目次
- はじめに
- よくある漢方薬についての疑問を解決!
第一章 漢方へのアプローチ
「漢方」は日本固有の医学を指す言葉/中国「漢方医学」の三つの理論的支柱とは?/病気の最大の原因は血流の渋滞?/食事の延長線上で生まれたのが漢方薬/自然界は「陰」と「陽」で成立ち,人間の生命活動は「気・血・水」で支配されるとは?
第二章 漢方の病理(病因)思想─気・血・水
病邪が侵攻した病位で治療法も変わる/体の陰と陽のバランスを調えるのが漢方薬/「先天の気」の使い方で寿命が変わる?/生命維持に関わる「後天の気」とは?/血の道(血流)の渋滞が病気を引き起こす/ヒトに?血が起こるのは二足歩行が原因?/新陳代謝の流れに異常が起きたのが「水毒」
第三章 漢方医学の基本骨子(自然と人間の関係)
─八綱弁証論と陰陽五行説─
陰陽の調和こそが健康維持のポイント/頑健で病気知らずの人が陥る未病とは?/八種類の証に分類して病態を把握/自然現象と生活必須要素から生まれた五行説/五臓と五腑の相関関係とは?/五臓五腑と鍼灸治療の経絡の関係とは?
第四章 カゼ症候群に適応する漢方処方
「カゼ」の薬は,ひとつだけではない?/一定の法則性に基づき処方される漢方薬/初期のカゼ症候群に有効な漢方処方とは?/鼻炎やアレルギー症状に効果的な小青竜湯/亜急性期と回復期の代表的な漢方薬処方/乾いた咳に処方される漢方薬は?/回復期の代表的な漢方薬処方は?/病邪の侵攻は表から裏へ,陽から陰へ
第五章 消化器の諸症状に適応する漢方処方
消化器の病気治療は寄生虫との戦いの歴史/消化器の健康状態は体重に現れる?/上部消化管の病気に処方される六君子湯/下部消化管の病気に処方される大建中湯/便秘が女性に圧倒的に多いのはなぜ?/慢性の機能性便秘の漢方処方は?/腹痛,下痢に対する漢方薬の処方とは?
第六章 肝臓を中心とした横隔膜周辺臓器と漢方処方
横隔膜の動きは,気の動きでもある?/横隔膜周辺の臓器にまで進んだ病位は?/肝,胆,膵の密接な関係とは?/肝臓の機能低下が引き起こす症状とは?/消化器は心の鏡,と言われるわけとは?/少陽病に用いる代表的な漢方薬の処方とは?
第七章 婦人科系諸症状に適応する漢方処方
女性ホルモンと婦人病の関係性とは?/月経にまつわる諸症状と漢方処方/不妊症に効果がある漢方薬とは?/更年期障害に効果的な漢方薬とは?
第八章 ガンに取り組む現代の漢方
ガン細胞発生のメカニズムとは?/ガン治療薬の副作用を緩和する漢方薬とは?/肺ガンと肝ガンに有効な漢方薬とは?/ガン治療薬の副作用を緩和する漢方薬とは?/泌尿器ガンに用いる漢方薬とは?/ガンの化学療法に伴う筋肉痛を緩和する漢方薬とは?/ガン細胞と正常細胞の違いとは?
第九章 認知症と向き合う漢方処方
認知症の中核症状と周辺症状とは?/認知症に効果がある漢方薬とは?/アルツハイマー病の進行形態
第十章 生活習慣病を改善する漢方処方
ライフスタイルが生み出す元凶とは?/食生活を改善する適正エネルギーとは?/生活習慣病に対する漢方処方とは?/生活習慣病の多くは寿命を縮める疾患?
- 主な漢方薬の薬理分類(表)
- 漢方の一般的適応と不適応(表)
- 病名
- 症状による漢方薬選択の例(表)
- 漢方薬索引
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