概要
「美しく伝わりやすい資料にしたい」と思っていても,PowerPointの操作にとまどい,時間がどんどんなくなってしまい,伝えるべきことを磨く余裕がなくなる――そんな悲劇をなくすためのノウハウを集大成。
「レイアウトや文字や図形の編集の時間を最小限にする方法」
「デザイナーでなくても効率的に美しいデザインに仕上げるコツ」
「アウトプット時にやり直しにならない注意点」
「ほかのアプリとの連携で効率を上げるテクニック」
など,ストレスやミスを最小限にし,アイディアを練り上げることに集中するための必須知識がこれ1冊でわかります。
こんな方におすすめ
- 仕事でPowerPointを使うビジネスパーソン
- 操作マニュアルではわからない実践的なノウハウを知りたい方
著者から一言
あなたは,プレゼンテーションをするにあたって,こう思うはずです。
「美しく伝わりやすい資料にしたい」
「わかりやすい話の構成にしたい」
「記憶に残るようなインパクトを出したい」
「聞き手の立場で考えてつくろう」
「提案の裏付けをもっと具体的にしたい」
どれもプレゼンテーションには大事なことです。でも,実際はPowerPointの操作に追われ,時間がどんどんなくなってしまう……。
そして,こんなトラブルにも見舞われます。
「使いたいコマンドがどこにあるかわからなくなってしまった……」
「別のPCで開いたら,レイアウトが変わってしまった……」
「モニターの問題で,スライドのサイズがいきなり変更になった……」
「色の変更指示が出た……」
「せっかく作り込んだアニメーションを変えてくれと言われた……」
「使用した写真が著作権上使えない……」
「相手先に行ったらバージョンが違っていて,見た目も動きも変わってしまった……」
「スライドに張り込んだムービーが再生されない……」
「ファイルサイズが大きすぎて,ちゃんと動いてくれない……」
プレゼンテーションの中身をブラッシュアップする時間はますます削られていきます。そして,上司のダメだしやクライアントからの修正要望などで,仕事は思うように進んでくれません。モチベーションは下がり,アイディアは錆びついていきます。
PowerPointは優秀なプレゼンテーション作成ツールです。でも,残念ながら,アイディアだけは作ることができません。アイディアを作るのはあなた自身です。あなたをこのような状況から救い出す何かが必要です。
そこで本書では,PowerPointで余計な作業をする時間を最小限に減らし,あなたのアイディアを磨く時間に集中してもらうために知っていていただきたいポイントをまとめました。
第1章では,効率的に資料を作るための下準備を。
第2章では,基本的な操作や,レイアウトや文字や図形の編集の時間を短縮したり,効率を上げる方法を。
第3章では,デザイナーでなくても効率的に美しいデザインに仕上げる方法を。
第4章では,画面切り替えとアニメーションの手間を減らし,効果を上げる方法を。
そして最後の第5章では,アウトプット時にやり直しにならない方法と,ほかのアプリとの連携で効率を上げる方法をご紹介します。
この本が,あなたが最小限の労力でプレゼンテーションを成功させる近道となれば幸いです。