相関関係があるかを見るグラフ
- 4-7 特徴的なデータの折れ線グラフ
- 【国交省,世界銀行由来のデータ】
- 特定業界の労働力需給を見せるグラフ
- 世銀が持つ膨大なデータからつくったグラフ
- 4-8 面グラフ
- 【連続性と量的サイズ】
- 時間の経過による量の変化をビビッドに伝えるグラフ
- 長いスパンでの連続的な量変化を見せるグラフ
- 美しくない面グラフ
- 4-9 組み合わせた面グラフ
- 【面積比と相関関係】
- 二つの時系列データと,その差額を同時に表現するグラフ
- コインの表裏の関係を対比で見せるグラフ
- 4-10 プラス方向とマイナス方向の積み上げ棒グラフ
- 【黒字と赤字】
- プラス・マイナス混在のデータをすっきり見せるグラフ
- 不均衡が拡大していく様子を見せるグラフ
- 4-11 インパクトのある棒グラフ
- 【縦棒とメリハリ】
- 全体のなかでの割合を縦棒で見せるグラフ
- 大小の縦棒に折れ線を加えたグラフ
- 4-12 散布図
- 【二つのデータによるポジショニング】
- どのポジションにあるのか俯瞰するグラフ
- 曲線を描くグラフ,描けないグラフ
- 4-13 前期比と前年比のグラフ
- 【比較対象をずらしたグラフ】
- 前期比・前年比を同時に表すグラフ
- 4-14 基準年の数値を「1」とした折れ線グラフ
- 【倍数と変動率】
- 基準を決めて,変動の具合を倍率で見せるグラフ
- 折れ線を並べて,「率」と「額」の推移を同時に見せるグラフ
- アップダウンの傾向が一目でつかめるグラフ
Epilogue 私のグラフ・リユース術
- 管理・再活用のためのアドバイス
- つくったグラフは随時更新していく
- わかりやすく,検索しやすい名前で新規保存する
- グラフをウェブにもアップする
- データソース,ブログ記事とリンクで結びつく
- グラフに雄弁に語らせる