概要
明日からの家事をたのしく,ラクに,豊かな気持ちで。ベテラン主婦の暮らしの実践!
家族3世帯で住み暮らしながら,主婦業をこなして40年。当たり前の毎日を過ごす中に取り入れてきた「季節の収穫から料理を作る」「アイデアと考え方次第でまわせる家事」や「少しの手間で居心地のいい家づくり」などベテラン主婦の著者による,たのしい段取り生活のためのヒント集。
こんな方におすすめ
- 家族とともに季節の行事をたのしみたい人
- 家事が面倒な人
- わが家の味や暮らし方を見つめなおしたい人
著者から一言
(「自己紹介に代えて」より一部抜粋)
私たちの時代は,便利なレトルト品も電子レンジもお総菜のお店もなくて,なんでも手作りするしかなかったけれど,今の時代は物や情報があふれているぶん,自分にあう方法がわかりにくかったり,敷居が高くなったりしているのかもしれません。たとえば,おだしをとるにしても,料理の本に載っている一番だしは料亭でプロがする方法。毎日のお味噌汁にはちょっとぜいたくだし,手順も面倒。おうちのだしは,もっと大雑把でいいのです。
私が教室でお教えするのは,主婦が作る家庭料理です。材料はおうちにあるもの,いつも手に入るもの。味つけは,最初はレシピ通りだったとしても,家族の好みに合わせて少しずつ変えながら,家庭の味,母の味を作っていきましょうと,お伝えしています。物が豊富な時代だからこそ,うちだけの味の尊さを思わずにいられません。そして,主婦がお料理をするのは毎日のことですから,少しでもラクに,楽しくなるように,アイデアをお伝えしています。名前も「たのしい料理教室」とつけていたほどです。
人生の第二ステージが充実するなかで,ある若い方々とのご縁から,東京・渋谷区「かぞくのアトリエ」で,〈受け継ぐ暮らしの教室〉というテーマのお話し会を開くようになりました。参加してくださるのは,小さな赤ちゃんを連れた若いお母さん方です。
みなさんの暮らしが,より安心で健やかなものになるお手伝いができたらと,長年の主婦経験で実践してきたことをお伝えしています。そのご縁がまた,この本の出版にもつながりました。私が作るお料理や家事の工夫は,どれも簡単なことばかりですが,日本人が馴染んできた味を繰り返しながら,その土地で採れた旬のものを食べる―― 自然に寄り添う暮らしを大切にしています。まずはひとつずつ,気になることから試していただけたら,とてもうれしく思います。
目次
- 五感と暮らし
- まずは食べること
- 最初にがんばる
- 愉しく取り組む家しごと ~自己紹介に代えて
春の暮らし
- 春の畑
- 海からの恵み
- 春の食卓
- たけのこのゆで方
- たけのこのステーキ
- たけのこの土佐煮
- ひじきのサラダ
- わかめの炒め物
- らっきょうの甘酢漬け
- ふき味噌
- きゃらぶき
- 子どもといっしょに作る季節のお楽しみ あんみつ
夏の暮らし
- 夏の畑
- 夏の食卓
- ドライトマトのオープンサンド
- バジルペーストのカルパッチョ
- 私の梅仕事
- 子どもといっしょに作る季節のお楽しみ ヨーグルトババロア
食卓の工夫
- 1 野菜はすぐに使えるように保存する
- 2 身体にやさしい自家製を活用する
- 冷凍ごはんの焼きおにぎり
- 水切りヨーグルト
- ブールマニエ
- 3 わが家の味を持つ
- 4 お祝いごはんは手づくりで
秋の暮らし
- 秋の畑
- 秋の食卓
- さんまの辛煮
- きのこのおかか煮
- さつまいものレモン煮
- 栗の渋皮煮
- 子どもといっしょに作る季節のお楽しみ お月見だんご
冬の暮らし
- 冬の畑
- 冬の食卓
- 子どもといっしょに作る季節のお楽しみ りんごジャム
暮らしの工夫
- 1 「洗濯」は夜干しして朝には取り込む
- 2 毎朝の「掃除」は流れ作業でサッとすませる
- 3 「片づけ」はものの置き場所決めることから
column
- 時間 主婦の時間割
- 装い たどりついたおしゃれ
- もてなし いつものごはんでおもてなし
- 器 わが家の食器棚
- 家族 家族の歩み
サポート
正誤表
本書の以下の部分に誤りがありました。ここに訂正するとともに,ご迷惑をおかけしたことを深くお詫び申し上げます。
(2015年12月22日更新)
P.63 ブールマニエ
誤 |
材料
*バター1箱200gなら、小麦粉も200g(約1カップ)。
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正 |
材料
*バター1箱200gなら、小麦粉も200g(約2カップ)。
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